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2008年10月30日 イイね!

「 さらば太陽圏!! 銀河より愛をこめて!! 」#54



「ママ、いきなり何?」

通信ブースのモニターに映ったのは雪と同年齢の男性の写った写真だった。

「いえね、時間が少ないって言うから、もうメソメソしてるヒマがないでしょ?だからお見合い写真を・・・」
「お見合い?」
「そうですよ。お前もこっちへ帰ってくれば、もうそろそろ、結婚したって良い頃ですよ。
 今だってほら、8人も候補者があがってるんですよ」

母親の手には数枚の写真が握られていた。どれもお見合い写真のようだ。

「ママは一生懸命なのさ、お婿さん探しで」
「私は今この人が一番気に入っているのよ。海底都市の設計者でね」

雪の母親は持っていた数枚の写真の中から、一枚を抜き出してカメラに映してみせた。

「ママ、よしてよ。私そんな話でお別れしたくないわ」
「お別れったって雪、一年待てば帰ってくるんじゃないの?」
「それはそうだけど・・・」
「それともヤマトの中に好きな人でもできたのかな?」
「まぁ、そんなこと・・・」

父親に言われて慌てている雪を見ながら、徳川は咳払いをして言った。

「えへん、出ていこうか?」
「まぁ、嫌な徳川さん!」
「まさかそのお年寄りの方じゃないでしょうね?」
「えっ?」

雪と徳川が同時にモニターの母親の顔を見た。

「いけませんよ。やはり若くて子どもをたくさん生めるような人でないと・・・」

雪の母親は本気で心配しているように見えた。

「ハッハッハッハッ・・・」
「ごめんなさい、徳川さん。ママ、話を変えましょうよ。地球は大変なんでしょ?」
「だからね、だから子どもが必要なの。この地球を救ってくれるのは、あなたたちと、新しく生まれる子どもたちだわ。
 私もパパもそう思って・・・。いえ、そう思いたいの」

母親の瞳からはみるみる涙が溢れ出てきた。

「いやよ、いやよ、絶対生きて帰ってくるわ。
 そうでなければママ、あなたを星の彼方へなんか行かせなかったもの・・・。うぅぅ・・・」
「必ず生きて・・・」
「嘘よ!」

母親はもう雪の言葉を聞いていなかった。涙は止まらない。

「楽しみにしてるわ。どれだけお見合いの写真が増えてるか。ママ!」
「じゃあな、雪」
「パパ、ママもね」
「お前もな」

交信は終了した。時間が来たのだ。

「パパ・・・、ママ・・・」

雪は力なく椅子に座り込んだ。その瞳からは涙がこぼれ落ちた。

「ごめんなさい、徳川さんを勇気づけてあげられるかと思ったのに、ママってああいう人だから・・・でも、ごめんなさい」
「いやあ、どこも同じじゃ。親ってのは、そんなもんじゃ・・・」

徳川には雪を旅立たせた親の気持ちが痛いほどわかっていた。


Posted at 2008/10/30 07:36:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ
2008年10月29日 イイね!

「 さらば太陽圏!! 銀河より愛をこめて!! 」#53



「困りますなぁ、艦長。そのような格好で調理場に入って来られては。ここは衛生第一なんですから」

沖田は厨房へ来ていた。

「いやいや、失礼した」

立ち去ろうとする沖田の目に古代の姿が飛び込んできた。

「古代、お前は何をしとる」
「はっ、あの~、艦内の点検中です」
「ハッハッ、ここはもう済んだよ」

そう言うと沖田は古代の目の前を廊下に出ていった。


「ほらほら、花瓶の置き場所が違う。壁掛けが曲がっとる。あ~あ~窓が曇っとるじゃないか」

徳川の通信は小言から始まった。困ったように息子の彦七とその妻菊子が立ちすくんでいる。

「彦七、愛子は元気か?」
「はい、父さん」
「菊子さん、愛子の躾はちゃんとできとるかのう」
「あ、はい、あの~」
「いかん、甘やかすのが絶対にいかん」
「おじいちゃん、うるさいなぁ」

孫の愛子がモニターの片隅に現れた。

「おお、愛子!愛子、大きくなったなぁ」

徳川はモニターに頬擦りし始めた。冷たいモニターでも愛子のぬくもりが感じるような気がした。


その頃、艦長室の部屋のライトが点灯した。沖田が部屋に戻ったのだ。
沖田は引き出しを引き出して、その中に見える息子の写真を見つめた。

「今日ばかりは儂のいる場所はないようじゃな・・・。しかし、あの古代も・・・」

沖田は眺めていた息子の写真の入った引き出しを机に収めた。

広く暗いトレーニングルームでは、古代が腹筋台に乗っていた。
しばらく前から古代はここにいたのだろう。古代は一心不乱に運動を続けていた。
足を固定したベルトが軋む。


