• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

moto('91)のブログ一覧

2017年11月09日 イイね!

ブルーバードシルフィの左前輪にトラブル発生!?

ブルーバードシルフィの左前輪にトラブル発生!? 現在、ブルーバードシルフィの左前輪に、トラブルとも思われる状態が発生しています。以前から、荒れた路面を走行しているときや突起を乗り越えた時に「ゴトゴト」と音が発生していたのですが、ここへ来て症状が悪化、やや振動も感じられる程度になっています。

この車は休車時間をとりづらいため、私自身では作業をしないことに決めております。今週末、販売店に車を持ち込む予定ですが、可能な限り、推察してみました。

症状は、以下の通りです。

1.左前輪が道路と歩道の間の突起などを乗り越えると、ゴトゴト音が左前輪付近から聞こえる。
2.両輪同時に突起を乗り越える際にも発生する。
3.リーフスプリングサスペンションのバスが荒れた路面を走行している時のようなゴトつきに似ている


症状について、有無を確認出来ているのは以下の事項です。

1.クリープ走行など、微速で乗り越える場合には症状が発生しづらい。
2.以前より、転舵時に左前輪付近より「キュ」と音は発生していた。
3.据え切り操作時に、音が発生したりステアリングホイールにガタを感じることはない。
4.以前、スタビライザーリンクのガタが発生したことがあったが、その際とは音の印象が異なり、スタビライザーリンクにもガタは感じられない。

車輌の改造状態は、以下の通りです。

0.FWD、マクファーソンストラット、ロワーアームはL字型
1.ショックアブソーバーは、2013年7月にカヤバニューSRスペシャルに交換
2.サスペンションスプリングは、上記の時にタナベNF210に交換
3.バンプラバーは、ALPHA RIGIDブランド取り扱いのウレタン製品に交換
4.スタビライザーは、クスコ製Y11ウイングロード用を装着
5.サスペンションアッパーマウントは、JB15サニー用純正品に交換
5.フードレッジ部に、ウルトラレーシングブランドの三角形状の補強部材追加。その際、フードレッジにネジ取り付け穴開け加工
6.ウルトラレーシングブランドの、4点式ストラットタワーバー装着
7.サスペンションメンバー取り付けボルトに、「リジカラ」を装着

音が発生する状況から、以下の点を疑っています。

1.ショックアブソーバーの衰損
2.ハブベアリングのガタ
3.ナックルボールジョイントのガタ
4.タイロッドエンドジョイントのガタ
5.サスペンションアームブッシュの衰損

点検方法は、以下が適当と考えています。

1.突起乗り越え時のタイヤ上下状態を外部から目視し、タイヤの飛び跳ね等がないか点検
2-4.ジャッキアップ時のガタ点検
5.目視点検

車いじりやテスト走行の経験豊かな諸兄のアドバイスやご意見をお待ちしております。
Posted at 2017/11/09 22:25:03 | コメント(8) | トラックバック(0) | 車のメンテナンス | クルマ
2017年11月05日 イイね!

荻野目洋子リバイバルニュースに、旧車ブーム始まりの頃を思い出す

 大阪の高校のダンス部が踊った「'90年代ダンス」が話題になり、荻野目洋子さんが再注目されているそうですね。



荻野目洋子さんや長山洋子さんは、おニャン子クラブと同じ時期に人気があり、アイドルブームとバンドブームの間を支えました。それまでの松田聖子さん以来の「アイドル歌謡曲」ブームが、麻倉未稀さんの「洋楽カヴァー」曲に徐々に取って代わり、荻野目洋子さんと長山洋子さん、winkなどによって幕が引かれたように思います。

時は実際のバブル期よりは少し前のことでした。それ以前には「旧車ブーム」などは、ごく一部の傾向だったようです。昭和50年代半ばの本でも、クラシックカーを愛でる人がいることが、「間違いだらけのクルマ選び」にも書かれていました。

昭和59年に「よろしくメカドック」がテレビで放映されました。その中では、初代セリカは単なるポンコツ自動車扱いでした。概ね昭和50年代半ばの傾向がそのまま続いていたと思います。その頃のクラシックカーとする感覚というと、以下のようだったと思います。

