ラーメンの流行り廃りはいろいろですが、平成になってからのラーメンブームでは、スープの味が濃くなる一方であると感じています。特に昨今では、とんこつスープに魚介の出汁を合わせるなど、「それでは味がめちゃくちゃになるのでは?」と思えるようなお店も出来ており、食べログやラーメンデータベースでは、それらのお店が3.5点を超える点を取得しています。
一方、昭和50年代後期のラーメンブームでは、タクシードライバーや営業マンが好きなラーメンの集大成を語り合うような雰囲気で、ラーメンの基本を競うような感じでした。それらのラーメン店もいくつか残っていますが、食べログやラーメンデータベースでは、3.5点未満になっていることが多いようです。そんなこともあり、私は3.5点未満のお店を選んでいくようにしています。
そんな中、フェイスブックでお友達が練馬区内のラーメン店を紹介していました。シンプルで美味しそうなラーメンながら、4点を超える評価を取得しています。これは行ってみなければなるまいと、この日の夕方に行ってみるのでした。
このお店は、江古田駅の南にある、江古田銀座という通りにあります。ターミナル駅の池袋駅からは4駅ほどの、4km程度のところにこのような下町感覚の場所があるとは知りませんでした。おそらく、昭和30年代からサラリーマン層が住む地域だったようです。今でも住宅街ですが、庭があるような住宅はありませんでした。
このお店な昭和50年代末に開店したようで、第二次ラーメンブームのさなかのことです。それなら当時は紹介されるはずもありません。第三次ラーメンブームから濃い味が流行りましたので、ますます紹介されなかったことでしょう。
しかしご覧下さい。煮干の風味漂う薄味の醤油味で、価格も480円と非常に良心的です。なるとがクラシカルで、古き良き中華そばを思い出させます。私が幼い頃に食べた醤油ラーメンは鶏ガラ出汁でしたが、このお店も、第二次ラーメンブームの一つだった「春木屋」も、魚介出汁を使用していました。今でこそ都心と衛星都市である私の住居とでは近く感じますが、当時はまだまだ遠く、食べ歩きをする人も少なかったので、それぞれのラーメンが発展したのかもしれませんね。
チャーハンにもなるとが入っており、ご飯もパラッと仕上がっています。これまたクラシカルで、昭和時代の良さが出ています。半チャーハンセットという組み合わせも、それらしいでしょ?
大変満足できましたので、帰りに生餃子を買って帰りました。
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Posted at
2017/05/04 00:25:31