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2009年06月30日 イイね!

最終話「 地球よ!! ヤマトは帰ってきた!! 」#172/174


「雪、初めて逢ったときのことを覚えてるかい?」

古代は雪を抱きかかえて廊下を歩きながら聞こえるはずのない雪に語りかけていた。

「地球防衛軍の司令部で逢った時から、僕は君が他人に思えなかった。ヤマトへ一緒に乗り込めたらなぁ、って思っていたんだ。その後、君に対する僕の気持ちは、自分で気付かぬうちにどんどん大きくなっていった。でも、ヤマトの使命を考えると僕にはそれが言えなかった」

古代の腕の中の雪は静かに古代の話を聞いているようだった。

「イスカンダルで兄さんがスターシァさんと残った時に、僕ははっきりわかったんだ。人間の一生に一番大事なことは愛だ。それがあるからすべてが生まれるんだって。だから、地球に無事着いたら言おう、いや、きっと言う。君が好きだということを、自分の気持ちを伝えよう。そ、それなのに・・・」

古代は雪を抱いたまま力なく跪いた。自分の想いに耐えきれず、古代は雪を抱きしめていた。
暫くして気を取り直した古代は、再び雪を抱きかかえると、第一艦橋へ続く階段を踏みしめるように上った。
第一艦橋には島をはじめ、クルーたちが顔を揃えていた。
真田も、徳川も、相原も・・・みんなが第一艦橋に雪を抱えて入って来た古代を見守っていた。
その中を進むと、古代は雪を自分の椅子に静かに座らせた。

「雪、見えるかい?地球だよ。あれが僕たちの地球だよ」

第一艦橋からは赤い地球が見えていた。
しかし、誰一人として声を出すものはいない。
重苦しい空気の中、赤い地球だけが雪を照らしているようだった。


「ヤマト捕捉!前方10万キロ」

腕組みをしたデスラーがその報告を聞いて命令を下した。

「よし、デスラー砲用意」
「ハッ!」

デスラー艦ではデスラー砲発射の準備が進められた。
発射口にエネルギーが充満する。
デスラーは安全装置を解除すると、デスラー砲の引き金に指をかけて引き金を引いた。

「地球人よ、思い知れ。最後に笑うのはこの私だ」

青白く光るデスラー砲の光の束が、ヤマト目がけてまっすぐに伸びていった。


Posted at 2009/06/30 08:11:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ
2009年06月29日 イイね!

最終話「 地球よ!! ヤマトは帰ってきた!! 」#171/174


「教えて下さい。僕はどうすれば良いんですか・・・。
 雪のいない地球で、ひとりぼっちで生きていくなんて・・・」

雪を失ったという絶望の中、古代は艦長室の沖田を訪ねた。

「古代。お前ひとりぼっちだと思っているのか?」

沖田はゆっくりと口を開いた。

「地球にはヤマトを待っている人がたくさんいるじゃないか。
 君は今度の航海を通して、より多くの人間を愛するということを学んだはずだ。
 そんなことでは雪は喜ばんぞ!」

沖田は振り絞るように言葉を続けた。

「古代、儂は今、地球を一目見るまでは死ねんと思っておる。
 それは何故だと思う?
 地球、ヤマトの帰りを待っている人々と心がつながっていると思うからだ」

「艦長・・・わかりました。いえ、わかったような気がします。辛くても、努力します」
「古代」

やっとの思いで差し出した沖田の手を、古代が支えるように握り返した。
旅は終わってはいないのだ。

「地球だ・・・」

島が椅子から立ち上がって叫んだ。

「地球だ!地球が見えてきたぞ!」

ヤマトの前には赤くくすんだ地球が現れた。
そうだ、この赤い地球を青く美しい地球にするためにヤマトは帰って来たのだ。

「なんじゃと?地球が?」

その報告は徳川のいる機関室まで届いた。

「見にいこうぜ!」
「地球が見えてきたぞ!」
「俺たちも一目見ようぜ!」
「展望室へ行け!」

ヤマトのクルーたちは展望室へ走った。そこに行けば地球が見える。
クルーたちが展望室へ向って走る廊下を、古代は流れに逆らって歩いていた。
古代は一つのベッド以外何も置かれていない部屋に入った。
廊下の足音も聞こえては来ない。古代はベッドに歩み寄った。


雪の体には白い布がかけられていた。
古代はその布を取り、雪の顔に指をふれた。
雪の体はそこにあっても、雪はもうどこにもいない。

「雪、一緒に地球を見ような・・・」

古代はゆっくりと雪を抱き上げると静かに部屋を出た。


Posted at 2009/06/29 07:39:17 | コメント(1) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ
2009年06月27日 イイね!