トヨタ2000GT(希少価値)
トヨタ800(小型スポーツカー)
トヨタ1600GT(トヨタ2000GTの部品を使った、普通の人でも買えそうなクルマ)

日産フェアレディZ432、240Z(Z432がスカイラインGT-Rのエンジンを用いていたこと、そのエンジンが不調だったということ、後に2400ccエンジンを搭載して好評になったというウンチクを含む。この節は、間違いだと思います。)
プリンススカイラインGT-A,GT-B(ボデーを延長して6気筒エンジンを搭載、レースでポルシェを抜く)
日産スカイラインGT-R(ハコスカ、ケンメリ、ケンメリの生産台数が少ないウンチクを含む)
日産シルビア(ハンドメイドということ)

マツダコスモ(宇宙船的スタイルとロータリーエンジンの実用化)

いすゞ117クーペ(長期生産車ということ、ハンドメイドということ)

その他の車は、古くてもただ古いというだけで、早く言えば価値のない車という扱いでした。その頃は、昭和55年頃から始まった、「コンピューター時代」が続いていました。1978年から発売された「パーソナルコンピューター」がブームとなり、テレビゲームだけでなく「仕事もコンピューターの時代へ」と言われるようになりました。昭和57年には「ゲームセンターあらし」がアニメ化、昭和59年には、太陽にほえろ!に「マイコン刑事」が登場、素手で拳銃に向かう時代から、パソコンを使って推理をする時代への変化を感じさせました。

 音楽も、前述の洋楽カヴァー系だけでなく、デジタルサウンドも多数出てきました。麻倉未稀さんだけでなく、松任谷由美さんや中原めいこさんなどがそうです。結果、アナログ的なものは「古くて前時代的」と評価されたものでした。ハコスカは、GT-Rはただ希少という点で価値があるとされましたが、2000GT-X以下は4気筒エンジンでも何でもゴミ扱いでした。

 そして昭和62年1月に、日産からBe-1が発売されました。ご存知の通り台数限定生産車でした。この頃から、「おいしい店」に行くことや「希少価値が高いもの」を購入することに、行列が出来る現象が起こっていました。その頃既に、サーブ900やソアラが「女子大生ホイホイ」とナンパ車とされていました。BMW3シリーズに至っては、「六本木カローラ」と言われるありさまで、珍しくも何でもない存在になっていました。

それが、高級車でもなければ輸入車でもないBe-1が「クラシックでかわいい」と評価されたのですから、これまでの流行がひっくり返った印象でした。

Be-1の事前予約人気のあと、女性の気を引くためや、仲間から評価されるがために、レトロブームが始まったように思います。同年秋頃には、レトロ家電製品(電話やテレビなどで、性能は新しく見た目は古く、という製品)が発売されました。同じく、既に時折放送されていた「懐かしのテレビ番組」企画が常設された形の、TBS系「テレビ探偵団」が始まりました。

昭和59年にデジタル感覚が最新とされながら、昭和62年にはレトロ感覚から始まったとは言え、古さが売りになるのですから、流行とは気まぐれなものです。

 旧車ブームは何度か極大となった時期がありますが、平成3年には100万円を超えるブルーバード510型がありました。昭和40年代前半までがクラシックカーとされ、昭和40年代後半の車は「ただ古いだけ」とされました。特に排出ガス規制開始後の車は「ゴミ」とすら言われました。

そんな時代にT130コロナを38万円もの値段で売っていたのですから、お店は丸儲けですし、私の周囲の人は「ゴミでお金を取る詐欺師のお店」と言いました。

余談
 デジタルブームに乗って、額に汗して犯人を追い詰め、説得で事件を解決する刑事ものドラマは、「古くてダサい」と一蹴されました。太陽にほえろ!は、パート2が昭和62年年頭に、特捜最前線は同年秋に放送を終了しております。

当時の若者(新人類、バブル世代)は、「仕事は給料を得る手段で、早く退勤して街へ繰り出して遊びたい。」と思っていたそうです。だからこそ、仕事も手を抜いて楽にしているように見える「あぶない刑事」がもてはやされたのです。

そんな太陽にほえろ!ですが、1992年末に放送開始20周年を記念してVHSビデオ化が開始、私は場合によっては車を買うのをやめて太陽にほえろ!ビデオを全巻揃えても良い、と思っていたほどです。
Posted at 2017/11/05 22:57:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旧型車 | クルマ
2017年11月05日 イイね!

