ファミリー劇場の「太陽にほえろ!」は、昭和52年のロッキー刑事登場編を放送しています。もう何度も見ている太陽にほえろ!ですが、放送中となればついつい見てしまいます。ほとんど病気ですね。
さて、太陽にほえろ!ですが、内容や雰囲気などから数期に分けられます。分ける人や視点などから複数の分け方がありますが、代表的な分類は以下のとおりです。
昭和47年~50年の、若手刑事成長物期
昭和51年~54年の安定絶頂期
昭和54年~57年の混迷期
昭和57年~59年の若手トリオ期
昭和59年~61年の末期
でしょうかね。
この分け方によると、昭和52年は安定絶頂期の半ばなのですが、それにしては前年と大きく違うように感じます。前年同時期は、スコッチ刑事も登場前の、テキサス刑事がそろそろ殉職する時期でした。覆面車は、51年夏が、MS80?クラウンのセダンデラックス前期型、スプリンター1600GSリフトバック、52年になり、クラウンMS90?クラウンの4ドアハードトップ中期型、コロナT120?セダン後期、スプリンターのハードトップGSです。
登場人物の雰囲気もかなり異なります。ボスは51年にはかなり太っていて丸顔、かつ髪も長めで襟足と耳にかかっていましたが、52年にはその後おなじみになる、9:1分けで耳がはっきり出るカット、顔も面長に見えます。山さんはあまり変わりませんが、長さんは後に共通する痩せて目が奥まった顔立ちになります。殿下は髪が短くなっています。ボンは先輩刑事になるにあたって、髪が短くなってきた上に額を出しています。
音楽も然り、アクションには「太陽にほえろ!序曲」や「ドラムの乱打」が多用されるようになり、47年収録曲はマカロニのテーマを除いてほとんど使われなくなります。
物語も、いかにも太陽らしい、安定した物語展開になっています。52年のはじめに見られた、「新しき友達」や「家出」のような話も今後いくつかあります。
余談ですが、ロッキーはかつてないスパルタ教育を初回から受けています。ゴリさんに殴られ「そんなに拳銃が怖いのなら、今すぐ刑事をやめろ!」と言われ、ボンに対してゴリさんは「ありゃダメだ」と言われます。クライマックス前にもゴリさんに「それは拳銃が怖いことを隠しているだけだ!」となじられて、ロッキーはゴリさんを殴ろうとすらします。
登場第二話でも、山さんから「犯人に同情するな、とは言わん。だが、真実から目をそらすのなら、刑事をやめろ!」と言われます。
それは良いとして、当時の記憶をたどると、思いのほか世の中も変わったような気がします。太陽にほえろ!中の歩行者なども、ほとんど長髪がなくなります。スーツの類のパンタロンは全滅、ジーンズはベルボトムは全滅、股上は上がり、股の部分は若干太く、裾は若干細くなり、まだストレートにはなっていませんが、ブーツカット程度になっています。
街も、心なしか綺麗になってきているかな?放送開始の頃は結構ゴミが写っていましたが、昭和52年ではそうは感じません。車も昭和40年代前半の車はあまり写っていません。
昭和52年は、世の中もオイルショックによる低迷期から脱出し始めた頃なのでしょう。ちょうど2013年の今の時期に似ているような気がします。
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Posted at
2013/06/08 23:16:31