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2015年01月31日 イイね!

スバルの「年次更改」に驚く!

 自動車メーカーは、当然趣味で車を作っているわけではなく、自動車を作って販売して利益を得ています。自動車は、動く機能部品でもありながら、時計やバッグなどと同様、持つ喜びを感じる商品としての位置づけがあります。

自動車メーカーのイメージはいろいろですが、安価な車ばかり作っていても利益が向上しないために、「高級、高性能」イメージを熟成させ、利幅を大きくすることが健全な経営のようです。日本でも、スバルが、最近はマツダも技術先行イメージでシェアを伸ばしています。

中でもスバルは、「年次更改」や「アプライドモデル」といった、型式のあとに来るアルファベット記号までもがマニアに語られるようになり、熱狂的なファンに支えられているメーカーであるといえます。その一方で、「性能のためならコスト度外視」「自分たちが作っているものは優れているんだから、これが売れないのは市場がダメだからだ」と、経営面では難しいところがあるようです。

そんなスバルの技術と市場の評判、会社の事情をよく反映していたのが、4代目レガシィ(BP、BL型)であるといえます。2、3代目レガシィの大ヒットを受け、初めての3ナンバーサイズ、そしてトヨタとの提携、という会社の事情などを受けたモデルでした。

この日は3代目レガシィのことを色々調べ、自動車商品企画の難しさを感じました。

「モデルごとの設定」→翌年「生産性向上のため、共通化しました」

主に、昨日への影響が少ない部品に多く見られました。例えばエンジンの吸気音を減らすレゾネーターです。率直なところ、どんな形状でも機能さえ満たしてくれれば良いのです。しかし、形が同じでも効果は変わらなかったということを、設計中に気づいて欲しかったです。共通化前の製品を設計した人は、どんな気分だったのでしょうか?

「操縦性向上のため採用」→数年後、「乗り心地向上のため廃止」

このモデルは、特に「スペックB」仕様で乗り心地の硬さが指摘されました。そのため、ショックアブソーバーやスタビライザー、ブッシュなどが、よく変更されています。次の5代目レガシィのマイナーチェンジじに自慢であった「リヤサポートフレーム」は、この代の2006年式まで装着されていました!操縦性向上のために採用し、乗り心地改善のために廃止し、次の代で操縦性向上のために復活とは!?

まさか、「廃止したらやっぱりダメだった」というでたらめなことではなく、「上司から何か乗り心地を改善する方法がないか、と言われてやったけど、ほかのことで改善出来たから復活させよう。」だと思うのですが、これではまるで朝令暮改です。

なお、リヤサブフレームブッシュも同時に「すぐり(隙間)」入りの柔らかいものに変えられましたが、翌年、操縦性向上のために復活しています。

「ターボの効率向上のために、ツインスクロールターボチャージャーを採用しました」
→数年後、「コンプレッサー側のよどみを解消するため、形状を見直しました。」


気づかなかったのかな??


 改善への努力を惜しまないのかもしれませんし、他のメーカーならそもそも市場の声を受け入れなかったのかもしれません。スバルの車というのはほとんど毎年変わっており、大量生産品なのに「○○年もの」とばかりに、少量生産の雰囲気を持っているように感じました。しかし、こういうことはもっと明らかにして欲しいなあ!
Posted at 2015/02/01 01:18:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | 新型車調査 | クルマ
2015年01月25日 イイね!

日産 ノート(nismo S 1600cc MT仕様)試乗

日産 ノート(nismo S 1600cc MT仕様)試乗 年末に通りかかった日産のお店に、ノートのニスモ仕様車が置いてあったことが気にかかり、この日偵察、試乗に至りました。

日産 ノートの歴史
 ノートは、現在のモデルで二代目です。故に歴史と呼べるほどの歴史はありませんが、発売から10年が経過しました。

初代は、「コンパクトカーブームだが、マーチは乗用車で一番売れているホンダ フィットはステーションワゴンに分類される。ウチでも小型ステーションワゴンを作りなさい。」「わかりました。」「できました。」とでも表現できるくらい、既存の素材を利用して作られた車です。ティーダ用のHR15DEエンジンとCVT、このクラス共用の伸縮自在のシャシー、フィットを日産流に解釈したボデー、と、全く販売戦略だけで成り立った車でした。

しかし、日産の販売力、大型車からのダウンサイジングブームと相まって、なかなかの売れ行きを示した車でした。ティーダよりも若々しく、マーチほどガーリーでもない、という位置づけも効いたのでしょう。

その初代ノートは、モデル末期にどういうわけか、1600ccエンジンに5速MTを組み合わせた仕様を追加してきました。フィットのRS対策だったのか、その理由はわかりません。しかし、1500ccエンジンと大して変わらない最高出力や、特にスポーティーでもなかったため、全く注目されませんでした。

 そして現在のノートは、エンジンが3気筒スーパーチャージャーエンジンと自然吸気エンジン、CVTと、全く車好きには響かない仕様となってしまいましたが、フリート需要をはじめとして、意外に売れている模様です。

そんなノートも登場から時間が経過し、マイナーチェンジを受けました。標準車はマイナーチェンジ前比で衝突軽減ブレーキ搭載、フロントグリル変更などと小変更のみで、あまり変わったとは言えません。主力市場が軽乗用車に移行しており、小型車でも売れなくなってきているのでしょうか。