「彦七、いいか、望みを捨てるな。
 たとえ駄目だと思っても明日への望みを捨てたら生きるのが辛かろう。
 愛子を育てろ。愛子、大きくなれ!あっ・・・」

モニターにノイズが入る。愛子の顔が歪んで見える。

「まだまだ話したい。まだ言うことがあるんだ。まだ・・・」

徳川の前には暗くなったモニターが広がっていた。


「どうしたのかしら、徳川さん。時間はとっくに過ぎてるのに・・・」

通信ブースの外では森雪と佐渡酒造が徳川が出てくるのを待っていた。
次は雪の番だ。雪は仕方なく通信ブースに入り、まだそこにいた徳川に肩に手を置いた。

「いや、すまんな。年甲斐もなく取り乱してしまった」
「徳川さん!」

通信ブースを出ていこうとする徳川に雪が声をかける。

「あ?」
「もし、ご迷惑でなかったら一緒にいて下さい。私の番なんですけど不安で・・・」
「ああ」

雪が通信ブースの椅子に座ると、徳川は見守るように椅子の右に立った。


Posted at 2008/10/29 07:55:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ
2008年10月28日 イイね!

「 さらば太陽圏!! 銀河より愛をこめて!! 」#52


「もうじき、儂の番じゃ。ん?」

順番を待つ徳川のところに、島が戻ってきた。

「どうじゃった、島さん」
「弟が立派になってハッパをかけられたよ」
「弟にハッパをな。ハッハッハッハッ・・・」
「さぁ、お孫さんにハッパをかけられてらっしゃいよ」
「あ、ありがとう」

徳川はそう声をかけられると通信ブースに向った。


「コダイサン ナニヲシテイルンデスカ ソロソロ コウシンシツニ イッタホウガ イイデスヨ コダイサン!」

第一艦橋で口笛を吹きながら外を眺めていた古代にアナライザーが声をかけた。

「余計なことを心配するな!」

そう言うと古代は第一艦橋を飛び出した。


「おい、お前はおふくろにあったら泣くんじゃないか?」
「大丈夫ですか?先輩こそあやしいですよ」

廊下では乗組員が交信を待ちどうしそうに話をしていた。

「おい、君たち!なぜ部署を離れた」
「はい、あの~地球の交信のために」
「スクランブル要員は?」
「ええ、今は誰もいません」
「戻れ、戻るんだ!緊急発進準備のものは絶対に部署を離れるな。すぐに持ち場に戻れ!」

怪訝そうな乗組員を背に、古代はその場を離れた。

「何を浮かれてるんだ・・・」

古代が艦内を歩いている頃、沖田は機関室に来ていた。

「艦長!」
「ん?」
「艦長、何かご用ですか?もしそうでしたら、こちらからの後ほどお伺いいたします」
「いやいや、何でもないよ・・・」
「おい、艦長じゃないか。どうしてここへ・・・」
「わざわざ来ることもないのに、ビックリしたぜ・・・」

通信ブースの前では地球への交信の順番をチェックしながら森雪が古代を捜していた。

「あら?古代君がいないわね。どこ行ったのかしら」
「ああ、チーフならさっき格納庫の方へ行きましたよ」
「困ったわねぇ、古代君の番なのに・・・」
「呼んできましょう」
「お願いします」

加藤は雪の声を受け、格納庫に向った。格納庫に人影はないようだ。

「加藤、何を捜している?」

加藤の頭上に古代の声が降ってきた。

「チーフ!」

戦闘機のコックピットに古代はいた。

「チーフ、森さんが困っています。早く行ってあげて下さいよ」

古代は何も言わない。

「ここは整備員がちゃんといるんですから・・・」
「加藤、お前はもう交信を済ませたのか?」
「いいえ」
「だったら早くして来い」
「は・・・」

古代からそう言われてしまえば、加藤はそれを報告するしかなかった。


「何やら、こうドキドキするもんだな」

徳川の順番になった時、加藤が走ってきた。

「森さん!チーフは交信を放棄するようですよ」
「放棄ですって?」

Posted at 2008/10/28 07:55:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ
2008年10月27日 イイね!

