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2021年07月04日 イイね!

ホンダ フィット不調の原因を推察する

 ホンダ フィットの販売が、不調と伝えられています。もともと、この種のコンパクトハッチバック車は、2000年代の初めに「ヴィッツ」「マーチ」「フィット」「デミオ」の4車種で人気が急拡大していました。中大型自動車のユーザーが定年退職などに伴って使用車両のダウンサイジングをしたり、軽乗用車ユーザーのアップサイジング需要だったり、スポーツカー層の買い替え需要に対応したものでした。

ホンダ フィットはこれで4代目です。実質の初代は、ロゴやキャパでしたが、初代は硬めのサスペンションと1300ccエンジンにCVTの組み合わせ、シンプルなボデーで登場しました。同社のシビックの市場をも奪い、実質標準的な乗用車として販売されました。大ヒットし、トヨタ カローラから首位を奪うほどの販売台数を記録しました。

二代目は初代の方向性をさらに推し進めたものです。エンジンを高回転化、CVTをトルクコンバータ式に改良し、ベーシックカーとしての性能を上げました。モデル途中からIMA方式のハイブリッドを追加し、ますます人気に拍車をかけました。

三代目は、三代目オデッセイの要素を取り入れ、スタイルをシャープにしたものです。ハイブリッドはi-DCD方式に変更し、独自路線を推し進めました。スタイルの上では、改変に次ぐ改変でした。



初期はワンモーションフォルムでしたが、間もなくフロントグリルの塗り分けを変更し、立体的に見えるようにしました。さらにマイナーチェンジではフロントバンパーを二回大型化し、





さらにフロントマスクを立体的に見せるような改変を行っていきました。

この改変が女性の人気を落とした原因とされています。男性的でシャープな姿が女性に嫌われ、四代目はソフトなスタイルに変更しました。

 その、ソフトなスタイルが不人気の要因だったのか、または、ユーザーそのものがコンパクトハッチバックから離れているのか、いったいどちらが原因なのでしょうかね。さらに、三代目まではラインナップされていたスポーティグレード(初代は1.5T、二代目以降はRS)を廃止しています。四代目のグレード構成は、従来からの標準仕様の「BASIC」、



標準仕様の中級グレードの「HOME」、


贅沢仕様の「LUXE」、



都会的にジムやランニングなどでスポーツを楽しむ女性向けパーソナルカーの「NESS」、



アウトドア風の「CROSS STAR」



で構成されています。現在は、特別仕様とmodulo Xが加わっています。パワートレインは、ガソリンエンジンとe:HEVの二種類で、基本的には好みのスタイルで選ぶ車になっています。どうやらCROSS STARが売れているようですが、ここから推して、SUVブームに市場を奪われていることがわかります。

以前は、営業車にはセダンを指定している企業が多かった中、車種の減少に伴ってハッチバックも可能とした企業が増えているようです。業務で使用している車種とほとんど同じ車種は、乗りたくないという人が多いことでしょう。

また、最近では、葬式や法事を考えて車種を選ぶ人はほとんどいないでしょうから、レジャー色やパーソナル色、スポーツ色を出すことに抵抗がある人はほとんどいなくなりました。

その結果、この種の車は「つまらない車」と見られるようになり、選択肢から外れてしまったのだと思います。全く同じ状況として、ワゴンRやムーヴといった、かつては背高軽乗用車とされていた車種がベーシックとなってしまい、売り上げを落としていることが挙げられます。

 これは私の勝手な予想です。クオーターピラーが、根本が細く、上に行くほど太くなっています。昭和30年代のセドリックなどはそんなスタイルを採用していましたが、視覚的に安定感を欠くものです。そこが、「なんとなく不安定」と感じさせてしまっているのではないでしょうか。

スタイルは、男性的要素を排除し、女性に好まれるという「ホンワカ」したムードを狙い、フランス車をイメージしたものだそうです。ところが今のフランス車は、ルノーもDSもシャープな造形を目指しており、ホンワカムードは残っていません。

「ホンワカムード」だとか「ママを重視した」というのは、マーケティングの答えとしてよく使われますが、大体外れています。二代目MRワゴンやパッソセッテなどがその代表格です。