基準車とは一線を画する仕様として、ニスモがチューニングを行ったモデルが追加されました。エンジンは、旧型1600ccエンジンをチューンナップ、圧縮比アップ、専用カムシャフト、専用コンピューターなどで強化、トランスミッションもMTとCVTとで選べ、車体各部にも剛性向上部品を装着、知る人ぞ知る仕様として存在を示しています。かつてのVZ-R N1のような競技志向モデルではなく、あくまでも日常の中のスポーティーとして、ホンダの「タイプS」のような位置づけとしている模様です。

今回は、MT仕様に試乗してまいりました。

エンジン
 前述の通り、本体各部にまで手が入れられたエンジンを搭載しております。



最高出力は、旧モデル1600ccの約110馬力に対して140馬力と30馬力近いパワーアップを実現しております。もっとも、かつての4A-GE(後期AE92用ハイオクガソリン仕様)やB18B(インテグラSJ、オルティア、ドマーニ用)エンジンでも実現している最高出力ですが、そこは現代の排気ガス規制を受けて、なおもかつての最高出力を実現した、と、好意的に受けれる必要があります。



エンジンを始動すると、ニスモ仕様マフラーが、心地よい低音を響かせます。アフターパーツのマフラーにありがちなうるささは全くなく、エンジンらしい、なおかつ運転する気分を高揚させる音質です。排気音が最も聞こえるのはアイドリング時で、走行中はほんのり聞こえる程度です。

現代のエンジンの多くがAT、CVTと組み合わされるために極低速トルクのことは言われなくなりましたが、このエンジンは発進時に気を使う必要があります。やや注意深くクラッチペダルをリリースし、アクセルをじんわりと踏み込まなければなめらかな発進はできません。CR-Zよりは苦労しますが、オーリスと比較すると楽です。オーリスは振動低減のためか、おそらくフレキシブルフライホイールを採用しているであろう、駆動系等の「ねじれ」を感じるのに対して、こちらはソリッドにつながっている印象があります。

発車後のエンジン特性は、古典的な「エンジンの回転を上げると出力が出てくる」ものです。とはいえ、高回転までエンジン回転を上げられたわけではないのですが、1500回転以上に保たないと有効な出力が得られない特性となっております。おそらく最大トルクを発生する4800回転までこの性格が続き、その後最大出力を発生する6400回転までは緩やかにトルクが低下しつつ到達する特性ではないか、と考えられます。

エンジンを回した印象は、ほどほどにスポーツエンジンであり、それほど刺激的ではありません。毎日の足としても不快ではなく、休日は山を駆け巡る、双方を両立する使い方がぎりぎり成立する性格です。ちょうど、SR20DEの150馬力仕様エンジンに近い性格であるように感じました。

とはいえ、現代にあってはかなり特殊な性格のエンジンであるといえます。スポーティカー好きには十分お勧めできますが、「外観がかっこう良いから」という理由で手を出すのには、少々危険なエンジンであるように感じました。

CVTが一般的になって以降、「エンジンは、常用回転域で必要な力を出してくれればそれで良い」という風潮になってしまいましたが、スペシャルな性格をもった貴重なエンジンであるといえます。

トランスミッション
 5速仕様を採用しています。これまでも、「6速MTは、市街地走行で4速ではギヤ比が低すぎ、5速では高すぎる」という悩みに常時襲われますので、私は5速仕様が望ましいと考えております。

ギヤ比の分割は概ね適正です。最終減速比は4.214とあまり聞かないギヤ比です。エンジンの出力特性を考えると、燃費を犠牲にしても構いませんからもう少し低いギヤ比であったほうが良いように感じました。

 シフトフィーリングは、ケーブル式としてはまあ我慢できる印象です。それでも、トヨタはもう少しまともな、しっとりしてなおかつシフト後のレバー位置も安定しているシフトレバーを実現しているのですから、スペシャルな性格の車とあっては失格レベルです。レバーを左右に動かすと床に振動が伝わりますし、シフト時も引っかかるような印象があります。



シフトノブは、一体どうしたことでしょう。これはMTを操作したことがない人がデザインした、としか言い様のないノブです。1速から2速、3速から4速といった、前から後ろに引く動作の場合のみ確実で、レバーを前方向に動かす際には手が離れやすく、操作しづらいことこの上ありません。このデザインは、BMWのATのノブに似たデザインですが、単にそれを真似ただけ、というものです。このような「デザインのためのデザイン」は全くデザイナー失格です。シフトノブは、丸型、ないしは涙滴型以外のものは考えられません。

サスペンション



 硬く締まったサスペンションです。タイヤも硬く、車に無駄な揺れを感じません。日常の足として普通の人が使うのには、全く適しません。いわば、快適性は重視されておりません。硬いは硬いのですが、角が取れた硬さであること、入力が安定してからの、ボデーが変位しているかのような「たわみ」を感じないのが救いです。このサスペンションは、コーナーリング時に車体を安定させることだけが考えられており、この車が特殊な仕様であることを示しております。標準車のサスペンションもよく減衰力が聴いているだけに、もう少し柔らかいしようがあっても良いように感じます。「日常のスポーティーモデル」であっても良いと感じました。

それにしても、同時期に試乗したデミオとは正反対の正確です。

ステアリング
 電動パワーステアリングです。日産車の美点で、軽すぎず重すぎない、適度な介助力に徹しています。最近の車は、女性の意見を聞きすぎてか「切ろうとして力を込めると、ステアリングが勝手に切れようとする」仕様が多いものですが、本末転倒も良いところです。そんなステアリング仕様車に乗るから、いつまでたっても運転が上達しないのです。