「 さらば太陽圏!! 銀河より愛をこめて!! 」#51


「すでに我々は太陽系を突破し、前人未到の銀河の中に来ている。
 これはもちろん諸君の活躍によるものである。しかし思い出してほしい。
 我々の使命は14万8千光年の彼方にあるイスカンダル星へ地球を救うためのコスモクリーナーをとりにいくことである。
 その使命を考えると、まだそっくりそのままの道のりがあると言っても過言ではない。我々は急がねばならん。
 幸い敵はここしばらく現れる様子はない。この平時に遅れを取り戻すのだ。ワープをする。大ワープだ!」

沖田の説明を聞く乗組員たちは気持ちも新たにこの言葉を聞いていた。

「おそらくワープをしたら最後、地球はおろか太陽系さえ見分けられないほどの彼方に出ることになろう。
 よって今日は、各自5分間の地球との交信を許可する」
「わかりました、我々の元気なところを見せてやりましょう」
「家族を勇気づけられるぞ」
「ありがとう」
「ゆっくりと我々の地球、そして兄弟星との別れをしよう。パーティーの成功を祈る」

そう言うと沖田は軽く敬礼してみせた。

「どうしよう、ヒゲを剃ろうかな・・・」
「ヒゲなんて剃ることないよ」
「俺、なんて言おうかな・・・」

通信ブースには長蛇の列ができていた。

「みんな見てくれ、これが出発する時に生まれた子どもだよ」
「どれどれ?ヒャー、可愛いねぇ」
「ああ、だいぶでかくなったろうなぁ」
「準備できました。初めの方どうぞ」

森雪が列の先頭に声をかけた。

「それじゃちょっと行ってくるよ」

ホールではパーティーがひらかれていたが、古代は一人、窓から宇宙の星を見ていた。

「コダイサン ゲンキガ アリマセン ブンセキ シマショウカ」
「別になんでもないさ・・・」

アナライザーに声をかけられた古代は、両手をポケットに突っ込んだままその場を離れた。
沖田はホールから立ち去ろうとする古代の後ろ姿を見つけると、飲みかけの飲み物を飲み干し、コップをテーブルの上に置いて部屋を出た。

「あっ・・・、島さん、どうぞ」

涙を流しながら出てきた乗組員に続いて、雪に声をかけられ手島が通信ブースに入った。
モニターの前の椅子に座ると自分の家の番号を打ち込んだ。

「おい、次郎!」

島はヤマトの模型を作っている弟の次郎に声をかけた。

「次郎、ここだよ」

モニターに映る兄を見つけて、弟の次郎は大きな声をあげた。

「あっ、兄ちゃん!パパ、ママ、大介兄ちゃんだよ。兄ちゃん・・・」
「なんだ、ベソなんかかいたりして。元気か」
「大介!」

両親がモニターに現れた。

「ご無沙汰してます。お父さん、ちょっと痩せたようですね」
「おお、そうかね?」
「次郎、何を作ってるんだ?」
「ヤマトさ!ミニヤマトだけど」
「次郎ったら、お友だちを励ましてるんですって。小さくてパイロットになれないから、せめてミニヤマトでね」
「兄ちゃん、僕の友だちが三人も地上からの放射能漏れでやられてるんだ。
 僕はこのミニヤマトをその子たちに見せて、きっとヤマトはコスモクリーナーをもって帰るって行ってるんだ」
「心配しないで下さい、きっと・・・」

その時、交信終了時間を告げるブザーが鳴った。

「それじゃ、お父さん、お母さん、お元気で」
「兄ちゃん」
「次郎、あまり世話をかけるんじゃないぞ・・・」

モニターの消えた通信ブースで、島は誰にともなく呟いた。

「さようなら・・・」


Posted at 2008/10/27 07:39:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ
2008年10月26日 イイね!

浜松からのお客様


今日10時半頃、長野市内をフォルツァで走っていたところ、目の前に浜松ナンバーのアウトランダーが!
【みんカラ】の方かな・・・とも思い、隣車線に並んだり、後ろについたり、しばらく近くを走っていましたが、
走行車線も違い、道路も込んでたりで、いつしかはぐれてしまいました。

その他、品川ナンバーのデリカD5や練馬ナンバーのロードスターなど、
たくさんの県外の方が長野にいらっしゃっているようです。

ゆっくりお過ごしいただければと思います。


【みんカラ】のステッカーをゲットして、目立つところに貼ってお出迎えしなければいけませんね。

Posted at 2008/10/26 12:46:19 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

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