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2010年10月11日

ナディアの歴史 【その1】

ナディアの歴史 【その1】 98年8月、ナディアが発表、発売された。
イプサム、ガイアと3姉妹車であり、同じプラットフォームを採用している。
しかしながら、唯一2列シートのパッケージングであった為、後席の足元空間は特筆に値する。
4WD車でもフロアはフラットで、後席中央部にありがちなドライブシャフトの出っ張りもない。
販売チャネルはカローラ店で、実質的にカムリの後継車としての位置づけ。
シートの高さが66㌢と腰の位置にあるため、通常のセダンのようにもぐりこむ感じではなく、またワンボックス車のようによじ登ることもない。
このため乗降性は抜群。

グレード設定はなく標準仕様のほか、パッケージオプションとしてSセレクション、Lセレクションの3種類。
排気量は2000のみでハイメカツインカムエンジンと直噴エンジンの設定があり、24万円高で4WD(D4エンジンの設定はなし)も選択できた。
標準仕様との違いは、外装ではL/Sセレにはメッキベルトラインモール、メッキドアミラー、メッキドアハンドル、ガラスプリントアンテナ、リアワイパー付となっている。
Sセレのみプライバシーガラス、運転席・助手席の回転対座シートを装備。
内装ではLセレのみ大型センターコンソールボックスが付き、Lは茶、Sは黒の木目調パネルで高級感を演出していた。
Sはスポーティ、Lはラグジュアリーを指すと思われる。
L/Sセレはともに標準の20万円高、オーディオやカーナビは全車レス仕様である。
標準仕様でも電動格納ドアミラーやマニュアルエアコン、パワーウインドウを装備、シート地の違いはあるものの、見栄えを気にしなければ機能的に決定的な差はなかった。

目玉は本格的に採用された直噴エンジンであろう。
3S-FSE型エンジンは96年にコロナプレミオの特別仕様車、D4パッケージで先行デビューしていたものの、販売台数はごく少数と思われる。
トヨタとしては、ナディアで量産・普及を目論んでいたと思われ、装備面でもプレミアム感を出していた。
D4エンジンを選択すると、Lセレではステアリングが合成革巻きに標準仕様とSセレではエアコンがオート&プッシュ式パネルにグレードアップされるのだ。

結果的に、この初期の直噴エンジンはカーボンの堆積によるエンスト問題という持病が発覚し、一部では実験車などという陰口も言われたりしたようだ。
販売面でも当初は好調であったが、すぐに頭打ちとなってしまった感がある。
クルマという商品は不思議なもので、最初に売れないと途中から盛り返すことはめったにない。
かくして、特別仕様車というカンフル剤が投与されることになる。

その2 へ続く予定(汗)。

ブログ一覧 | ナディア | クルマ
Posted at 2010/10/11 19:50:32

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この記事へのコメント

2010年10月11日 21:06
Lにはプライバシーガラス付いてないんですか?
知らなかったです
あと、Lには助手席にもアームレストが付いてますがSには運転席しか付いてないんです!
唯一そこが不満…と言うか同乗者に文句言われます。笑
コメントへの返答
2010年10月11日 21:27
Lセレには付いてないんですよ。
メーカオプションも設定がなく、当時でもこの部分は違和感がありました。
アームレスト、Sはシート回転時に支障になるからでは?
標準仕様も運転席のみですが、チープ感の演出でしょう(笑)。
2010年10月11日 21:09
自分のナディアはLセレクションのアクティブトルクコントロール4WDでした。

そもそもモデリスタのアメリカンビレットバージョンを選択しました。

それしか”黒”をその当時買う事が出来ないと言う欠点が有りました。

車両本体価格2,545,000円でした。

エンジンは3S-FEの為135psとD4に比べー10ps

歴史が長いエンジンでした。
コメントへの返答
2010年10月11日 21:40
黒はアメビレ追加設定時に標準ボディでも選べるわけではなかったんですね。
昨日更新した、ボディカラー一覧表は黒の設定時期がはっきりわからずに作ってしまいましたが、概ね正しそうな感じです。
製造ラインで塗装する所までは同じ工程でしょうから、アメビレ以外にも追加設定したのでしょうかねぇ。