走行中も路面の状態が良く伝わってきます。サスペンションの性格ゆえでしょうが、総合的に調整されているようで、総じて扱いやすいステアリングです。

ブレーキ
 これも日産車の美点が出ています。ブレーキペダルの踏みごたえがしっかりしていて、踏み込んだ力の分だけ制動力が出るブレーキです。カタログの上では、ブレーキ系統には手を入れられていないようです。とはいえ、サーキット走行をするのでしたらブレーキには手を入れたほうが良いでしょう。

ボデー
 ボデーは、「ロワアームバー」「追加トンネルステー」「トンネルエンドステーと、これとサスペンション取り付け部を連結するブレースバー」「テールエンドクロスバー」によって補強されています。補強により、ボデーはミシリとも言わず、硬いサスペンションにも充分耐えうるようになっています。ハッチバックにありがちな、ボデー後部のたわみ感もなく、ボデー屋根の変異も感じられません。



しかし、「補強、補強」は良いのですが、すると、「基準車は剛性が不足しているのか?」ということになってしまいます。

内装は、日産のスポーツモデルらしく「真っ黒」です。黒=スポーティーというのはなんとも判で押したような考えです。内外装のところどころにあしらわれている「赤」が気恥ずかしく、私はこういう「ワンポイントを超えたアンバランスデザイン」はやめてほしいと考えております。欧州車でもこの種のデザインはあっという間に廃れており、流行遅れになった今となっては、かえって恥ずかしいだけのように思います。なお、レカロシートはオプション扱いとなっており、28万円です。これを選択しないと220万円弱となり、リーズナブルな価格になってきます。私は、レカロシートは後述する「気恥かしさ」を助長するような気がするので、付けない方が良いと思います。

全体的に、「少し前のホットハッチ(バック車)」というデザインになってしまい、20歳代はおろか「いったい誰がこれで良いといった?」としか言い様のないデザインになってしまっています。







「ヘッドライトやテールライトに切れ込むボデーの鉄板部」「赤使い」「冷たさを感じさせる、シンプルライン」など、流行遅れ感満載です。これは日産車全体に言えています。

まとめ
 プリメーラ(P10)やパルサー(N14)にお乗りだった皆さんに向けた車がようやく登場した、という感じです。また、「車がつまらない、車って何が楽しいの?」と言っている人は、「楽しい車に乗っていないからそんなことが言える」ということがわかる車です。

華道や茶道、書道には「級、段」があり、スポーツでは「○○大会」があるのは、「やりにくいことを乗り越える喜び」や、「生活上何の得のないことでも、競争になると力が入る」からこそです。車といえば、「乗りやすく使いやすく女性に優しく」ということをキーワードに、この20年間いろいろモデルチェンジが行われてきましたが、これは車を退廃させることにしか繋がらなかった、ということがわかる車です。

この車は、乗りこなすのには少々テクニックが必要で、乗りこなした時にはある種の喜びが生まれることでしょう。そういう、スペシャルな車です。となると、デザイン不在、あるいはデザイン流行遅れ、といったイメージで損をしています。今からでも遅くはありません。基準車と同じような色展開にすればよいだけのお話です。この、「幼稚なスポーティーカー」感を打ち消す変更を待っています。また、車としてノートを検討している皆さん、少々値は張りますが、この車を選ぶ価値は十分にありますよ!強いて言うならば、「少々使いにくくても、綺麗なバッグ」を買うようなものです。ぜひ、検討の一つに加えてみてください!

参照して欲しい記事

トヨタ
86(GT Limited AT仕様)
86(GT Limited MT仕様、TRDパーツ装着車)
アクア(前期型)
ヴィッツ(前期型)
ラクティス(前期型1500cc)
ラクティス(前期型1300cc)
オーリス(RS MTモデル)

日産
マーチ
ノート(前期型)
シルフィ

ホンダ
フィット(ガソリン1300cc)
フィット(ハイブリッド、短距離)
フィット(ハイブリッド、長距離)
CR-Z(前期型MT短距離、前期型CVT短距離)
CR-Z(前期型MT長距離)
CR-Z(前期型CVT長距離)

マツダ
デミオ(現行ガソリン、ディーゼル)
アクセラ(ハイブリッド、短距離)
アクセラ(ハイブリッド、長距離)
アクセラ(ハッチバック ガソリン、短距離)

スズキ
スイフト(初期型)
スイフト(デュアルジェットエンジン搭載車)

VW
UP!
ゴルフ(1400cc)

BMW
M235i
320i
Posted at 2015/02/08 14:50:37 | コメント(3) | トラックバック(0) | 試乗 | クルマ
2015年01月25日 イイね!

ソース焼きそば 328/304 タカラとんかつソース 329/304 タカラウスターソース カープソースかけモダン焼き

 日曜日の定期ソース賞味サイクルに戻すべく、この日はソース焼きそばを食べに行きました。なお、ドラマ「流星ワゴン」の第一話で、香川照之と西島秀俊が広島焼きを作るシーンがあります。そのシーンで、「このカープお好みソースが」と、語り合うシーンがありました。これはカープお好みソースを味わわねば、と決めていたこともその理由です。



タカラとんかつソース
 甘酸っぱいソースです。甘さには、どこか合成甘味料っぽさがあるのですが、酸っぱさが適当です。焼きそば用として用いましたが、とんかつ用とすると、甘さは気にならなくなるかもしれません。口の中に、唾液が出てくる印象の酸っぱさです。なお、辛さはなく、塩気はほんの少しです。香りもほとんどありません。



タカラウスターソース
 こちらも基本的にはとんかつソースと同じ方向の調味となっており、甘酸っぱい印象です。とはいえ、鹿児島県のソースゆえ、関東のソースほどの甘酸っぱさではありません。適度な塩気と甘酸っぱさで、食欲がそそられます。なお、辛さや香りはほとんど感じられません。バランスが良いソースです。焼きそば用としては、とんかつ用よりもこちらが良いかな??




