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2007年09月12日

第11話「大気圏突入」


 テンプテーションを襲った地球連邦政府の木星資源採掘船ジュピトリスの艦長パプテマス・シロッコは、地球へ進撃するエゥーゴの出端をくじこうと考える。

テッド  「この艦ハリオを、地球軌道へ向けろと言うのか?」
シロッコ 「私にあのエゥーゴを討たせたいのならそうするべきだ」
テッド  「ううむ」
シロッコ 「その意志がないと言うのなら、私は母艦のジュピトリスに帰る」
テッド  「サイド4に集結中のエゥーゴが、
                  地球へ向かうという確実な情報はないんだ」
シロッコ 「このままここにいて何ができる?」
テッド  「バスク大佐と連絡を取ります。もうしばらくこの艦で…」
シロッコ 「わかった。私も世俗での生き方を忘れているようだ。
                      メッサーラの整備を監督して待つ」
テッド  「助かります」
シロッコ 「ただし、2時間だ」
テッド  「は、はい。 なんであんな木星帰りの男を大佐は…」

 一方、アーガマに救助され、そのままエゥーゴに入ったブライトは、月へ戻るヘンケンに代わってアーガマの艦長に就任する。

ヘンケン 「以前のホワイトベースとはだいぶ、発進の呼吸が違うぞ」
ブライト 「はい、わかります」
ヘンケン 「本日決定された、ブライト大佐だ」
クワトロ 「ほう、それは!」
ブライト 「よろしく、いろいろご指導を」
クワトロ 「こちらこそ。かつてのお手並みを拝見できるかと思うとうれしい」
ブライト 「いや、自分の感覚が鈍くなっていますので」
カミーユ 「大丈夫です、ブライトキャプテンなら」
ブライト 「期待している、カミーユ・ビダン君」

ファ   「ねぇ、ブライト大佐のこと知ってる?」
カミーユ 「え?」
ファ   「お子さんと奥様が、地球に住んでるんですって。
           あの人、エゥーゴに入っちゃってどうするのかしらね?」
カミーユ 「知らないよ」
ファ   「家族を地球連邦政府の人質に取られちゃうかもしれないじゃない」
カミーユ 「わからないよ」
ファ   「何怒ってんのよ。かっこつけちゃってさ」

 ファも率先して雑用を手伝おうとするが、短いながらも軍隊で過ごしたカミーユは、ファと馴れ合いになることを嫌がる。

テッド  「我が艦のモビルスーツは出すな?」
シロッコ 「そう言った。聞こえなかったのか?」
テッド  「なぜだ?」
シロッコ 「私のメッサーラだけで済むのならば、
                   こんな旧式を使うことはないだろう?」
ハリオ  「野郎!」
シロッコ 「メッサーラはジュピトリスで私が試作したものだ。
         テンプテーションを追って見せたのは、
                    メッサーラの機能テストでしかない」
テッド  「試作品だと?」
シロッコ 「まぁ、見ておけ」

 着々とジャブロー進攻の準備をするアーガマ。Mk-IIも大気圏突入用フライングアーマーを装備し、いよいよエゥーゴとグラナダの連合艦隊はモビルスーツ地球降下作戦を開始する。

ブライト 「全艦隊、前方障害物を注意しつつ、前進!
トーレス 「全センサー、オートチェック」
シーサー 「進路、クリアー」
ブライト 「地球へ向けて、発進!」

ブライト 「クワトロ大尉」
クワトロ 「はい?」
ブライト 「頼みがあるのだが」
クワトロ 「ご家族のことか?」
ブライト 「まだジャブローにいるようなら…」
クワトロ 「できるだけ救出をする努力はしてみる」

