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先日ワイパーブレードを交換したのですが
ガラスに水分がない状態だとはいえ
ワイパーの動きが異様に遅いことが気になり
一度調べて見ることにしました。



以前からこの症状は出ていて
雨の日に乗るのはちょっと怖い思いをしていました。
アームを上げてモーターを回すと
軽々と動いているのでこれはモーターなのかな？と。



早速ワイパーモーターを外して点検をしてみることに。
キャブオーバー車はモーターを外す際には
ダッシュパネルを外すことが多いのですが
この頃のサンバーはグローブボックスを
外すだけでモーターを摘出することが出来ます。



エアコンのエバポレーターを外した時と同様に
グローブボックスを分解していくと
ワイパーモーターが見えてきます。
3本のボルトとカプラー、そしてリンクへと繋がる
ロッドを外せばモーターが外れます。



リンクが勝手に動かないようにあらかじめ
ワイパーアームを外しておきます。



車両か摘出するまえにモーター本体に
カプラーだけを刺して作動点検をします。
ミスト、間欠、ロー、ハイとスイッチを入れて
キチンと動いてはいましたがちょっと弱々しい気もします。
同様にリンクのほうも手で動かしてみましたが
こちらは軽々と動いています。





外したモーターをガレージに持ち込んで
分解点検をしてみることにします。



はじめにリミットスイッチなどが入っているギヤ部から。
グリスが固まっていることや若干の汚れがある以外は
状態は良いほうかと思います。



次にウォームギヤとアーマチュアのシャフト側を。
こちらもブラシの接点が汚れている程度で
問題ないかと思います。



接点を軽くペーパー掛けをしてキレイにして
シャフトの視点にグリスを塗りました。
もちろんブラシ側もキレイに清掃しました。



ステーターやケースもとてもキレイな状態。
こちらも洗浄のみ行いました。



ウォームギヤを差し込んでからスイッチ部にグリスを注入。
グリスは対応温度や柔軟性を考慮して
リチウムグリスを使うことにしました。



グリス注入後に各部を組み立てて完了です。
オーバーホールというより分解洗浄と
言ったほうが良い作業内容でした。



しかし車両に戻して動作確認をしましたが症状は変わらず
ハイモードでは途中で止まってしまうことも。
電圧の問題かと思いエンジンを始動して
しばらく放置してから動作確認をするも変わらず
ワイパーブレードを交換してもダメでした。



赤帽サンバーと比較をしてみましたがやはり
モーターが弱いみたいで手で押さえると
簡単に止まってしまいます。
次はモーターをAssyで交換するしかないかと。

『使えるモノはネジ一本でもリサイクル』とはいうものの
ぺろ～んとゴムがちぎれたワイパーは
さすがにリサイクルすることは出来ないので
ワイパーブレードを交換しました。



ブログにアップするのであれば
NWBやPIAAのような高級品にすれば良いのですが
ここは費用を考慮して定番のモノタロウで。
といってもグラファイトにはしましたけれど（汗）



ゴムにコーティングを施してあるようで
保護のカバーが付いていました。



外したブレードはもう限界を超えていて
既に寿命は来ていたみたいです。
恐らく何台ものサンバーで使い回していたので
当然の結果ですけどね。



フロントは左右ともに400mm。
T系は430ｍｍなのでやはり車幅分短いんでしょうね。



リヤは380mm、このサイズは今はなかなかなくて
モノタロウでも標準ワイパーには設定がありませんでした。

サンバークラシックが発売された当時
実は新車で購入を検討していまして
カタログなどもディーラーさんで戴いていたのですが
（結局初代ワゴンRになりました）
あれから25年以上も経ってしまったので
すでに廃棄してしまいましたので
改めてカタログを見つけてきました。



実は仕入れてから気が付いたのですが
このカタログは中期型の頃のようで
若干ではありますがウチのサンクラとは
異なるところもあります。



初期の頃には定番のライトグリーンの他に
ベージュや紺色などがあったのですが
この頃になるとワインレッドも設定されていました。
サイドのストライプがいい感じですね。



ワインレッドのほうにはフロントバイザーが付いています。
これが付いているだけでもイメージが変わりますね。
やはり中期型なのでヘッドライトリムもツバ付きになっています。



装備一覧表を見ると色によって装備も変わるようで
ワインレッドのほうには集中ドアロックや
パワステが付いているようです。
ウチのサンクラにはその2つは付いていませんが
やはりあると便利な装備ですよね。

さらにこのあとECVTが3ATになったり
トラックにもクラシックが設定されたり
細かく変わっていくようです。
以前最終型のクラシックを修理させて頂きましたが
今乗っているライムグリーンとはかなり
印象も違うクルマになっていましたし
サンクラの歴史も奥が深いと思いました。

我が家にやって来てからいろいろと手を入れて
今ではすっかり元気になったサンクラ。
猛暑が続くこの時期でもエアコンが効くので
何ら問題なく普段使いが出来るようになりました。



今回はちょっとしたドレスアップをしました。
下の2つの部品を上の部品に交換します。



この写真をご覧になれば
どの部品を交換したのかは一目瞭然ですね。



交換方法はとても簡単です。
横に留めてあるタッピングビス1本だけです。



左右交換しても作業時間は数分。
簡単にドレスアップが出来ました。



交換前の写真はこちら。



そして交換後がこちらになります。



ヘッドライトのリングに小さなツバが付くだけで
印象がガラリと変わりました。
この部品は中期以降のようで
初期型であるウチのサンクラは平らな
普通の丸いリングになっています。



普段は整備作業が多くてドレスアップとかは
あまりやらないほうなのですが
今回は簡単且つ安価に効果があったので
正直満足しています。