カープソースのお好み焼き(モダン焼き)
 カープソースは、「流星ワゴン」の劇中で、「この味が」と、二人の思い出の味として重要な位置づけがなされていました。そして、この味でないと広島焼きの味も出ないと、「アップで」語っていました。もはや宣伝の領域です。





 このソースは、中国地方のソースらしく甘さが強いです。それでいてスパイシーな香りが漂う、確かにオタフクソースや関西のソースとも違う味です。このソースなら、マヨネーズなしで味わってほしいものです。この甘さがクセになるのでしょうね!
Posted at 2015/01/26 02:01:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | ソース焼きそば | グルメ/料理
2015年01月25日 イイね!

2015年冬期ドラマ継続・挫折状況

 2015年冬期のドラマが、テレビ朝日金曜深夜枠を除き、出揃いました。予選落ち、1話落ち、色々ありますが、視聴する作品が決まりました。

月曜日
警部補・杉山真太郎~吉祥寺署事件ファイル
 この作品は、とてもよい感じです。時間帯ゆえ込み入った設定などはありませんが、基本に忠実なこと、家庭と職務の狭間で苛まれる主人公が描かれていること、谷原章介氏にありがちだったコミカルな演技が全くないことなどが特色です。谷原章介氏は、真面目な演技をするとかつての故沖雅也氏を思わせ、今後が期待できます。そうそう、「片瀬那奈」が出ているのも良いです。片瀬那奈は、名前を聞いてもすぐに顔が出ては来ないというところ、演技は上手なところ、顔立ちスタイルスッキリ、動きもアクティブな感じがして、好感度大です。見続けます。

デート~恋とはどんなものかしら~
 5分で挫折しました。これは、フジテレビ系ドラマで時々出てくる、変人な主人公を持ってきて周囲のことを描く作品です。「天才 柳沢教授の生活」「ガリレオ」等がその例ですが、これはいわゆる「アスペルガー障害」そのものでして、当人や周囲の人、会ったことがない人に対して啓発をする、というよりは、面白がっているだけにしか思えないので、挫折することにしました。そういう人に大変な目に合わされたことがない人は「まじめ」と評する人もいますが、こういう人物を見ているとイライラさせられるだけなので、見ないことにしました。

火曜日
ゴーストライター
 女のドロドロものです。結果も描かれており、そこへ至る過程が描かれています。面白いドラマだと思いますよ!継続します。

まっしろ
 これはひどい作品です。スポンサーに看護師転職復職情報サイトの「ナースパワー」が参画しており、「看護師の生活も楽しいよ!」と訴えたいのではないか、と思えます。もうちょっと味わいあるストーリー展開でないと、見てくれる人はいませんよ。挫折です。

銭の戦争
 第一話の演出がひどすぎることは既に書きました。番組へ意見をしようとしたら、公式サイトに掲示板もなければ、公式フェイスブックへメッセージを送っても、開きもしません。まったく、フジテレビ系列の病根は根が深そうです。挫折です。

○○妻
 家政婦のミタそのものの作風です。どこか無機質な妻の柴咲コウを取り巻く物語のようです。そもそも、「家族ゲーム」辺りに根源があるのでしょうが、こういう作風は苦手です。挫折です。

残念な夫
 倉科カナに期待をしたのですが、特定の家庭のドタバタを見せられても仕方がありません。物語や登場人物に横の広がりがない作品は苦手です。挫折です。

木曜日

出入禁止の女~事件記者クロガネ~
 京都東映の作品のようで、京都が舞台となっています。京都東映は大泉東映と社風が違うのか、物語の展開のテンポが遅く感じます。物語の展開も平板で、見続けたいという気持ちが湧いてきませんでした。京都東映は、時代劇からの脱却ができていないのかもしれません。挫折です。

DOCTOR3~最強の名医~
 テレビ朝日の医療ものです。ストーリーは、組織争い物のようで、興味が湧きませんでした。滝沢沙織が出ているところが良いですね!彼女も片瀬那奈同様、見ていて得をした気分になる女優さんです。見続けるかどうか、未定です。

美しき罠~残花繚乱~
 ストーリー上、苦労をしないで遊んでばかりいる登場人物がいると、心が冷めます。太陽にほえろ!で、石塚刑事が、覚せい剤を根絶するために戸川組を身を挺して潰したことを知らないのでしょうかね??遊んでばかりいる登場人物には、感情移入ができません。挫折です。

問題のあるレストラン
 深夜ドラマにつきものの、ちょっとした小ネタ笑いが満載の作品です。こういう作品は、1回くらいは見ると楽しいのですが、2話以降は飽きてしまって見続けられないものです。どうやら挫折です。

五つ星ツーリスト
 この作品、深夜枠だったのですね。それらしい作風です。つまらない理由がよくわかりました。挫折です。

金曜日  
保育探偵25時~花咲慎一郎は眠れない!!~
 コミカルな作風、テンポが悪い脚本、大げさな演出と、チープそのものです。
テレビ東京はもともと船舶関係者への教育を目的に設立された放送局です。そのため、娯楽作品はなかったのですが大赤字のために、いわゆる娯楽作品も取り入れていきました。もうその頃の社員は残っていないと思うのですが、社風だけは受け継がれる、不思議なものです。

ウロボロス~この愛こそ、正義。
 暴力シーンが多すぎる上、ストーリーも大変わかりづらいです。挫折候補です。

セカンド・ラブ
 まだ始まっていません。

土曜日
学校のカイダン
 あ、見るのを忘れていました。

日曜日
流星ワゴン
 これは面白いですね!もともとタイムスリップものは好きなのですが、登場人物の心理をよく移した脚本と演出、カメラワークが特色です。香川照之と西島秀俊の演技も良いです。第一話では、登場人物の心のふるさととして広島焼きが描かれ、そのソースとして「カープお好みソース」がはっきりとセリフで言われておりました。
 この作品、金八先生6、7、特に7で大げさな演出が鼻についた福澤克雄という人が演出をしています。その大げささが控えられてきて、ちょうど良くなってきました。 
Posted at 2015/01/26 00:22:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | テレビドラマ感想批評 | 音楽/映画/テレビ
2015年01月18日 イイね!

