2007年09月06日
第7話「サイド1の脱出」
ジャマイカン「半分のモビルスーツがやられるとは、ティターンズとは名ばかりだ」
ジェリド 「少佐…」
ジャマイカンから先の戦闘の失態を責められるジェリド。しかし、それを聞いていたライラが話に割って入り、ジェリドを庇う様にアーガマの手強さを説明する。
ライラ 「お言葉ですが」
ジャマイカン「ジェリドをかばうのか?」
ライラ 「違います。今回の敵は特別だとお分かりいただきたいのです」
ジャマイカン「わからんな」
ライラ 「自分は以前のホワイトベースを知りませんが、あのアーガマは、
あのホワイトベースのように見えるのです」
ジャマイカン「何がそう感じさせるのだ?」
ライラ 「アーガマの懐は、開いているように見えて、近寄ると厚い。
ことにガンダムMk-Ⅱは、無手勝流に見えても、ぶつかってみると
その抵抗力は圧倒的に感じるのです。彼らはニュータイプかも」
ジャマイカン「馬鹿を言うな、そんなものはおらん。
ニュータイプなど、ビデオ屋の想像物だ」
この件を切っ掛けに、お互い相手に対する好意を認識した二人だったが、ライラはティターンズとは別でアーガマを追う為、ボスニアへと戻っていく。
ライラ 「まだか。まだ見つからんのか」
クルー 「いました!」
ライラ 「本当か?」
クルー 「アーガマです。レーダーにそれらしき船影が。間違いありません」
チャイ 「ライラ、勝算はあるのか?」
ライラ 「あるかどうかはわからないが、やってみせる。
ティターンズだけが軍隊じゃないってな」
一方、アーガマはエマやカミーユにバスクの非道さを見せる為、住民の毒ガス大虐殺が行われたサイド1“30バンチ”コロニーへとやってくる。クワトロ、カミーユ、エマの3人はコロニーに降り立つが、それをボスニアに察知されてしまう。そこに「エゥーゴの基地があるかもしれない」と考えたボスニアは、偵察する為にライラを30バンチへ送る。
カミーユ 「なんで死体を放っておくんです?」
クワトロ 「数が多過ぎる」
カミーユ 「なぜ、こんな風に人を殺せるんですか!」
クワトロ 「直接、刃物を持って殺さないからさ。手に血が付かない人殺しでは、痛みが分からんのだ」
エマ 「…でしょうね」
30バンチで起こった惨劇の説明をするクワトロ。それに驚くエマとカミーユ。途中、3人は偵察中のライラと遭遇してしまい、ティターンズや地球連邦政府のしたことをめぐり口論になる。
エマ 「でも、納得できません。なぜ、ここまでしたんです?」
クワトロ 「地球連邦の人々は、宇宙という新しい環境を手に入れて、
そこに適応していこうとする人間を恐れたのだ」
エマ 「ニュータイプになるから?」
クワトロ 「そうだ」
クワトロ 「ニュータイプをエスパーのように考えているから、
いつかそのニュータイプに主権を侵害されるのを恐れているのさ」
エマ 「それだけのために人を殺せるのですか?」
クワトロ 「殺せるさ。ちょっとした借金のために人を殺すより、
よっぽど理性的な行為と言える」
ライラ 「嘘だ!」
クワトロ 「お前は」
エマ 「ライラ大尉!」
ライラ 「嘘を言うな。
それだけのためにバスクはこれほどの人を殺したりはしない」
クワトロ 「見てもわからんのか」
ライラ 「かつてジオンを好きにしたザビ家の理屈に騙されているんだ」
クワトロ 「地球連邦が第二のザビ家になろうとしているのが、わからないのか」
ライラ 「なんだと!?」
クワトロ 「地球を私のものにしようと…」
ライラ 「えぃ!」
カミーユ 「あっ!あの人…」
クワトロ 「ムダだ」
エマ 「なぜです!?」
クワトロ 「彼女はモビルスーツで来ている。アーガマに戻るぞ」
カミーユ 「はい!僕の勘が当たった。できる人だ」
事態は30バンチを飛び出してモビルスーツ戦に発展し、ライラのガルバルディとカミーユのMk-IIは一騎打ちとなる。
クワトロ 「カミーユ、アーガマの前に。リック・ディアス隊は左右に展開する」
カミーユ 「了解!ガンダムMk-Ⅱ、出ます。 カミーユ機、行きます!」
ライラ 「生意気な口を聞いた士官が、乗ってでもいるのか?」
カミーユ 「ん?あなた、ライラ大尉か?」
ライラ 「ん?この声は?さっきの子供の方か」
カミーユ 「ライラ大尉、あなただって、
さっきのクワトロ大尉の言う事を聞いたでしょ!?」
ライラ 「何ごたくを並べて!」
カミーユ 「抵抗するなら、撃ちますよ!」
ライラ 「力がある。前からこいつはガンダムMk-Ⅱを?」
ライラ 「こいつ、やはりニュータイプだ。あんな子供なのに!」
カミーユ 「大尉、あなたは逆上し過ぎてる!」
ジェリド 「少佐、なぜ援軍を出さないのです?」
ジャマイカン「アーガマの消耗を待つのだ。
それに、同時に中尉にいい士官になってもらうためでもある。
軍人は個人的な感情を抑えるすべも知らねばならん」
ライラ 「負けるものか!あんな子供に!私がジャマイカンに言った通りだ。
ジェリド、油断するな。奴は只者じゃない!そうか…。
私が今あの子のことを「只者じゃない」と言った。
この分かり方が無意識の内に反感になる。
これが…オールドタイプということなのか!」
戦闘中、カミーユに徐々に押されるライラは、遂に致命傷となる一撃を受け、カミーユの只ならぬ才能と自身の限界に気付きながら散っていく。その後、ブレックスは戦功をあげたカミーユを正式なパイロットにしようとするが、軍人になることに抵抗があるカミーユはこれを保留する。
ヘンケン 「おめでとう!君ももう一人前の立派なパイロットだ」
ブリックス「 アムロ・レイの再来だよ 君は」
クワトロ 「同感だな。カミーユ・ビダン君」
カミーユ 「ダメです。僕はまだ、軍人になるって決めたわけではありません。
もう少し、このままの方がいいんです…。もう少し…」
エマ 「この子、私には分からない何かを、感じている…」
一方、援軍に行くことも出来ず、アレキサンドリアでライラの死を目の当たりにしたジェリドは、泣き叫びながら、再び打倒カミーユを誓う。
次回予告
ライラの恨みを晴らそうとするジェリド。
そのガルバルディは月の重力の中、ガンダムmk-IIをと死闘を展開する。
ジェリドの衝撃の戦いにカミーユは激発する。
その一方エゥーゴは局面打開のため、大きな作戦を進めようとしていた。
次回、機動戦士Zガンダム、月の裏側。
君は刻の涙をみる・・・
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Posted at
2007/09/06 07:36:36
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