
T80/90コロナというと、そもそもほとんど見たことがありませんので、思い出というほどのことはありません。
しかし、つくば科学万博に行った際に、その帰りの駐車場で見たT80型コロナの前期型が唯一の思い出です。何しろ見たことがほとんどありませんでしたので、「古そうな車というのはわかったけれど、車種は何だろう?」という思いで、拙い腕で撮影したのでした。
そのしばらく後、二玄社から発売された「日本車検索大図鑑」にて、T80/90コロナの歴史と変遷、マイナーチェンジの様子がわかったのでした。
前期型の前側は、まるで水中メガネのようなフロントマスクが特徴でした。見ようによっては、ひとつ前のT40/50型コロナ3・4期型の雰囲気が感じられます。先日撮影した中期型では、水中マスクに見えていたモール類が一新されています。
一方で後ろ側は、前期型は後のT100/T110型にも似た雰囲気です。この写真では、後退灯の脇がやや橙色に見えますので、これがフラッシャーだと思っていました。しかし後の資料写真などを見るとこの部分も赤色で、フラッシャー灯は赤色なのでした。
参考までに、後期型の前側も資料写真から掲載致します。
十文字グリルで中央付近が手前に出てくる、「イーグルマスク」になっています。後ろ側の写真はありませんでした。全体的に作りが良くなり、コーディネートが改善されているように見えます。
そして注目りていただきたいのが、周囲の車の新しさです。ほとんどが現行型ないしは一つ前の旧型です。年式の上でコロナの次に古いのは、コロナの右斜め後方に駐車している、ブルーバード(灰色っぽい乗用車、810型、1976年発売の1976年モデル)です。確かにこの時にも、「ちょっと古いかな」とは思いました。それでも製造から9年ほどしか経過していません。
そして2018年、私の家のブルーバードシルフィも15年を迎えます。写真撮影時のこのコロナと同じような存在ですが、街ではそれほど古びて見えませんし、まだまだピカピカです。自動車の耐久性が上がり、道路が良くなり、「車を大切にする気持ち≒モノを大切にする気持ち」が多くの人に熟成された結果ではないか、と思うのです。
Posted at 2018/10/14 00:07:35 | |
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