マツダ デミオ(XDディーゼルエンジン搭載車、13Sガソリンエンジン搭載車) 試乗

マツダ デミオ(XDディーゼルエンジン搭載車、13Sガソリンエンジン搭載車) 試乗 マツダのデミオが、日本カーオブザイヤーを受賞しました。寄せられるコメントも賞賛するものばかりです。しかし、本当に良いかどうか、自分の感覚で味わってみなければわかりません。ラーメンや靴などと同様、いや、それ以上に車は高額なものですから、自身の感覚で確かめる必要があると思い、この日、比較試乗となりました。

デミオの歴史
 デミオ自体の歴史は、1996年に登場してから始まりました。しかし、本当の始まりはファミリアがグランドファミリアとファミリアプレストに分離された時期にするか、フェスティバの登場とすべきか悩ましいところですが、直系というところでは後者がふさわしいと思います。



フェスティバは、ファミリアの下、マツダのスタンダードモデルとして1986年に登場しました。その少し前のガソリン価格が上昇した1982年には、1000ccエンジンを搭載したマーチやジャスティやシャレードなどの「リッターカー」ブームがありました。この頃になると、「リッターカーはつまらない」という風潮になり、ターボエンジンや高性能なDOHCエンジンを搭載するモデルを追加してきました。

そもそも、ファミリアのブームでリッターカーブームには参入する必要がなかったマツダは、日本フォードブランドで「フェスティバ」を登場させました。他社の同系モデルの多くが走りの性能を磨く方向に向かったのに対し、フェスティバは「おしゃれなコンパクトカー」を目指しました。ちょうど女性ドライバーが増えたり、女性の大学進学率が高まっていった時期です。また、マツダブランドではなく日本フォードブランドで展開したこともあったのか、フェスティバは「おしゃれな女子大生車」として定着しました。あるいは、輸入車感覚で購入していた人もいるかもしれません。モデル途中では、屋根が開く「キャンバストップ仕様」を展開するなど、国産車としては珍しい存在になっていました。しかし、1990年頃になると「よく走る国産車」の風潮が本格的になり、フェスティバも丸型ヘッドライトに走りのイメージを強めたモデルも追加しています。

 次のモデルは、1992年に概ね兄弟車ともいえる「オートザム レビュー」を伴って発売されました。



バブル期に初代フェスティバの傾向が分析されて企画されたのか、丸いスタイルの「かわい子ちゃん車」になってしまっていました。バブル初期にアメリカの風潮として、「セクレタリー(秘書)カー」という分野が紹介されたことも影響しているでしょう。初代の、どことなくユニセックスな印象がなくなり、さっぱり注目されなくなりました。レビューも、「小泉今日子が宣伝をして唯一売れなかった製品」として、広告史に残っています!?

 1996年にレビューとフェスティバを統合するかたちで登場したのが、「マツダ デミオ/フォード フェスティバミニワゴン」です。



初代フェスティバについては、以前代車に乗った時に書きましたのでそちらをご覧いただくとして、ユニセックスな感じと道具感、そして意外にもキビキビとした走りが得られるのに安価、というすべてが揃っていたのでした。

 二代目デミオは、「小型車ブーム」が本格化した2002年に登場しました。



実は私はこの車には載ったことがありません。この頃になると初代デミオの成功を受けて、他社からも同クラスの車が力の入ったフルモデルチェンジを受けています。ユニセックス感ではヴィッツ(初代)、かわい子ちゃんではマーチ、完全に追従している「フィット」「コルト」などです。特にフィットは大ヒットを記録し、当時の経済誌も「コンパクトカーへのダウンサイジング」と書いていました。バブル期に購入されたマークⅡやローレルも流石に寿命となっている中、コンパクトカーに乗り換えることが全く恥ずかしくない風潮、として受け入れられたのでした。

デミオは初代のコンセプトはそのままにスタイルを大幅に近代化、アルファロメオにも似たスタイルを得たのですが、残念ながら初代ほどのヒットは得られなかったようです。なお、前期型は男性を意識した鋭いヘッドライトであったのが、後期型ではおとなしい顔つきに変更されるなど、当時の迷いが見られます。また、末期には「スターダストピンク」という、柔らかいピンク色も追加しており、ユニセックス感が薄らいだものでした。

 三代目デミオは、これまでの小型ワゴンコンセプトをやめ、本来のコンパクトカーないしはクーペ的なハッチバックとなって登場しました。当初は、CMキャラクターとしてまだ豊頬であったころの戸田恵梨香と採用、「元気な女の子」の車としての性格付けがなされました。

当時私はまだ「マツダ車は安物」と乗らずに考えておりましたが、レンタカーで借りて試してみよう、と、1300cc車を借り出しました。

当初はスイフトスポーツ程のマニアックさがない、ちょっと楽しい車として展開していたデミオですが、「スカイアクティブコンセプト」の発表を受けて、その第一号としてマイナーチェンジを受けました。ハイブリッド技術に頼らない省燃費モデルとして、一躍注目を浴びました。時代は省燃費一辺倒、「スポルト」などの走りのモデルへの注目が弱まってしまっていました。

