
今日はアムラックスにて、iQに座ってみました。
運転席の感想
コンパクトカーそのものの座り心地です。シートの座面前後調整がシート下のレバーではなく、昔の三菱のようにシート横の、トヨタでは背もたれ角度調整レバーがあった位置にあります。このような人が触る部分のものは「慣れ」がありますので、あまり変えないほうが良いと思います。室内の造形は、物新しさ感を演出したためか、どうにも不自然な線で構成されています。
後席の感想
これはもう、数km程度の移動用で、ドライブに行くようなシートではありません。席も狭いがウインドーも大変狭く、「船の客室の窓」といった風情です。ドライブに行っても、景色が見えないのでドライブ向きではないということもあります。「エコノミークラス症候群」になりそうです。
総合的な感想
魅力がぎゅっと詰まった凝縮感には、もう少し足りないかなあ。スポーツ仕様などが出てくるとその辺の状況が良くなりそうです。また、この車よりもずっと安くて4人が快適に移動出来る車はいくらでもありますが、「女性用の時計」的な、「小さくても魅力が詰まった感じ」が出せればよいでしょう。
懸念
リヤウインドーと後ろに乗った人の頭がかなり近づいています。ミニミニバンの3列目シートで取り沙汰され、結局無視された後ろからの衝突時の問題がこの車にはあります。一応、後席の人の頭を守るエアバッグはありますが、そこに後ろの車が来てしまうのですから、エアバッグがあってもなくても危険であることに変わりはありません。
また、これだけエアバッグが付いてしまうと、少しの事故でたくさんのエアバッグが展開し、修理代が馬鹿にならないとか、車両保険がグンと上がって維持費が大変とか、後から問題が吹き出しそうです。
まとめ
都会でちょろちょろ移動するための車ということになるのは確実です。かつての光岡製小型車の現代版といえそうです。一人か二人で乗るのには、これで十分です。雑誌で「4人乗れます」と言っているのは「4人座れる」ということで、「4人で車として使える」という意味ではないことを覚えておきましょう。
軽自動車にはない、「買って乗ってみたい」魅力がどこかあります。ぜひその辺を磨いていってください。KRエンジンは回転中の感じが良くないので、まず「四気筒エンジン化」かな??
Posted at 2008/12/01 01:16:29 | |
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試乗 | クルマ