ブライト 「発進用意!全周囲、索敵怠るな!」
トーレス 「各艦、モビルスーツ発射軸、固定!」
ブライト 「クワトロ大尉、健闘を祈る」
クワトロ 「了解だ、キャプテン」
ブライト 「すまない」
クワトロ 「出るぞ!」
カミーユ 「ガンダムMk-Ⅱ、発進よろし!」
エマ   「リック・ディアス、発進よろし!」
カミーユ 「ガンダム、行きます!」

 しかし、その直後、突然現れたシロッコの可変モビルアーマー“メッサーラ”によって、巡洋艦シチリアが撃墜される。

サエグサ 「シチリアがやられました!」
ブライト 「何だと!?どこを見ていた?」
トーレス 「左弦、モビルスーツ、いやモビルアーマーです」
ブライト 「機種は?」
トーレス 「照合データ…機種不明」

エマ   「やられた?ティターンズか?」
カミーユ 「エマさん、編隊を崩すのか?」
ブライト 「エマ機が動いた?やめさせろ。カミーユに行かせろ。クワトロ大尉」
クワトロ 「了解」
ブライト 「エマ機は編隊のキーなんだ」
クワトロ 「機動性はフライングアーマーの方がある。
               エマ機はジャブローに降りてもらわねばならん」
カミーユ 「はい!」

シロッコ 「落ちろ、蚊トンボ」

 シロッコの鬼神のごとき攻撃にモビルスーツ隊が混乱する中、エマは編隊を外れて応戦に向かうが、編隊のキーとなるエマを戻す為、クワトロはカミーユにメッサーラ迎撃を命じる。

エマ   「ティターンズがあんなモビルアーマーを開発していたなんて。
       あの組織は、単なるザビ家の残党狩りなんかが目的ではないわ。
                         はっ!2機を同時に!?」
カミーユ 「エマさん、危険だ!あれはこの間のヤツです!
                       えぇ、聞こえるわけはないか」
クワトロ 「アポリーとロベルトのリック・ディアス隊に先頭を取らせた。
                            エマ機支援にゆく」
ブライト 「了解。正体不明のモビルアーマーを叩き落せ」
クワトロ 「了解。…とおっしゃるが、ただの敵とは思えん」

カミーユ 「変形をした?」
シロッコ 「ふふふふふふふふふ、ははははははははは、落ちろ!
エマ   「あぁぁぁ!」
カミーユ 「だから!」
シロッコ 「ガンダムMk-Ⅱというヤツか?」
クワトロ 「カミーユ、距離を取れ!」
シロッコ 「えぇい、マイナーチェンジのクセに。よけた?」
クワトロ 「エマ中尉、カミーユに構うな。後退しろ!」
エマ   「しかし!」
クワトロ 「アーガマへ後退だ!」
エマ   「うぅ」
クワトロ 「明らかに違う。あれはアムロでもない。違うタイプだ」

 シロッコはエマのリック・ディアスの片腕を落とすが、カミーユと後から加勢してきたクワトロ、そして地球の重力を避けるように撤退していく。

シロッコ 「うぁ、このプレッシャー、何だ?」
クワトロ 「逃げる!?」
カミーユ 「あのモビルスーツ、変形をした」
シロッコ 「地球の引力の井戸に引き込まれるのは御免だ。あとは後続に任せる」
クワトロ 「艦隊の前へ出るぞ。ティターンズの第二波が入った」
カミーユ 「はい。アイツは一体何者なんだ」

 シロッコが戦線離脱したものの、間髪居れず、今度はアレキサンドリアの追撃を受ける連合艦隊。ジェリドとカクリコンもマラサイで出撃しており、着任早々ブライトは迎撃に追われる。

トーレス 「間違いありません、右弦上40度、敵のモビルスーツ隊です」
ブライト 「3分の2がジャブローに飛び込めば、ジャブローの制圧は可能だ。
                            切り抜けてくれよ」
トーレス 「主砲、見えてんの?弾幕を張れ!」
ブライト 「モビルスーツ隊は艦隊の水平面より下へ」
シーサー 「大気圏突入まであと4分」
ブライト 「敵は構うな。モビルスーツの編隊を集中させろ」