モデル末期にも限定色モデルを追加するなど、末期になっても魅力が薄れず、走りの性能も劣らなかった三代目デミオですが、この度フルモデルチェンジを受けました。

エンジン
 今モデルは、1500ccのターボ付きディーゼルエンジンと、1300ccのガソリンエンジンの二機種で展開されています。メーカーでは二本の柱としたいようですが、実質は価格も走りもディーゼルエンジンがこれまでのガソリン1500ccエンジンの後継で、1300ccエンジンはそのまま、という位置づけです。



 ディーゼルエンジンは当然スカイアクティブ技術が投入されています。既に登場している2200ccターボディーゼルエンジンとは装置も印象もかなり異なります。2200ccエンジンが大小二機のターボチャージャーを搭載、運転領域によって切り替えているのに対し、1500ccディーゼルエンジンはタービン側に吹き付ける排気ガスの通路を可変翼で調整する、「バリアブルノズルターボチャージャー」を採用しています。かつての日産VGエンジンに採用された「ジェットターボ」、ホンダのレジェンドに採用された「ウイングターボ」に近い構造をしています。運転中は可変ノズルの開度を調整し、低回転領域ではノズルを絞って排気ガスの勢いを増してタービンに吹き付けるようにし、エンジン回転の上昇に伴ってノズル開度を広げています。

2200ディーゼルエンジンでは、「排気抵抗が増す」という理由で採用されなかったこのターボチャージャーですが、既にトラック等では一般的に採用されています。特にCX5用ディーゼルエンジンは、以前書いたように出力の調整が大変しづらく、制御しづらいエンジンでした。この1500ccエンジンでは、大幅に改善されています。



このエンジンは、燃焼圧も急に立ち上がらなくしているようで、騒音、振動とも2200ccエンジンに対して大幅に改善されています。特に、床下から伝わる振動が激減しています。アイドル回転時の騒音、振動はガソリンエンジン並みになっています。

 走り出すと、過給圧の遅れを感じることなく、なめらかに発車出来ます。そのまま過給圧の急変を感じることなく、また、トルクの大きな盛り上がりも特に感じることなく、3000回転位から力は低下し、最高出力発生回転数の4000回転域に到達します。そのまま5000回転まで使うことができますが、この1000回転はただ回るだけ、という印象です。なるほど、一部の評論家さんがおっしゃるように、「このエンジンにはATが合う」ということもうなずけます。しかし、MTの楽しみは、トップエンドのパワーを引き出すだけではありません。参考程度に聞いておくだけでよいでしょう。上に書いたように、有効な出力を発生する領域が狭いエンジンだけに、MTで自由自在に引き出す楽しみはあると思います。

アクセル操作に対する反応も概ね良く、一般的なガソリンエンジンよりちょっと劣るかな、という程度です。ディーゼルエンジンの出力調整は燃料の噴射量で行いますが、非常にうまく設定しております。販売店等では2500ccエンジン並みの最大トルクと言っていますが、発生領域が狭いことから、最高出力の105馬力に概ね相当する、1800ccエンジン級であると考えておいた方が良いです。

このエンジンでは、騒音、振動の低下、アクセルペダルへの反応性に大きな改善を見ることができました。高負荷領域や高回転域でもエンジン音や振動が高まらず、快適です。CX-5の際の「発車が鈍く、過給がかかるとトルクが出過ぎる」と書いたブログが2chに転載されていますが、書いてみるものですね。この改善は素晴らしいです。

 ガソリンエンジンは、旧型のスカイアクティブエンジンの性格を変えたものです。



旧型では最高出力発生回転数を5500回転に落とし、吸気側には電動可変バルブタイミング機構を、排気には油圧可変バルブタイミング機構を、トランスミッションにはCVTを採用していました。低負荷域ではアトキンソンサイクルで、高負荷域ではオットーサイクルで、それぞれCVTと連携しながら出力を取り出していました。

今モデルでは6速ATと5速MTとに組み合わされました。エンジンは自慢の圧縮比を下げ、吸気側可変バルブタイミングは油圧に、排気側は固定バルブタイミングにされています。どちらかというと高回転まで出力が続くような性格にされています。固定ギヤで運転するゆえ、伸びやかに高回転に達する性格にされたのでしょう。

 走り出してみると、こちらのエンジンでも低速域では活発に出力を発生させます。ディーゼルエンジンに劣りません。ギヤ比も低められているのか、中回転域までは活発にエンジン回転が上がります。一方、アクセルペダルを踏み増しても大きなトルクは出てきません。高回転域では苦手なエンジンのようで、4000回転以上ではやや苦しげな唸り音が発生し、鋭い加速は望めなくなります。「パワーを使い切る楽しみ」と割り切る必要がありそうです。2000cc以上のスカイアクティブエンジンとは異なり、等長等爆ではないために、エンジン音も余り良くありません。スポーツモード切替スイッチが付いていますが、これは完全なるアクセル反応切替スイッチです。少しアクセルペダルを踏んだだけでもスロットルバルブが大きめに開くモードになり、アクセルレスポンスの良さが演出されるだけです。

思いの他滑らかで静かな一方、有効出力域が狭いディーゼルエンジンに対し、まずまず軽快で高回転は苦手なガソリンエンジン、「1500ccのガソリンエンジンがあれば理想的なのに」と誰しも思うことでしょう。しかし、そうするとディーゼルエンジンの数が出なくなる、メーカーの都合ではあります。一般に、高速ツーリングならディーゼルエンジン、街乗りなら軽快なガソリンエンジンと説明されていますが、どちらのエンジンも良く出来ています。どちらの目的でも構わないでしょう。それにしても、もう少し高回転域が伸びるガソリンエンジンが欲しいものです。