東京モーターショー 総輪駆動車といすゞTMK

 東京モーターショーにあった色々な車の中で、いすゞ自動車のこのトラックはふと懐かしさを覚えました。学研の図鑑で見た、昭和40年代前半に発売された、「TMK型」というトラックです。色といいライトの位置といい、この写真を知っている人がデザインしたように思えてなりません。



 大型トラックの世界では、「(UD)クオンショック」なる言葉があるようです。クオンが初代エルグランドや現行ノアのような大型のグリルと小さなヘッドライトを採用し、強く見えるスタイルがトラックドライバーの間で人気になったのだとか?結果、他社も追従することになりました。この種のスタイルは、TMK型の二回マイナーチェンジ後の通称「ニューパワー」や、その次の通称「V10SS」キャビンの十八番だったのが、他社に奪われたような形です。

 そして、他社はクオンとは全く違ったスタイルを始めてきました。いすゞのこのスタイルに、ふそうは初代一番星号の「Tシリーズ」風のスタイルになってきました。

 乗用車の世界では、アメリカ車などにリバイバルブームがありましたが、国産車は乗用車をさておいてトラックがリバイバルになってきたのかもしれません。
Posted at 2017/11/05 20:31:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旧型車 | クルマ
2017年11月05日 イイね!

「サポトヨ」CMに、気分を害される

「サポトヨ」CMに、気分を害される 私は、トヨタの「サポトヨ」CMを見るたびに、機嫌が悪くなってしまいます。黄色いプリウスを女性が運転し、誤発進抑制装置が機能して「よかったぁ」となるCMです。



この女性、顔から「夏菜」さんだと思っていました。数年前のNHK朝ドラマ時などの演技から、「この人なら、そんなこともありそうだな。」と思ったのですが、大村彩子さんとかいう方だそうです。

まあ、そんなことはどうでも良いです。私の機嫌を悪くする行為は、以下の通りです。

・時間を気にせず電話でしゃべる
・相手に聞こえるように、「やばっ、またかけなおーす」と一方的に切る
・電話を助手席に投げ捨てる
・ヒューランドパターンでないM/Tではバックギヤの位置になる、トヨタのハイブリッド車用シフトスイッチをDの位置に「未確認」で操作する
・クリープを確認せずにアクセルペダルを全開まで操作する
・さらにワイパーまで動かしてしまう

人間誰しも間違いがあります。何に対して嫌な気分になるのかと思ったら、いわゆる「お仕事ものドラマ」の主人公にありがちな、髪を振り乱してチャカチャカ忙しく動き回る行動であるからのようです。

 危険が伴う仕事では、ひとつずつ行動をしたり、指差称呼(しさしょうこ、俗には指差し確認ともいう)をが必要です。しかし、それらのドラマの主人公の多くが割と安全な仕事に就き、バタバタ動くことが「私仕事ができる!」と自画自賛する風景を描いているからですね。夏菜だけでなく、石原さとみなども演じそうなキャラクターです。後輩役を演じる、今風系の男性俳優にもいそうです。

ドラマではなくても、某宅配便会社では、従業員に走り回ることを基本教育としているのだとか。安全な作業の基本を逸脱しています。

高校までの学校では教わりませんでしたが、「安全、確実な行動」を良しとする教育が必要だと感じました。「チャカチャカ、バタバタ動く」を、「反射神経が良い、行動が早い」と褒めてはいけません。
Posted at 2017/11/05 11:59:49 | コメント(3) | トラックバック(0) | 交通安全 | クルマ
2017年11月01日 イイね!