ジェリド 「ガンダムMk-Ⅱは出ているか?」
カクリコン「焦るなよ、場所が場所だ。重力に引かれるぞ」
ジェリド 「だからこそチャンスだって言ったんだろ?」
カクリコン「そりゃあそうだ」

シーサー 「大気圏突入まであと1分です」
トーレス 「エマ機が片腕損傷しています」
ブライト 「何だと?大気圏突入を中止させろ!」
トーレス 「エマ中尉、直ちに帰艦しろ。大気圏突入は無理だ」
エマ   「大丈夫です。このくらいなら突入に支障はありません」
ブライト 「艦長命令だ、エマ中尉、後退しろ!」
クワトロ 「大気圏突入だ、エマ!いい加減にしろ!」
トーレス 「大気圏突入、時間です」
ブライト 「エマ機、収容する。アーガマ、降下」
クワトロ 「ブライトキャプテンの命令に従え!」
エマ   「クワトロ大尉!」
シーサー 「大気圏突入開始!」
ブライト 「弾幕薄いぞ、味方のモビルスーツが落とされる!」
ジェリド 「今度こそ…今度こそ!」
カミーユ 「あの新型、高度が下がっていることに気付いていないのか、
                              燃えるぞ!?」
エマ   「大尉、ご無事で」
クワトロ 「アーガマを守ってくれ」
エマ   「はい」
ブライト 「高度を下げろ!」
トーレス 「しかし、これ以上下げるのは危険です!」
ブライト 「下げろ!」
トーレス 「エマ機、接触!」
ブライト 「高度上げろ!艦隊は脱出する!」
エマ   「ありがとうございます、地球に降りられましたのに…」
ブライト 「何だと?後でブリッジに上がって来い、修正してやる!
       地球上でのモビルスーツ戦は中尉が思っているほど甘くはない!」

 エマはアーガマへの帰艦を余儀なくされる。

ブライト 「敵は?」
トーレス 「我が隊とともに地球へ降下するようです」

 混戦の中、エゥーゴ、ティターンズ入り乱れて地球へ降下していくが、Mk-II撃墜をはやるカクリコンは、バリュートを開かずMk-IIに接近していく。

カミーユ 「バリュートなしでそんなにもつのか?」
カクリコン「ウェーブライダーにバリュートじゃ、こっちの方が不利だからな」
カミーユ 「無茶な!」
ジェリド 「カクリコン、これ以上は無理だ」
カクリコン「バリュートを展開したらこちらがやられる」
ジェリド 「でぇい、これまでか」
カクリコン「えぇい、ジェリドめ、弱気な。そんなことじゃ撃てん!」
カミーユ 「もうもたないぞ。焼け死ぬぞ!」
カクリコン「ぐわぁぁぁぁ! あっあぁぁ! あっあぁぁ…アメリア…」

 ジェリドの制止も聞かず、Mk-IIを追うカクリコン。しかし、Mk-IIの近くでバリュートがオートマチック展開してしまう。突然、マラサイに制動力が働き、身動きが取れなくなったカクリコンは、フライングアーマーで機動力のあるMk-IIにバリュートを破られる。大気圏で戦友が燃え尽きるのを目の当たりにしたジェリドは、敵討ちを誓いながら地球へ降下していく。

ジェリド 「カクリコン!もしオレが先に降りていたら…。
                   仇は取るぞ、カクリコン。必ずな!」



   次回予告


     ジャブローに侵攻したカミーユとシャアは、
     カイとレコアを救出することができた。
     が、そこにはティターンズの陰謀があった。
     時を刻む巨大な核爆弾にカミーユは怯えた。
     エゥーゴはジャブローを脱出できるのか?
     次回、機動戦士Zガンダム、ジャブローの風。
     君は刻の涙をみる・・・

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Posted at 2007/09/12 07:48:30

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