ママたちはマーケティングの時に「ママの要素が欲しい」と言ったのに、いざ製品にママの要素を取り入れるとママはそっぽを向く、これも珍しいことではありません。ママはママ臭さを嫌うのです。

 こんな、マーケティングに左右されてしまったフィットですが、マイナーチェンジはどうしようとしているのでしょうか。今のSUVブームがずっと続くとは思えません。基本形の車づくりをおろそかにしていたら、徐々にボデーブローとしてホンダの体力を奪っていくことでしょう。

まあ、ママのいうことだけにとらわれた、失敗マーケティングの結果です。比較的安価に変えられる部分を中心とし、ビッグマイナーチェンジをしないとこの低下傾向は変わらないと思います。
Posted at 2021/07/04 18:34:56 | コメント(1) | トラックバック(0) | 新型車調査 | クルマ
2021年07月02日 イイね!

千葉県八街市の交通事故を考える

千葉県八街市の交通事故を考える 先月の終わりに、千葉県の八街市で小学生の通学列にトラックが突っ込む事故が発生しました。目下のところ、ドライバーが酒酔い運転をしていたことや、所属会社の運営体制に批判が集まるなどしています。

私としても、酒酔い運転が今回の事故の主原因であると思います。それにしても、昼間の業務時間中に酒を飲むというのは、どういう神経をしているのでしょうね。所属会社も旧態依然としたでたらめな会社で、酒盛りが日常茶飯事だった模様です。

 今回このブログを書くにあたり、以前、八街市に仕事に行ったことを思い出しました。八街市は下総台地に位置しています。水田は一部にしかなく、畑が広がっています。この私にとって

「小学生の頃を思い出す、昔懐かしい風景」

が広がっていました。

道路の保安性が低く、砂利で出来ていた道をとりあえず舗装した、昭和40年代後半から昭和50年代までの雰囲気だったからです。

道路の幅は、2000年代にしては狭いといえます。県道級の道では、歩道はあってもガードレールはなし、人と人がすれ違う際にもやや気を付ける必要がありました。市道級になると、歩道もセンターラインもない道が多く、車がすれ違うには徐行をする必要がありそうでした。

これは、畑作地域ならではのことだと思います。水田地帯では、歩道がないと歩行者が車を避けた際に水田に落ちたり、運転ミスをした車が水田に転落するため、早い時期からガードレールが出来ました。

しかし、畑の場合には畑に人が移動するだけで何ら被害がないので、歩道もガードレールも施工が遅れたのだと思います。その、車道と畑の境界の雰囲気が、「昔懐かしさ」を感じさせたのでしょう。

 昔懐かしさと言えば、私の通学路も毎日のようにダンプカーが通っていました。時には、「耳をかすったかな?」と思うくらいそばを通ったこともあったかもしれません。それらのトラックは、当然のように過積載をしていました。







荷台に差しを用い、積んでいる泥や砂はキャビンの高さよりも高くなっていました。概算ですが40トンは積んでいたのではないでしょうか?



そんなドラック通りだった中、小学校3年生の時の担任はこう言いました。

「君たち、トラックに轢かれたらどうなると思う?トラックドライバーは助けてくれないよ。ドライバーは様子を見に来て、手足がひどく痛んでいたら、バックですり潰すんだ。変に生き残られて一生面倒を見させられるよりも、殺して刑務所に行って終わりにした方が、楽だからだよ。」

教員としては、トラックドライバーを差別するようなもので、現代なら問題発言とされたことでしょう。しかし、その情報はあながち間違いではない、と考えています。私の父も、恐らくは仕事中に交通事故を目撃、トラックドライバーなどに、殺されかかったと思われる発言をしていた記憶があります。

周囲の大人からそんなことを言われていたものですから、歩いていても常に後方にも気を付けるようにしていました。

 政府では、各学校に通学路の緊急点検を指示したそうです。しかし、たとえ子供でも「自分の命は自分で守る」を教えなければなりません。やはり、「死んだら自分が損をする」のですからね。
Posted at 2021/07/02 23:50:29 | コメント(1) | トラックバック(0) | 交通安全 | クルマ

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