食品というのは面白いことに活躍分野がメーカーによって決まっており、たとえ大企業であっても異種食品ではまったくヒットしなかったり、センスない製品を出すことがあります。過去にも、
・S&B食品の飴
・ブルボン食品のガム
・森永製菓のスナック菓子
などがありました。また、製品によっては特定企業が独占していることがあり、お茶漬海苔の素は永谷園の一強、ミツカンや白子のりなどが参入してもしばらくすると退出してしまう有様でした。
しかし、その長谷園は同じご飯にかけるものでもふりかけは弱く、丸美屋や三島食品の方が強いと言えました。
そこへ永谷園は、昭和56年頃にドリフターズをCMに起用、「味ぶし」「鮭っ子」で参入しました。その後も「おとなのふりかけ」などで継続を試みるも、やはり基本の味には勝てないのか、私には丸美屋や三島食品のセンスにはかなわないと感じられます。
そんな永谷園が「超ふりかけ」と銘打って焼肉味のふりかけを新発売、かつての味ぶしシリーズを思わせる展開でしたので、早速試してみました。
焼肉味で「超」ということですので、乾燥肉片でも入っているのかと思いきや、たれ味の調味粉が主成分です。サクサクとした歯ごたえがあり、まるでスナック菓子のようです。インターネット上に「ハッピーターンの調味粉をかけてご飯を食べたい」などの書き込みを見たことがありますが、それを思わせるスナック菓子感覚です。
おまけにちょっと生臭いです。しょっぱくで生臭くて、なんとも締まりがない味わいです。私とて「スナック菓子世代」と言われた世代ですが、これにはちょっと閉口気味です。
甘さとしょっぱさのみでワジが展開されるので、辛さが不足しています。食卓アレンジでしたら、唐辛子や長ネギ、大根おろしがあると良さそうです。でも、なにか加えないと満足できないというのは、製品としては失格です。
現時点では、シンプルなおかか系やしそ系、のりやごま系には全く及びません。そんなわけで、メーカーにはもう一度味を練り直し、再挑戦して欲しいと願うのです。味の道は追求あるのみです。
Posted at 2015/08/10 00:46:48 | |
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