最終話「 地球よ！！ ヤマトは帰ってきた！！ 」#173／174

　

「ああ！強力なエネルギーがやってきます！」

太田がレーダーのパネルを見ながら叫んだ。

「敵の波動砲だ！」

真田が反応する。

「全速回避、面舵一杯！」

島は握りしめた操縦桿を力一杯引き絞る。ヤマトの旋回が始まった。

「エネルギー、あと１万キロ！」
「避けられない・・・」

諦めてそう呟く島の横で、真田が何かのスイッチを押した。
青白い光のデスラー砲がヤマトに届く。ヤマトの第一艦橋が大きな光に包まれた。
デスラー砲の光はヤマトに届いた。

しかしその光のエネルギーはまるで鏡に反射するようにデスラー艦に向って戻って来たのだ。

「うわ～！」

デスラー艦にエネルギーがぶつかり艦内は炎に包まれた。

「やった！デスラー艦が爆発したぞ！」
「いったいどうして・・・」

島には理解できなかった。ヤマトは無事だ。

「冥王星で見たガミラスの反射衛星砲にヒントを得て、密かに開発しておいた空間磁力メッキが役に立ったよ」

真田の開発した武器がヤマトを危機一髪のところから救ったのだ。

「さぁ、機関室の補修作業も終了だ。島、ピッチを上げて地球にまっしぐらだ！」

真田の声に島が応えた。

「地球に向けて、全速前進！」