アメビレを原型を留めないほどにカスタマイズなさっていたんですね~。
ベース4WDというのも初耳です!
当時のラインナップで一番高いのではないでしょうか。
私も4WDですが、D4の設定がなくて当時残念でしたが今思えば結果オーライだったと思っています(汗)。
2010年10月11日 21:57
丁寧な説明ですね~ 私と全然違う(+ +;)
出て来た時 さすがにジャンル的に無縁だったので関心薄でしたが
それでも吸血鬼のCMが面白かったですね 三姉妹で一番面白かったですよ♪
頭打ちの原因はイプサムだと思っているのですが正しいのでしょうか??
コメントへの返答
2010年10月11日 22:10
笑いのエッセンスはかないませんヨ・・・。
ドラキュラのCMを覚えてらっしゃるとは、流石です~♪
販売店は天下のカローラ店なので、イプサムのせいではないと思ってます。
使えない3列シートがないとダメだったのでせう。
オーパ、ティーノ、HR-V、ルネッサ・・・ミドルクラスの2列車はみな1台限りで改易(パクリ)されとります。
2010年10月11日 23:42
たまにはおさらいもイイですねぇ(笑)
前後期でそうですが、数少ないグレードの中ですべてシートが違うのがおもしろいです!

実はマッケ氏の回転シートは以前、運転席だけ回転してもらったコトがあるのですが、あれも奇抜な装備ですよね。
実際に座った感想としては、前の人の足を気にして自分の足を折りたたんでいないといけないという感じでした(^^;)
コメントへの返答
2010年10月12日 0:05
部品共有化を進めるなかで、シートという大物を何種類も存在させるって太っ腹です(*^-^)
反面、前期の内装色はグレーのみという徹底ぶりも見せています。

回転シートは80年代のワンボックス車で流行しましたが、出たときから「使うコトはない装備」だと思っていました。
カタログの写真でも窮屈そうです・・・
案の定、後期型では無くなりました・・・。
2010年10月12日 1:03
すごく面白いです!
実験車なんてひどい!言いたい放題ですね(`´)
前期ナディアを新車で買おうとなると、色々選びがいがあってなかなか決まらなさそうです(゜o゜)

回転シートははんじろーさんのおっしゃる通り、若干窮屈な気がしなくもないです。
なにより、ステアリング等の障害物もあるし、めんどくさそう…笑
あれは3列シートの方がいいかもしれない装備ですね☆

広いんやから、もっとリラックス出来ることに重点を置いておけば、
『わたしのベッドより心地良い…』ではなく『わたしの家より心地良い』になったかも!笑


コメントへの返答
2010年10月14日 23:31
広いナディアでもシート回転にはリクライニングを戻したり、後方にスライドさせるなどの手順が必要です。
苦労してセッティングしても、あの足元空間では電車のボックスシート並という、かなり残念な感じ。
回転機構やシフトレバーがP以外では回せない安全対策など、費用対効果を考えると疑問符がつきますね冷や汗
普通のミニバン車(RV)では、物理的に実現不可能ともおもいますが…exclamation
『ナディアというアイディア』という独創性のために成立させたアイテムではないでしょうか。

これはリアシートダブルフラット機構にもあてはまります。
座面を前倒ししてそこに背もたれをはめ込むため、シートバックの高さが低いのです。
後期型ではS以外は大型シートバックに改善されます♪
2010年10月14日 14:50
類似車種として日産からルネッサという迷(?)車が出てましたが、フロア高でルネッサを軽~く凌駕していました。
(っていうか、ルネッサがEV設定を意識して高すぎただけなんですが・・・)

カムリ後継・・・というには少々無理がありましたが、当時から新世代マルチサルーンとしての資質は大いにあったと思います。
ルネッサ同様、タクシーにももってこい!だと思ってましたが、結局全然採用されませんでしたね(^^;
コメントへの返答
2010年10月14日 23:38
ルネッサも似たような全高のクルマでしたが、ご指摘の通り床下が高かったので、室内高のゆとりがスポイルされてしまっていました。
リアシートのスライド量は大きかったようですが、寝そべる感じになってしまうとも聞きます。

オーパ、HR-V、エディックスなどミディアムサイズの2列シート車は1世代で消滅!がジンクスですね。

ナディアのタクシーは北海道で確認されております。
レアなことは間違いありませんが(汗)。

プロフィール

「@しげぼうず さん
ハイフン無しのナンバーは旧車の存在を引き立たせてくれますね。
20代のオーナーさんに引き継ぐなら、この先50年は安泰かも知れませんね。」
何シテル?   06/07 01:36
98年8月、社用車のオイル交換時に発表会前のナディアに一目惚れして即決。(トヨタカローラ岩手 南大橋営業所にて) 98年10月、納車(登録は9月30日)。 ...

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