最終話「 地球よ!! ヤマトは帰ってきた!! 」#170/174


「なんということだ!放射能ガスがきえていくぞ!」

ヤマト艦内の赤いガスは徐々に薄くなり、しだいに消えていく。

「引き上げろ!地球型の空気の中では、こっちが宇宙服を着なければならん。動きが鈍くてマズイ」

デスラーはヘルメットのバイザーを下げ、艦に戻るチューブに向った。

「よし、作戦変更だ」

デスラーが戻ったデスラー艦は逆噴射をかけ、ヤマトから離脱した。

「古代、無事だったのか」

古代が真田の前に現れた。ヘルメットを着けている。

「ええ、ガスが充満した時、非常用の宇宙服が近くにあったんです」
「古代・・・」

ヘルメットを脱いだ古代に、真田がやっと口を開いた。

「雪が・・・死んだ・・・」
「えっ?」
「空気が奇麗になった変わりに、雪が・・・死んでしまった」

古代は放射能除去装置が置いてある部屋に入った。部屋の空気はきれいだ。
ヘルメットが古代の手から滑り落ちた。

「雪・・・」

大きな放射能除去装置の段の上に横たわる雪を古代は見つめた。

「雪は君を助けたい一心で、放射能除去装置を動かしたんだ。しかし放射能が消える過程で、一瞬、空気を猛毒性の酸欠空気にしてしまった。雪は身を犠牲にして放射能除去装置の問題点を教えてくれた。それは解決できる。古代、地球は必ず救われるぞ」

古代は放射能除去装置に走りよった。

「雪~!」

抱き上げた雪の体は古代の腕の中で力なく沈んだ。
Posted at 2009/06/27 13:42:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ
2009年06月26日 イイね!

最終話「 地球よ!! ヤマトは帰ってきた!! 」#169/174


「非常警報!放射能ガス、全艦に広まりつつあり!全員ヘルメットを着けよ!」
「古代君・・・」

雪は思った。さっき会った古代はヘルメットを着けていなかった。
このままでは、古代は敵と戦う前に放射能ガスに倒れてしまう。
雪は放射能除去装置に向った。

「おい、雪!何をするんだ?」

近くで作業をしていた真田が雪に気付いた。

「だって、機関室を中心に放射能が充満してくるのよ。これを使うわ!」

雪は大きな放射能除去装置に登り、コントロールパネルの前の椅子に座った。

「雪、やめろ!」

その時、入口のドアが開いた。ガミラス兵が銃を向けている。

「うわぁ!」

真田が反射的にガミラス兵を撃ち倒した。

「雪、やめろ!まだテストもしてないんだぞ!」
「今すればいいじゃありませんか!」

部屋に放射能ガスが流れこみ、徐々にその赤さを増していく。

「雪、うぅ・・・。雪、ガスだ!逃げるなら今だ!」

雪も真田もヘルメットを着けていない。放射能ガスは真田の体に届いた。

「でも古代君が・・・。古代君が死んじゃう・・・」

雪が放射能除去装置のメインスイッチを入れた。
真田は必死に隣にあるコントロールルームに入り、扉を閉めた。

「雪、AZのメインボタンをセットしたら、起動プラズマの振幅をプラスになるまで確認するんだ。わかったな!」
「・・・プラス25。プラズマ起動。回転開始、セット。マイナス3度、始動!」

隣のコントロールルームから真田が見守る中、放射能除去装置が運転を開始した。

「雪・・・」

放射能ガスはすでに雪の座るコントロールパネルまで包み込もうとしている。
放射能除去装置は大きな音を立てて運転を続けている。

「やった!放射能ガスが消えたぞ!成功だ!」

放射能除去装置の周りの赤いガスが消えていく。

「雪・・・!」

赤いガスから放射能除去装置が姿を現した。
真田の目には椅子から立ち上がった雪が、大きな放射能除去装置の上の段から下の段に落ちていくのが見えた。

「ああ・・・雪!雪~!」
Posted at 2009/06/26 07:42:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ
2009年06月25日 イイね!

最終話「 地球よ!! ヤマトは帰ってきた!! 」#168/174

 

「加藤!南部!行くぞ!」
「おう!」

古代たちが第一艦橋を飛び出していった。

「うわ・・・」

ヘルメットを被っていないヤマトのクルーたちは、銃撃される前にガスに倒れていく。

「古代君!」
「隠れてろ、雪!」

医務室から顔を出した雪に、古代は走りながら叫んだ。

「徳川さん!」

古代たちの目の前に徳川がいた。

「ガスだ!ヘルメットなしではやられるぞ!」

古代はヘルメットを着けていない。

「坊や、無駄な抵抗をするもんじゃない」
「ん?」

威圧的な声だ。古代は徳川をかばうように声の主を睨んだ。

「艦長はどこにいるのかね?坊や」
「艦長は病気だ。俺は艦長代理の古代!貴様は誰だ!」
「ハッハッハッハッ、勇ましいな、坊や」

声の主は赤いガスが流れる中、自分のヘルメットに手をかけた。

「私がガミラスの総統、デスラーだ」
「デ、デスラー?!」

ヘルメットのバイザーが開かれ、デスラーの青い顔が現れた。

「死んだと思っていたかね?ガミラスは死なんよ。このデスラーもな」

赤いガスはますます広がり、古代の足元にも流れて来ていた。

「我が大ガミラスと良く戦ってきたな。お若い艦長さん、褒めておいてやろう。しかし勝負はこれからだ」
「何だ?」

辺りが赤くかすむほど、ガスはヤマト艦内に充満しつつあった。

「ハッハッ、これは放射能ガスだ。充満すればヤマトの中は、赤い地球と同じ状態になる。我がガミラス人はなんでもないが、たしか地球人は放射能の中では生きられなかったねぇ。ハハハハ・・・」
「くそ~!」
「ハッハッハッハッ・・・」

後退するしかなかった。デスラーの笑い声が古代の背後で響いていた。


Posted at 2009/06/25 08:47:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ

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