2007年10月02日
シロッコの先導する艦隊は、フォン・ブラウン市へ襲い掛かった。それを防戦しようとする、アーガマとラーディッシュは、シロッコの突出を阻止することができず、フォン・ブラウン市は、ティターンズの手に落ちてしまった。ヘンケンとブライトが月面都市フォン・ブラウンの奪還計画を練る中、カミーユは先駆けて市内へ偵察にやって来る。
連邦警備兵「関係者以外立入禁止のプレートが見えなかったのか!」
カミーユ 「えぇ?そんなのありました?」
ジェリド 「カミーユ!?」
カミーユ 「身分証明書ならあります」
連邦警備兵「嘘吐け!」
ジェリド 「待ちな!勘弁してやってくれ、こいつはオレの従兄弟なんだ」
連邦警備兵「中尉の身内の方ならばよろしいのです」
ジェリド 「カミーユ!待て、カミーユ!」
マウアー 「カミーユ?」
カミーユ 「警備兵にでも突き出したらいいでしょう?」
ジェリド 「その前に、オレの手で殺してやるさ」
マウアー 「やめなさい、ジェリド。まだ子供じゃない」
ジェリド 「子供なものか!こいつがライラやカクリコンを殺したんだ!」
マウアー 「えっ?じゃあ、例のニュータイプってこの子なの?」
戦艦を偵察していたカミーユは、運悪くジェリドとマウアーに出くわし捕まってしまうが、そこへカミーユの車に忍び込んでいたカツが現れる。カツに不意を突かれたジェリドは、二人を捕り逃してしまう。
カツ 「動くと撃つよ。そこの女の人もね」
カミーユ 「カツ!」
その頃、地球で連邦議会に出席していたブレックスとクワトロは、連邦軍の指揮権をティターンズに渡そうとする議員達に厭悪感を抱いていた。何とか議員達に事態を分からせようとするブレックスだったが、その夜、ティターンズに襲われた彼は、自ら結成に係わったエゥーゴをクワトロに託し絶命してしまう。
クワトロ 「准将!」
ブレックス「クワトロ大尉か…ティターンズにしてやられた…」
クワトロ 「しっかりしてください」
ブレックス「 君がエゥーゴの、指揮を執れ、
シャア・アズナブル… 」
一方、月面を航行していたアーガマとラーディッシュは、アレキサンドリアに所属するヤザン・ゲーブル中尉の偵察隊に見つかり攻撃を受ける。
ヤザン 「とんだ大物が引っかかったもんだ。奇襲を掛けて一気に攻めるぞ」
部下 「アレキサンドリアに知らせなくてよろしいのですか、ヤザン中尉?」
ヤザン 「行くんだよ!」
ブライト 「モビルスーツを発進させろ。出せるものからだ。後続も来る!」
アポリー 「アポリー、発進OK」
エマ 「エマ、出ます!こんな所にまで偵察部隊が出ているなんて」
ファ 「ファ、行きます!」
アポリー 「変形モビルスーツめ!」
ファ 「あぁっ!これが、カミーユの言っていたモビルスーツ!」
ファ、レコア、エマ、アポリーを出撃させた両艦だったが、ヤザンのギャプランに翻弄され、ファのメタスがフォン・ブラウンに逃げ込んだことで、戦域は都市内に及んでしまう。
カツ 「どうしたの?」
カミーユ 「アーガマ、来ているんだろ?」
カツ 「作戦予定の時間までは、もう少しあるよ」
カミーユ 「そうかい?何も感じないのか?戦闘が始まった時みたいな感覚を!」
そのフォン・ブラウンでZの接近を感じ取ったカミーユ。旨くZに乗るレコアと接触し、操縦を交代した彼は、アーガマに迫るヤザンの応戦に向かう。
ヤザン 「また新型か。逃がすか!」
カミーユ 「レコアさん!」
レコア 「カミーユ!発信機がキャッチできなくて心配したわ」
ヤザン 「くっ!二対一では!」
エマ 「レコア少尉、カミーユを!」
レコア 「カツはあたしが。カミーユはZで!」
カミーユ 「お願いします!レコアさん…。カミーユ、行きます!」
その頃、混乱に乗じてエゥーゴに都市の発電施設を奪われたティターンズは、指揮を取っていたジャマイカンの命令で、フォン・ブラウンを撤退する。
ジャマイカン「発電施設をエゥーゴに抑えられただと?」
クルー 「モビルスーツ隊も、苦戦しているようです」
ジャマイカン「止むを得ん、全艦発進だ。撤退するぞ。乗組員を招集しろ」
ジェリド 「少佐、お願いがあって参りました」
ジャマイカン「何をしていた?」
ジェリド 「モビルスーツを貸してください。お願いします!」
ジャマイカン「残念だったな、我々は撤退する。もう出撃する必要はないのだ」
ジェリド 「そんな…」
マウアー 「ジェリド」
ジェリド 「わかっている。いずれアイツもオレの前に跪かせてみせるさ」
ヤザン 「撤退だと?中途半端な!どういうつもりかジャマイカンは?
また会おうぜ、坊や」
カミーユ 「何を!?逃がすか!」
エマ 「カミーユ!戦いは終わったわ。深追いすることはありません」
カミーユ 「でも!」
エマ 「引き際も大事よ、戦闘は」
カミーユ 「えっ…わかっています」
ジャマイカンの命令で渋々撤退していくヤザン。ジェリドとマウアーはアレキサンドリアで撤退し、そのまま同艦に所属する。エゥーゴはフォン・ブラウンを奪還するが、アーガマでは市民を巻き込んだファが、自責の念から泣き出す。
ブライト 「傷の具合はどうだ?」
カツ 「修正を受けると思ってました」
ブライト 「命は粗末にするなよ」
カツ 「はい」
カミーユ 「しかし、ブレックス准将やクワトロ大尉は無事なんだろうか?」
一方、地球の連邦会議では、連邦軍をティターンズの管轄にする法案が可決されてしまう。
議長 「以上、満場一致をもちまして、この法案を採択いたします」
議員 「おぉぉ!」
クワトロ 「ティターンズの元締めか。これで、地球連邦軍は
ティターンズの管轄下に入り、正義は我らのものという事か。
しかしそうかな?今日の都合で魂を売った人々の決定などは、
明日にも崩れるものさ」
次回予告
シロッコの部下サラは、
ジャマイカンのコロニー落とし作戦をアーガマに密告した。
無頼とはその言葉を信じて、コロニーの落下するコースへ向かう。
グラナダを火の海にすることは、エゥーゴの敗北を意味するからだ。
次回、機動戦士Zガンダム、コロニーが落ちる日。
君は刻の涙をみる・・・
Posted at 2007/10/02 07:51:06 | |
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