これまでもいろいろ
評価が高いドラマがあり、最近?では、香里奈主演の「
だいすき!」がありました。
ここ数週間、私の評価が高かった「妖怪人間ベム」ですが、この第五話は、殿堂入りともいえる名作ぶりです。
第四話の最後で、ベムたちの変身を見てしまった夏目刑事。その醜悪な姿から、ベムたちが自分たちに危害を与える存在なのかもしれない、と疑心暗鬼になってしまう。
そんな折、ベムたちを作ったと思われる生物博士の記事を見つけたとの連絡を、教授から受ける。研究所は近くの山の中にあった。そこで付けてきた夏目刑事を対面する。
夏目刑事は、ベムたちに「あなたたちのもう一つの姿を見てしまいました。あなた方は何者ですか?」と尋ねる。
ベムたちは、自分たちがどうやら誰かに作られた生き物であること、気持ちが昂ると本来の姿(妖怪の姿)になってしまうこと、これまでずっと人間に迫害されてきたこと、そこに困っている人間がいたら、たとえ自分たちの姿が知られたとしても、人間を助けないと自分たちはただの妖怪になってしまうこと、と話した。
そして、妖怪の姿を知られてしまった以上、この街に残ることはできないと言い、別れを告げる。
ベロはこの街を出る前に、夏目刑事の娘が落としたアクセサリーを見つけ、その子に届けた。帰宅した夏目刑事は、ベムたちの親切心に、「人間に危害を加えるかもしれない」と行ってしまったことを悔やみ、街を出るのを止めるために出ていく。
そのころ街では、警官の銃を奪った凶悪犯が街をうろついていた。その犯人は夏目刑事を狙い、銃を撃ちながら追いかける。街を出る間際、その銃の発射音に気づき、夏目刑事を救いに向かう3人。
倉庫に追い詰められた夏目刑事は、犯人に「お前がこうなったのも運の悪さかもしれないが、その運を受け入れて乗り越えていくしかないじゃないか。そんなお前よりももっと残酷な運命を受け入れて、生きている者もいるんだ!」と、ベムたちのことを引き合いにして訴える。が、銃を撃たんと詰め寄る犯人。
そこへ、夏目刑事を救わんと現れたベムたち。ベムは犯人に「なぜ人間に生まれたことを幸福に思わん!」と言い、投げ飛ばす。安堵する夏目刑事。しかし犯人が目をさまし、ベムを撃とうとする。「やめろ!」とベムの前へ出る夏目刑事。が、犯人は発砲し、夏目刑事をベムがかばう。犯人を倒すベラとベロ。
その場を去ろうとするベムたちに、夏目刑事は第一話でベムを撃ってしまったこと、ベムたちが困っている人を助けていることに気付けなかったことを謝罪し、この街に残ってほしいこと、これからベムたちを困らせる人が現れたら、自分が守ると言う。
気持ちが高ぶり、再び妖怪の姿に変身する3人。しかし今度は夏目刑事が驚かず、ベムに近寄る。そしてベムの鼻をつまむ。夏目刑事の目にも、妖怪の姿のベムの目にも涙が光るのであった。
いやあ~名作名作!!中盤の研究所のシーンも良いし、最後の銃撃戦でベムをかばう夏目刑事のシーンも良かったし、ベムの鼻をつまむ夏目刑事のシーンにも、胸が打たれてしまいました。原作アニメではベロ以外人間と親しくなる様子は描かれませんでしたが、この作品ではベムが主役。そして、人間と親しくなる様子が描かれて、見ているこっちまで幸せな気分になってしまいます。
この作品、脚本の質の高さが素晴らしいです!
追伸
原作アニメのベムは壮年で、ベロに対して「人間とはこんなものだ」と教え諭すシーンが多かったように見受けられましたが、「そんなに達観したベム、本当に人間になりたいの?」と疑問に思うことが多々ありましたが、このテレビ版ベムは年齢的に若い分、その「青さ」が魅力になっています。まだ見ていない皆さん、おすすめですよ!
追伸2
第六話は、ベラが人間の男性と恋をするようです。どういう結末になるのかはわかりませんが、いわゆるツンデレ風のベラが見られるかもしれません。マジンガーZのさやかさんや、魔女っ子メグちゃんのメグが好きな人、ぜひぜひ見てください!
ブログ一覧 |
テレビドラマ感想批評 | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2011/11/20 22:05:12