次期トヨタ クラウンについて色々思う

次期トヨタ クラウンについて色々思う 次期クラウンが、東京モーターショーに出品されております。雑誌でも色々書かれていますが、スタイルについて感じるところがあります。私は、このスタイルが好きになれません。

トヨタ社内や販売店では、「ゼロ・クラウン」で獲得した新規顧客が再び老齢化していることが問題視されているとのことです。現行モデルも徐々に売上が低下しているのだそうです。クラウンからレクサスの各モデルにお客さんが移行すれば構わないと思うのですが、そうもいかないのでしょうね。

伝統を守ることは、これまでのユーザーに安心感を与えて順調に代替されることが期待できますが、その一方で新規顧客を阻害することになります。諸刃の剣ですが、次期モデルは再度全面刷新を考えたようです。

次期クラウンの変更点をまとめると、以下のようになります。

①天地方向に薄いグリル:S80/90/100系クラウンの昭和51年マイナーチェンジ以来
②低いフロントノーズ:S200系以来
③水平なキャラクターライン:S170系以来
④6ライトサイドウインドー:歴代初
⑤ファストバックと垂れ尻スタイル:歴代初
⑥華奢なクオーターピラー根元
⑦4気筒エンジンのみの設定:昭和41年?以来
⑧レクサスLC系のシャシー:S180系以来の刷新

なお、現行モデル登場時にも「シングルフレームグリル」が目に付き、クラウンの挑戦ぶりを分析しております。

クラウンの歴史は進化の歴史

①について
S8/90/100系の昭和51年マイナーチェンジで、2600ccロイヤルサルーンがエンジンフードにグリルの一部を持ってきたことが初めてでした。



この代のクラウンはもう一度マイナーチェンジをし、さらにグリルを大型化、モデル全体に展開しました。



ここ最近の旧車ブームでは、「ベンツマスク」とも言うそうです。以後、大きく派手なグリルはクラウンのアイコンとなりました。S140/150で設定された走りのモデル「ロイヤルツーリング」ではこれを逆手に取り、部分的に黒くしたグリルでスポーティーな装いをするなど、後のアスリートグレードを思わせる展開をしておりました。

グリル大型化は、次に述べる②のS200型で一旦後退しますが、S210型で再度大型化されています。
現在のグリルの流行は、ジャガーなどが採用する「おちょぼ口」グリルですが、あまり好きではないなあ。

②について
S200型は、S180型で本格的なスラントノーズを採用し、これが受け入れられたものとしてさらにスラント化が進みました。しかし、S200型がキープコンセプトであり、
S180型との違いが感じられなかったこと、
ちょうどリーマンショックに重なってしまったこと、
石油価格高騰のあおりを受けた大排気量エンジン車敬遠の風潮など
から、あまり成功しなかったモデルでした。メーカーでは、リーマンショックを原因と考えているようです。
このスラントノーズは、これまでの価値観ではやや車格が下のものに見える節があります。このS200系も、次期クラウンも何となくマークXやレクサスISに見える節があります。車格という言葉は古いもので、とらわれる必要がないのかもしれません。しかし、何となく「次期マークX」に見えてしまうのです。

③④⑤⑥について
 水平なキャラクターラインはS170以来です。S170型は「初のビッグキャビン」でした、それまでのクラウンが、水平基調かつ小さなキャビンでしたので、当時としては大きな変更でした。水平ながら逞しい下半分のボデーがキャビンを支えている印象であり、大ヒットしたS130型のイメージも持っています。

S180型が、同時期の「キャデラックCTS」や「V35型スカイライン」のような幅広、クラウチングスタイルを採用していました。さすがに2000年頃のスタイルは古すぎ、全面刷新としたのでしょうね。水平スタイルならもう少し逞しさがないと、大きく見える6ライトキャビンに対してバランスが悪く感じられます。

 4ライト、6ライトという表現は自動車雑誌が好む表現です。私の感覚から言うと、リヤドアガラスの三角窓の有無によっても分別しないとなりません。

三角窓もオペラウインドーもないものは4ライト
三角窓がありオペラウインドーがないものは4.6ライト
三角窓がなくオペラウインドーがあるものは6ライト
三角窓もオペラウインドーもあるものを8ライト

というと良いように感じます。
この車は上記の表現に当てはめると、8ライトになります。8ライトは4ドアセダン派生5ドアハッチバックのスタイルです。これまでの車では、FWD化されたカペラの5ドアや初代カムリ/ビスタの5ドアなどがあります。