常用域では軽快なガソリンエンジンでもギヤ比が低められて活発であり、ディーゼルエンジンはギヤ比が高められて静かに乗れます。どちらを選んでも間違いはありませんが、ガソリンエンジン車の安さが光ります。

トランスミッション
 すっかりお馴染みになった、スカイアクティブドライブATです。旧型のアクセラで登場した際には、1速から2速への変速時期やロックアップが早すぎて発車時にもどかしさを感じましたが、シフトスケジュールや最終減速比の選び方により、ほとんど感じられなくなりました。また、シフトショックがかなり減らされているようなのはちょっと残念です。もう少しショックを感じさせて、シフトアップを運転士に知らせても良いと思います。



エンジンのところで書きましたように、ガソリンエンジン車とディーゼルエンジン車とでは、最終減速比が異なります。ターボチャージャーによる過給遅れはほとんど感じられなくなったものの、ディーゼルエンジン車はギヤ比とエンジンレスポンスの関係で若干出力遅れが感じられます。自然吸気のガソリンエンジン車の方が、市街地走行ではパワフルに感じられるかもしれません。

マニュアルモードでの反応も素早いものです。時間を測定すれば「デュアルクラッチ式トランスミッション」に対して変速時間が「0.数秒」かかるのかもしれませんが、もうほとんどわかりません。ここまでくると、発車時にトルク増大作用がない「デュアルクラッチ式トランスミッション」は不要ではないか、とすら思えます。また、このようなトルクコンバーターATの方が耐久性も高く、日本で使うのにはこの方式の方がベターではないか、と思うのです。

なお、マツダ車にお乗りになったことがない方への一言ですが、マニュアルモードですとシフトレバーを手前に引くとシフトアップ、奥へ倒すとシフトダウンとなっています。

サスペンション
 微小な突起でも、余計な摩擦抵抗なく動き出すサスペンションです。他社の軽量車が、「すぐに動き出しづらく、常にプルプルとした細かい上下動を感じさせるサスペンション」であるのに対し、ほとんど高級車の乗り心地です。乗ってみて「以前に味わったことがある」と思っていたのですが、これは、「フォルクスワーゲンゴルフ7」や「現行スイフト初期型」の乗り心地に似ています。動き出しがスムーズで、柔らかく受け止めて、コーナーでは、まあ粘る、というものです。この車が開発されていたであろうこそ、ゴルフ7がもてはやされましたので、開発設計者はゴルフを目標としたのでしょう。



それにしても、このクラスで井桁サブフレームを採用するなど、全くコスト度外視のボデー構造です。

欠点もゴルフそのものです。微小突起はうまく乗り越えるのですが、うねるような、周期が長く上下動が大きくなるような路面では、車が大きく浮き上がり、そして沈み込みます。30年前の国産車ならいざ知らず、現代の国産車でこんなに大げさな動きをする車はありません。うねり乗り越え時には、体が浮かないようにステアリングにつかまり、足でも踏ん張りました。シートも柔らかいために、まるで観光バスにでも乗っているような気持ちになりました。

ロール時には、街中の軽いカーブ程度ではそれほどロール速度は速くなく、さりとて大げさに揺れることにもなりませんが、おそらく山道では大きくロールすることでしょう。車酔いをする方が家族にいる場合には、要注意な乗り心地です。

この乗り心地から推して、サスペンションスプリングが、縮むに連れてばね定数が高まる「プログレッシブタイプ」ではない、普通のタイプを採用していると考えられます。また、ショックアブソーバーに対して、柔らかいスプリングを用いているのでしょう。乗り心地は良いのですが、コーナーやうねりに対する安定性に少々気になる点がありました。

この乗り心地ゆえ、後述するステアリングの効きにも影響が出ています。

もともとマツダは、「GT」のような走りのグレードをあまり出さず、特に昨今は「単一グレード化」に近い状態になっています。グレード名でいうところの、「GL」や「SE」といった乗用グレードであればこういう乗り心地も良いのですが、旧型の「スポルト」もなく、走りのグレードか改善を望みたいところです。プログレッシブスプリングやリバウンドスプリングを用いるか、ストロークが大きい際の減衰力を強めると良いでしょう。

ステアリング
 当然電動パワーステアリングを採用しています。路面の状況は「まあ」伝える印象ですが、国産車の中では良い方の出来です。私は「据え切り」をしないのですが、停車中にステアリングに触れると、まるで「切りますよ」とばかりにステアリングホイールが勝手に回ろうとします。据え切りを容認するようなパワーステアリング制御には反対です。

走行中は停車時のような印象は全く姿を消します。一方、操舵に対する車両の反応は、「緩やか」です。旧型デミオの前期型は、それこそ過剰にキビキビとしており、6時間までは楽しいものの6時間を超えると疲れるものでした。その点、トヨタ車や日産車は適度に緩やかな反応でした。まあ、トヨタにぶすぎ、日産の方がちょうど良い印象でした。

この車は適度に鈍くなったステアリングと、前述の柔らかいサスペンションのおかげで、車体もキビキビ動きません。まるで高級車になったようです。アテンザならこの操縦性もわからなくもないのですが、キビキビとして若々しかった、「元気な車」の旧型デミオの姿がなくなり、どこか寂しさを感じます。運転の快楽度は上がりましたが、乗って楽しい操縦性かというと、この点では後退してしまっています。操縦性の点からも、スポーツグレードの登場を願います。

