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2009年01月23日 イイね!

「 必死の逃亡!! 異次元のヤマト 」#93


「地球の皆さん、私はイスカンダルのスターシア」

羅針盤の光が消えると、モニターにはスターシアの顔が映し出されていた。

「私はあなた方の地球出発から、ずっとヤマトを見つめてきました。
 あなた方はいかなる試練にも打ち勝たなければなりません。
 私はあなた方の愛と勇気と実行力に期待しています。
 さぁ、次元羅針盤の示す方向へ、ヤマトを走らせなさい。
 私はイスカンダルのスターシア」

スターシアの姿がモニターから消えると沖田の前の計基盤に灯がともった。

「あっ、動き始めた」

第一艦橋の計器が明るく光り始めた。

「正常に戻ったぞ」

「ありがとう、スターシア」

「古代、できる限り応戦しろ」
「はい」
「島、羅針盤の針の方向へ全速前進だ」
「はい。全速前進」


「撃て~!徹底的に潰せ~!」

ドメルは大声で叫んでいた。ガミラスからの攻撃は続いている。

「波動エンジン、作動始めました」

徳川の声に、沖田が答えるように艦内に命令を下す。

「よし、総員に告ぐ。この水素気流を飛び出すと同時に、ワープして敵を振り切ってしまうのだ。
 メインエンジン、スイッチオン!」
「メインエンジン、スイッチオン!」

島が握りしめた操縦桿を倒す。メインエンジンがうなりを上げる。
ガミラスからの攻撃から逃れるようにヤマトはスピードを上げた。光る羅針盤はヤマトの行く先を指し示していた。

「ワープ5分前、ベルトをつけよ」
「おい、島、早くしてくれ!これじゃいくら撃ったって効き目がない。まるで空気銃を撃ってるようなもんだ!」

ヤマトからの応戦にも限界がある。ガミラスからの攻撃は手を緩めてはくれない。

「間もなく水素気流を出ます」
「波動エネルギー、120パーセント」

島の声に沖田が答える。

「秒読み、開始」
「15、14、13、12・・・」
「古代、主砲発射中止」
「主砲発射中止」

島のカウントダウンが続く。

「5、4、3、2、1、0、スタート」

ガミラスの攻撃は宇宙に延びていった。ヤマトの姿はもうなかった。

「ヤマトめ、ワープしたな!ドメル艦隊破れたり!」

ドメルは空を睨みつけるように唸った。


「いやぁ、イスカンダルが本当にあるということがわかったのは、収穫だったよ」
「よし、これで自信を持って航行できるぞ」

古代と島がデッキで話をしていた。

「それもこれも、みんな君のおかげだ」
「なんだい、おい。気持ち悪りぃな」
「あの時真っ向から戦っていたら、ヤマトはどうなっていたことやら・・・」
「よせよ、古代。ヤマトを危機から救ったのは俺じゃない。イスカンダルのスターシアだ」
「こんばんは。な~に?」

雪がいた。雪の顔がスターシアの顔に被って見えた。

「おい、島。まさかお前・・・」
「あ?ハハハハ、俺の好きなのはスターシアさ」
「スターシアか・・・。どうやらライバルは当分続きそうだな。ハハハ・・・」
「ハハハ・・・」


その日のドメルの記録には「1月7日。ヤマトに遭遇。あなどりがたし」と記されていた。


バラン星を目指して、宇宙戦艦ヤマトはひた走る。
その行方に、行方に待っているのは雨か嵐か。急げヤマト。地球は君の帰りを、君の帰りだけを待っているのだ。
人類が放射能汚染で絶滅するまで、あと200と73日しかない。



Posted at 2009/01/23 19:51:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ

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