Bピラーより後部には、三角窓ピラー、クオーターピラーの前側、クオーターピラーの後ろ側が近接し、車体後半に柱が込み合っているように見えてしまいます。この混み具合が重さを感じさせるので、車体の後ろが下がって見えます。キャラクターラインが水平なので、さらに後ろが下がって見えます。

クオーターウインドーの根元は、これまでの車は「たくましく見せたり、「踊り場」を見せて」、クオーターピラーを通じて屋根をしっかり支えるとともに、ボデーした半分をたくましく見せるようにしていました。いくつか例外があり、それらの車はクオーターピラー上部からボデー下まで円弧を描くように緩やかにつなげています。初代/二代目アリスト、C34型ローレル前期型、S60/70型クラウンがそうです。ローレルもクラウンも、マイナーチェンジで改変しています。









キャビンを大きく取ることができ、室内幅が増す効果があります。一方、キャビンが大きく見え、「頭でっかち」な印象が強まります。

 ファストバックと垂れ尻スタイルは、各社が何度も挑戦していますが、一度も成功していないと言えます。

初めて採用されたのは、昭和40年代初めの410型ブルーバード、H130セドリックです。410型の件は有名です。



1年目にはリーフスプリングの「そり」を強めて車体後部を持ち上げました。



、2年目のマイナーチェンジではクオーターパネルを変更し、キャラクターラインとテールランプの位置を変更、水平なラインに修正しています。



H130型セドリックも、概ね同様の変更をしています。

二度目は、昭和45年のセリカやカペラ、コロナマークⅡなどが「コークボトルライン」と「ファストバック」とともに採用しました。





キャラクターラインをAピラー根元で持ち上げ、Bピラーにかけて緩やかに下げた後、リヤドアの途中からキックアップさせます。サイドラインがクオーターピラーと交わるところで最も高くなり、そこからテールエンドへ向けて緩やかに下がります。この「下がり」は、垂れ尻とは言いませんでした。

コークボトルラインは、昭和51年のギャランシグマで角張り、昭和54年のブルーバード、カローラ/スプリンターで、完全に終わったと言えます。

三度目は、1991年頃です。ブルーバードのセダン系やレパードJフェリー、二代目シーマで採用されましたが、日本国内では全く人気が出ませんでした。





アメリカでは大人気だったようです。気の毒なことに、ひとつ前のU12型ブルーバードがクリーンなスタイルで大人気だったのに、U13型で不人気化、ブルーバード消滅の遠い原因になってしまったと思います。

 垂れ尻の流行だったのは、二度目の流行の時だったと思います。コークボトルラインでは必然的に垂れ尻となります。この流行は、クーペスタイルの流行が発端だったようです。いすゞ117クーペには多くのカーデザイナーが痺れたようで、カローラスプリンターやサニークーペは、この117クーペのエッセンスを安価な車に取り入れたもののようです。



コークボトルラインゆえ、サイドのラインはうねっていることになります。うねりを緩やかに収束させるのが「垂れ尻」です。一度目の流行と三度目の流行は、概ね水平基調ないしはウエッジシェイプ(車の前が低く、トランクの後部にかけて持ち上がるスタイル」から突然トランクが下がっていたので、バランスが悪く見えてしまいました。

次期クラウンも現行カムリも、上記の通り、トランク部分だけが突然下がって見えてしまっています。トランク長さも短いために、「棚」に見えるはずのトランクが短くなります。トランクがキャビンを支えるわけではありませんが、これまた「頭でっかち」に見える原因です。

 水平基調、(一般的に言う)6ライトウインドー、垂れ尻、華奢なクオーターピラー根元を同時に採用した車はありません。これによって言いようのないバランスの悪さを感じてしまうのです。

⑦について
 現行クラウンの最初から、ハイブリッドモデルは4気筒エンジンになっています。それだけでなく、レクサスIS/GS/RC/LCなどのハイブリッドも4気筒エンジンを採用しています。それだけでなく、クラウンの後期から採用された4気筒ターボエンジンは大好評とのことです。それだけでなくスカイラインも販売は4気筒ターボエンジンが主力とのことです。出力があって静かなら、何でも良いという人が多いという結果になってしまいました。

