![2019年メディア対抗4時間耐久ロードスターレースを観戦す 2019年メディア対抗4時間耐久ロードスターレースを観戦す](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/043/245/019/43245019/p1m.jpg?ct=29cd2542ae68)
今年も、メディア対抗4時間耐久ロードスターレースを見に行ってきました。私は、F1やル・マン24時間耐久レースはもちろんのこと、このレースを除いてレースの観戦はしません。目の前を車が順次通過していくだけで、それこそ「羊が一匹、二匹…」と思えてしまうためです。これまた興味はありませんが、新春駅伝のように先頭から中継したり、競輪や昔の自動車テレビゲームなどのように、場内一周を一堂に見渡せるようなら、きっと面白く見たことでしょう。
さて、今回は同級生だった人と行きました。私は各ブースをめぐっては、色々な人と話をしたり車について情報交換をすることが好きなので、各所を訪問しました。いくつかのチームには、居住地名物の今川焼に似た食べ物をお持ちしたのでした。
今年はその風景が、一変しておりました。これまで各パドックは自己所有のテントを建てて、なおかつバンやトラックをすぐそばまで乗り付け、さらにどこのチームがどこなのか、何ら表示がないというものでした。駐車料金とパドックパスを購入して入場しているのに、なんだか邪魔にされているような気持にされてしまっていました。
それが今年は、各パドック上部に定型の出走者札が出来、パドックテントも、どの出走者も同一のものになっていました。さらにバン・トラックの乗り付けが禁止されたようで、オープンなイメージが出来ていました。さらに出走者によっては、ゲームやプレゼントコーナーなどのおもてなし施設を作っていました。トヨタの社長とシフトフィーリングなどについて話そうと思ったのですが、警備が厳しく、それは出来ませんでした。国際企業の経営者ですから、難しいのでしょうかね。
施設を用意するのにはお金がかかることですし、関係者を説得することに見えないところでいろいろ力を尽くされた方がいらっしゃるものです。これまでこのレースを見割ったときに「もう来年で見に来るのをやめよう」が、「また来年も来よう」という気持ちに変わりました。
さて、本番のレースですが、今年は台風の周囲を回る風の影響で、非常に暑い一日になりました。雨でも降ってくれれば少しは気温が低下したのでしょうが、全く降りませんでした。
競技は、当初カーグラフィックが優勢だったところ、終盤に後退しました。J-WAVEが1位、マツダの人馬一体とトヨタイムズ、LOVE CARSが4位内で争っていました。終盤、トヨタイムズが追い上げて人馬一体を抜き、LOVE CARSもそれに続くという争いでした。
「レースは車の走りを見せるもの」ではありましたが、それは娯楽が多い現代においては、いささか時代遅れになりました。今や、毎週のようにどこかしこでイベントが行われており、レース場に足を運ぶだけが娯楽ではありません。大改良ついでに、もっと面白いイベントに育てていってほしいものです。そこで、以下のことを望みます。
1.タイヤを市販一般タイヤにする
確か本レースの第一回大会は、トーヨータイヤとヨコハマタイヤの混合だったと。カーグラフィックTVで聞いています。グリップ水準が低いタイヤで、「市販状態でサーキットを(それなりの速度で)走っても楽しいよ!」という呼びかけになります。
2.他の自動車メーカーやサプライヤー、自動車産業関係者も走行可能にする
今回、これまで出走していたいくつかのメディアが出走していませんでした。紙媒体をやめたホリデーオート、オートメカニックの内外出版などです。働き方改革などの影響も考えられます。抜けた枠を埋める形で、「サプライヤーチーム」が出ていました。クスコ、ゴトコジャパン(ガルフオイル)その他などで結成された組です。かなり善戦しており、新たな可能性を感じました。
そこで、「他の自動車メーカー」「自動車部品メーカー」「自動車関連産業」も出走可能とし、自動車にかかわる人たちのお祭りとするのはいかがでしょうか。損害保険会社などの車の運転に興味がなさそうな会社や、自動運転ソフトウェア開発会社などが参加してもよさそうです。
3.女性ドライバーの登用
人口の半分が女性であり、男女共同参画社会のなか、女性が参加しない趣味の分野は先が知れています。各チームとも、女性を1名配置することを義務としてはいかがでしょうか。本来は女性の方から積極的に入り込むものですが、既存の概念がなくなるまでは、保護育成が必要だと思います。
4.若年ドライバーの登用
趣味の分野は、経済的理由や転居、高齢化などによって自然退出があります。そのため、新たな加入者がないと、左前になるのは当然です。若年者の車離れが叫ばれてはや10年、若年者育成も盛り込んではいかがでしょうか。
5.高齢ドライバーの登用
すでに多くの出走者が高齢者になっている現実はありますが、マツダが言う「いつまでも車の運転をしながら脳を活性化させ、楽しく老いる」社会の実現をねらったものです。いわゆる「枯葉マーク」年代の出走者も最低1人入れる義務はいかがでしょうか。この高齢者が、会社の経営層であれば言うことありません。
6.プロドライバーの制限
レーサーを含む、契約フリーライターを1名入れられるとかいう決まりがあるそうです。しかし、2名いるチームがあるように思えてなりません。出走者および総走行時間の80%を出走チームの会社と雇用関係にあること、としてはいかがでしょうか。
いきなりすべての点を取り入れることは難しいでしょうが、その年ごとテーマや課題を決め、一つずつ実験的に取り入れてほしいものです。
ブログ一覧 |
走行 | クルマ
Posted at
2019/09/08 22:24:36