 以前、席に座った際の印象から「重いディーゼルエンジン搭載車は、コーナーでアンダーステアに悩まされるのではないか?」と書きましたが、街中のカーブ程度では、ガソリンエンジン車に対して半拍遅れる程度の印象でした。ただし、本当にカーブ程度ですから、「コーナー」とでも言うような山道などでは、結構差が出てくると思います。

ブレーキ
 マツダの美点の一つです。ホンダほどではありませんが、しっかりしたペダルの踏み応えと制動力が得られます。ただ、ホンの少しペダルに足を載せる程度のブレーキング時に、踏み応えがないのに制動力がある、という区間がありました。

なお、重いディーゼルエンジン車でも前につんのめるような印象はありませんが、それでもガソリンエンジン車の方が姿勢変化は少ないです。

ボデー
 しっかりしたボデーです。サスペンションが柔らかいこともあってか、ミシリともいいません。ハッチバックボデーあるのにも関わらず、ボデー後部が動くような印象もありません。遮音性も良いようで、CX5で感じた、車体底部からのエンジン振動はほぼなくなりました。暖機運転完了後にはほんの少し感じられますが、これならガソリンエンジン車と言われても気づかない人もいることでしょう。





内装は大幅に良くなりました。ステアリングホイールのグリップが太すぎるような印象があり、このグリップ径ならば革巻き仕様を選んだほうが良いかもしれません。

視界はこの種の車としては標準的で、気になる斜め後方の視界も、悪くはありません。内装材は、それこそ前期型のアテンザやCX5よりも良いほどで、1800cc級の他車にも引けをとりません。

ボデーカラーは、「大人の(女性の?)車」を強く打ち出したいがためか、ダーク・シックな色使いが中心となっています。まあ、今や旧型初期のビタミンカラーは似合わないでしょうから、自然な流れでしょう。ただし、シルバーグレーを選ぶのは、この車を台無しにすると思います。



それと、旧型は下級グレードを選んでもがっかりしないような、カジュアル服の格好良さがありましたが、今モデルは、スチールホイールにホイールカバーを付けたまま乗るようなことが、なんとなく不釣合のようなイメージになってしまいました。

まとめ
 いろいろな試乗記にあるように、輸入車の小型車(ミニ、ポロ、パンダなど)と並べても張り合える仕上がりだと思います。このスタイルで、アルファロメオだとかランチアの名を冠すると、「さすがアルファロメオ(ランチア)、国産車もこれを見習って欲しい。」という記事が溢れたことでしょう。

しかし、操舵時の反応の良さやエンジンの軽快さ、明るい色使いによる明るく楽しいイメージがなくなってしまい、どこか旧型のイメージが失われたことを残念に思うのです。心なしか、対象年齢も上がってしまったような気がします。旧型は20歳代前半の人にも、若いイメージが残っていれば30歳代後半の女性にも似合いそうな雰囲気でしたが、今モデルは20歳代後半から40歳代前半の印象です。操縦性や走りの若々しさという点ですと、「フィットの方が若いかな?」と思えます。


かつて「初代ブルーバードシルフィ」は、「ジジババ車」として非常に老けたイメージがありました。このデミオを見ていると、少しブルーバードシルフィに近づいてしまったような気がします。「大人のカジュアル」というものは、なかなか難しいです。30歳代になって、「university」だとか「college」と文字があるような、明るいカジュアル服は着られなくなります。それと同様、デミオもカジュアルを卒業しなければならなくなったのかな?と、寂しさを感じます。とすると、この車のイメージは、かつてデミオと兄弟関係にあった「ベリーサ」にこそ似合ったのではないか、と思います。

ということで、この車は仕上がりの点で十分勧められるものの、元気なイメージの人なら、「スイフトやヴィッツの明るい色、フィットも考えてみたら?」と言いそうになってしまいます。

うーん、車は良いのですが、デミオのイメージではないのです。と言ってスタイルを変えるのは難しいですから、操縦性やボデーカラーで元気の良さをアピールできるような追加モデルの登場を待っています。今デミオの完成度の高さを認めつつ、旧型の元気なイメージが頭から離れません。






参照して欲しい記事

トヨタ
アクア(前期型)
ヴィッツ(前期型)
ラクティス(前期型1500cc)
ラクティス(前期型1300cc)
オーリス(RS MTモデル)

日産
マーチ
ノート(前期型)
シルフィ

ホンダ
フィット(ガソリン1300cc)
フィット(ハイブリッド、短距離)
フィット(ハイブリッド、長距離)
CR-Z(前期型MT短距離、前期型CVT短距離)
CR-Z(前期型MT長距離)
CR-Z(前期型CVT長距離)

マツダ
デミオ(初代)
ファミリア(ショートワゴン1500cc)
デミオ(3代目1300cc四速AT初期型)
デミオ(3代目スカイアクティブ後期型)
アクセラ(ハイブリッド、短距離)
アクセラ(ハイブリッド、長距離)
アクセラ(ハッチバック ガソリン、短距離)
CX-5(前期型ガソリン、短距離)
CX-5(前期型ディーゼル、短距離)
CX-5(前期型ガソリン、長距離)
CX-5(前期型ディーゼル、長距離)
アテンザ(前期型ディーゼルAT)

スズキ
スイフト(初期型)
スイフト(デュアルジェットエンジン搭載車)

VW
UP!
ゴルフ(1400cc)
Posted at 2015/02/01 00:01:23 | コメント(2) | トラックバック(0) | 試乗 | クルマ

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