私は、6気筒エンジンの「ズゥーン」という振動と排気音はキャラクターだと思うのですが、高級車に乗る人はそんなことは無関係ということになりました。

⑧について
 設計開発者が、ぜひ乗って欲しいと言っていました。新世代シャシーで、特にフロントストラットタワー部の補強は、これまでの自動車には見られない形状です。シャシーは乗ればわかりますが、スタイルは乗らなくても見えてしまうものです。。。。

まとめ
 私には、このクラウンは成功するとは思えないのです。これまでも、「S60/70型クジラクラウン」、「S140型クラウン前期型」は、失敗作であるとして後期型になる際に大きな変更がされました。前者は特徴だった二段グリルをやめ、バンパーをメッキにし、クオーターパネルにはダミーグリルを設けました。




後者は、グリルを格子状にし、クオーターパネルを刷新し、車体後部を拡幅しています。テールランプも、S130型を思わせる形状に変更しました。





 クラウンだけでなく、クオーターパネル形状を変更するマイナーチェンジを行った車は多数あります。この車も、6ライトをやめることを計画したほうが良いと感じています。もうそんなことは間に合いませんので、暫定的にリヤの車高を上げて、水平なボデーラインをやめると良いと思います。

以下、写真集です。

カペラ(GC型とGD型)比較

リヤドアの三角窓をなくすことで、縦線を減らしています。加えてテールゲートの柱をブラックアウト、ガラスをカーブガラスにして、キャビンが大きなセダンに見えるようにしています。





カペラ(GC型セダン、クーペ、5HB)
5HBは、セダンの全高ではなく、クーペの全高を採用しています。屋根を低めてもキャビンが大きいので、頭でっかちに見えてしまいます。







カムリ/ビスタ5HB



二代目セリカLBとT130コロナ5HB、カローラクーペ
 サイドウインドーが水平であること、テールゲート後ろに「棚」になる部分があることで、テールの重さが緩和されて見えます。








初代バイオレット前期/後期比較
 クオーターパネルを変更し、セミファストバックにしています。この「段」があるだけで、車体後部の重さ感が緩和されています。





セドリック(Y31)と、初代レパード4ドアセダン
 オペラウインドーの6ライト(4.6ライト)や垂れ尻ではなかったり、ウインドーの形状を工夫すると、このようにすっきりします。





この、アンフィニMS6は、クオーターウインドー、流麗なルーフライン、短いテールエンドと、次期クラウンには近いのですが、開発された方は、この車を思い浮かべたのでしょうか?


おわり
Posted at 2017/11/04 00:52:41 | コメント(1) | トラックバック(0) | 新型車調査 | クルマ

プロフィール

「パソコンは購入しました。次の週末の都合により、26日夜以降に活動を再開します。」
何シテル?   01/19 13:39
小さい頃、トラック野郎を見てトラックが好きになりました。その後「太陽にほえろ!」のカーアクションを見て、乗用車も好きになりました。カーグラフィックTVや新車情報...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2017/11 >>

    1234
5678 910 11
121314151617 18
19202122 232425
2627282930  

リンク・クリップ

サイドブレーキブーツ取付け 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/04/09 17:25:38
白日 ホワイトデーにはドーナツを。 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/03/18 20:45:46
メーター球のLED化 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/03/03 23:12:12

愛車一覧

トヨタ コロナ トヨタ コロナ
 自己所有の主力車種です。車いじりと「維持」を中心に使っています。昭和55年式の前期型で ...
マツダ グランドファミリア マツダ グランドファミリア
 1972年頃購入とのことです。ファミリアではなく、グランドファミリアです。同時期のサバ ...
日産 サニー 日産 サニー
 1981年春ごろ、当時同居していた叔父の所有するカローラのセールスマンのつてか何かで、 ...
日産 ブルーバード 日産 ブルーバード
 1982年秋、事故で廃車になったサニーの代わりに買った車です。910型、白の4ドアセダ ...

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2010年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2009年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2008年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2007年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2006年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2005年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2004年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2003年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2002年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2001年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2000年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation