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ロッカーアームを少々スパルタンにするべえと画策中。
先ずは贅肉を落として・・・・
ということでアジャストスクリューを外し、加工の準備。

しか〜しぃ、ケントの場合アジャストスクリューがちょっと変わっていて、ロックナットもなく固くねじ込まれ、動かん様になっているのですよ。バルブクリアランスを調整した方は体験したと思いますが、尋常じゃ動かん作り。（笑）



バラしてしまうと、万力に咥えてどうにか緩められるくらいになっちゃうのですねえ。
150mmのレンチでもキツく、手にマメができそうな感じであります。
（緩めトルクはどのくらいか測ってみたら25N・m）位。レンチハンドルで16Kgですよ。）
ネジをグイグイ緩めていったらカジリが発生しちゃうのではと心配になるぐらい。ま、ロックナット無しでアジャストスクリューを固定するんだからそんなもんなんでしょうが、とにかくキツイ。



で、グイグイやり続けたらこれはカジリそうだし、ちょっとまずいかとデフオイルを差し、ヒーターを使って加熱しながら緩めることに・・・
少し緩くなり安心であります。
そんなこんなで、しばし戯れカジリもなく無事取り外すことができました。

部屋にこもって、悶々とロッカーアームについて考えておりました。
オールドスクールなケントクロスフローをバイクの様なフケ上がりのエンジンにしたいとあれやこれや選んだパーツの一つにハイリフトローラーロッカーがあったわけですが、イマイチローラーベアリングと軸の相性が悪く前後策を考えていたわけです。



フリクションロスをローラーベアリングで稼げるかと考えていたのですが、軸に表面剥離（タブん早期のフレーキング）が1箇所見られ継続使用は無理と判断。



で、オリジナルのスチールロッカーを引っ張り出して、さあどうしようかと考えたわけです。
まあ（メタルは入っていないのですが）平アタリの軸とロッカーですから、油圧は上がるかと思いますし、揺動する時の慣性を少しでも少なくしてあげれば、ソコソコ行けるんじゃないかと言い聞かせ、（ハイリフトは諦め）慣性モーメントを少しでも軽くしようなんて妄想開始。（笑）



で、それぞれロッカーの重量（質量？）を測って来ますとスチールが69.5g、アロイが80.5gと意外な結果になっとりましたよ。
スチールも意外に頑張っていましたねえ。どうりで7000rpmぐらいは回せるわけだとモチベーションも上がり・・・



ロッカーが往復回転する時の慣性モーメントが本筋なんですけど、なるべく外側を軽くすれば良いんじゃないかと・・・・
で、以前も削ったのですが、新たな気持ちで検討中というところです。

タイタンのロッカーアームに使っているニードルローラーベアリング
TORRYNGTONのインチサイズで5/8インチの軸用のもの（B105)が使われています。軸との推奨クリアランスが13ミクロン以下、リテーナーのない総ころタイプ。
（現在はJTECT）が作っている様です。

潤滑はロッカーシャフト内側からオイルが出て、このベアリングとバルブステム側のローラーとプッシュロッドに廻る様になっています。（油圧はかからない）

で、私見ですがこのベアリングリテーナーがないので軸との相性に気を使う必要がある感じです。クリアランスや潤滑に注意しないと初期慣らしでトラブルことがありそうです。クリアランスが少ないとフレーキング（表面の剥がれ）とかローラーが斜めルことがあるのではと・・・・（経験が少ないので何ともですが）

我がロッカーもシャフトに1箇所強当たりしていた様でフレーキングが生じていて、どうすべえかと思案中です。

ネットを徘徊、ケントエンジンについて調べておりますと、興味を引く見出し。
釣られてのぞいてみますと、どうも怪しい。

ケントの新造ブロックが10000JPYだと。
写真は確かに新しいケントブロック、10年ぐらい前フォードが復刻したブロックでスラストベアリングを強化したブロックです。
これを1マンって事は有り得ませんよねえ。

何かおかしいと思って調べてみたら、写真はエランのサイトから持って来ている様です。
ショップの所在地はアメリカのノースカロライナ。売ってるものが車から洋服まで雑多。怪しいですねえ。

怪しい怪しいと考えていると・・・・
まてよ、このお店、売りに出しているのはネットに乗っかっている写真だけか？？
「Ford Kent Engine Block in Production"Mods page by」って書いてあるのでエランページのコピーか何かを売りつける魂胆かな？

フェラーリテスタロッサも7331円で売っとりますよ。
どなたか突撃してみませんか？

ロッカーアームへの潤滑、オイル周りにはおかしなところがないか？再確認です。
と言うのは、オイルラインはヘッド一番前のロッカーポストからシャフトの中を通って各ロッカーアームにオイルを供給しとった。と記憶していたのですが・・・

ヘッドのロッカーポスト固定部分にはオイル穴が有るのですが、その穴がヘッド下に通じていない感じなのですよ。記憶では細い穴があった様に思っていたのですがアレレとなっちゃった。十分なオイルが登って来ているのかちょっと心配になったと言うわけです。

かくなる上は、セルでクランキングしてオイルの回りを確認。
バルブが動かんので、プラグを抜いてセルでクランキング。フュエルポンプがちょっと心配になるくらい元気に空打ちするのを堪えていると、油圧が上がり始めオイルが回ってきました。回転が低いので出は元気ではないですが一安心です。
（オイルは一番前のカムジャーナルに送られて来て、カム軸の当たり面を2箇所切り欠いた通路で流量をコントロールしていて連続した流れではなくプップッと出てくる感じ。2000も回せばピュっピュっでしょうね　笑）