2007年10月24日
  
				
				
ジェリド 「まだか?」
クルー  「アウドムラ、補足しました。接触まで約5分」
ジェリド 「よし、モビルスーツ隊を発進させろ。オレも出る。
              ここはダカールじゃない。好きにやってみせる」
カミーユ 「来てくれるんですか、アーガマは?」
クワトロ 「降りてくる余裕はないな。そう見ておいた方がいいだろう」
アムロ  「出発は早い方がいい。ティターンズは攻撃を諦めた訳じゃない」
クワトロ 「アムロ、後の事はよろしく頼む」
アムロ  「地球のことは任せて欲しい、シャア・アズナブル」
クワトロ 「変わったな、アムロ。昔のアムロ・レイに戻ったようだ」
アムロ  「変えてくれたのは、あなただよ」
クルー  「ブリッジからです」
ハヤト  「ん?何?で、敵モビルスーツは何機だ?」
アムロ  「シャトルの発進を援護する。敵に邪魔はさせない」
クワトロ 「頼む、アムロ」
 クワトロとカミーユを宇宙へ戻す為、ダカールを飛び立ったアウドムラ。これを追いかけ捕捉したメロゥドは、ジェリドのバイアランとバーザム隊を発進させる。
ジェリド 「Ζも百式もまだか?」
アムロ  「昨日の新型だな。各モビルスーツ、敵を足止めするぞ」
 メロゥドの追撃に気付いたアウドムラは、アムロのディジェ率いるネモ隊を発進させるが、Zが出撃しないことに不審を感じたジェリドに、クワトロ達の帰艦作戦を感づかれてしまう。
アムロ  「ハヤト、シャトルを撃ち出せ。敵のガルダはオレが沈める!」
ハヤト  「シャトルを出すぞ。いいな?」
クワトロ 「できている。そちらの指示に従う」
カミーユ 「ハヤト艦長、カツに何か?」
ハヤト  「生きていてくれればそれでいい、そう伝えてくれ」
カミーユ 「はい」
クワトロ 「カウントダウンは省略する」
アムロ  「シャア、今だ。行け!」
ジェリド 「シャトルが出た!?Ζと百式はあの中か?」
アムロ  「がんばれよ、シャア、カミーユ…。無駄死にだけはするな」
 メロゥドにアウドムラへの総攻撃を命じるジェリド。しかし、アウドムラは、出撃したアムロ隊の活躍によってクワトロとカミーユの乗ったシャトルの射出に成功する。宇宙に戻ったクワトロとカミーユは、衛星軌道でアーガマを待つ予定だったが、彼方にアーガマのものらしき戦火を見つけ、加勢に向かうことにする。
クワトロ 「ん、見えたか?」
カミーユ 「はい、たぶん戦闘の光です」
クワトロ 「アーガマか。周回軌道に入ったようだ」
カミーユ 「大尉?」
クワトロ 「アーガマ支援の準備だ。来い!」
カミーユ 「はい!」
 残り僅かな燃料を有効に使う為、不要物を捨て軽くしたシャトルで発進するクワトロとカミーユ。アーガマとアレキサンドリアの戦闘空域に近づいたところで、百式とZに乗りシャトルを離脱した二人は、ヤザン率いるハンブラビ隊の海ヘビ攻撃に苦戦していた、アポリーのリック・ディアスやファのメタスを助ける。
ヤザン  「ん?」
トーレス 「Ζガンダムと百式です」
ブライト 「何?確認したのか?」
トーレス 「間違いありません」
ブライト 「弾幕を厚くしろ。Ζと百式を収容して、月へ帰るんだ」
クワトロ 「アーガマ、メガバズーカ・ランチャーを射出してくれ。」
トーレス 「クワトロ大尉が、メガランチャーを要求してます」
ブライト 「やれ」
トーレス 「しかし、敵に撃ち落されたら…」
ブライト 「やられてから後の事を心配しろ」
 アーガマから射出したメガバズーカランチャーでアレキサンドリアを狙うクワトロ。その時、カミーユはアレキサンドリアにレコアの気配を感じ取る。一方、アレキサンドリアでは、百式とZの加勢に気付いたレコアが、ガディにメガバズーカランチャーを避けて後退するように進言する。
レコア  「ガディ艦長、船を後退させてください」
ガディ  「何だと?」
レコア  「メガバズーカ・ランチャーです。ブリッジを狙っています」
ガディ  「そんなものは見えん。アーガマの主砲だって」
レコア  「シャアとカミーユが、この戦闘空域に戻って来たんです!
                        なぜわからないんです!」
ガディ  「わかった。アレキサンドリア、全速後退!」
クワトロ 「落ちろ!」
レコア  「あっ!」
ガディ  「ふん、レコア少尉の言う通りだったな。後退急げ!」
クワトロ 「なぜ外れた?なぜ…?邪魔をする気配があったのか」
 間一髪、メガバズーカランチャーの火線をかわしたアレキサンドリアは、百式とZの次なる攻撃を避ける為、ヤザン隊を呼び戻し撤退していく。ようやくアーガマ帰艦を果したクワトロとカミーユ。アレキサンドリアから死んだはずのレコアの気配を感じたカミーユは、そのことが頭から離れず付きまとう。
ブライト 「カミーユ。ご苦労だった」
カミーユ 「ありがとうございます、ブライト艦長。
           宇宙の孤児にならずに済んだのも、艦長のおかげです」
ブライト 「お互い様だよ」
クワトロ 「元気そうだな」
ブライト 「何を照れてるんだね、大尉?」
クワトロ 「ダカールでは、道化を演じてしまったからな」
ブライト 「放送はコロニーにも流れた。海賊版のコピーがな。
         大尉はスペースノイドに希望を与えた。
               今後ともよろしく頼む、シャア・アズナブル」
カミーユ 「しかし、レコアさんは死んだはずなのに…」
   次回予告
     戦いの中の一時。カミーユはコロニーのある別荘地で
     ロザミアとミネバ、そしてハマーン・カーンと出遭った。
     その偶然に、シャアは唖然とした。
     カミーユには敵を呼ぶ力があるのだろうか?
     次回、機動戦士Ζガンダム、湖畔。
     君は刻の涙をみる・・・
				  Posted at 2007/10/24 07:52:19 |  | 
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				2007年10月23日
  
				
				 ガルダ級輸送機“メロゥド”を指揮し、カラバの後を追っていたジェリドは、アフリカのダカールへ降下し始めたアウドムラを捕捉する。
 一方、カラバはダカールで開催されている連邦議会の乗っ取りを計画し、演説を行うクワトロをはじめ、アムロやカミーユ、ベルトーチカ達が実働部隊の準備を始める。
ハヤト  「今度の作戦では、
            大尉はモビルスーツのパイロットじゃありませんよ」
クワトロ 「わかっているが、どうも私はモビルスーツを忘れきれなくてな」
ハヤト  「気持ちもわかりますが、そろそろダカールです」
クワトロ 「カラバは?」
ハヤト  「議会の中へは潜り込めています。しかし全てはあなた次第です。
        あなたはパイロットと違って、交代要員はいないのですから」
クワトロ 「わかっているよ」
 現地で事前工作を完了し、クワトロを迎えにいこうとしたベルトーチカは、検問中の連邦兵士にセクハラされそうになる。しかし、そこをティターンズのアジス・アジバ中尉に救われ、検問を通過したベルトーチカは合流地点に辿り着く。その頃、アウドムラでは、クワトロやアムロ、カミーユなどの降下部隊が発進を開始する。
アムロ  「カミーユ」
カミーユ 「アムロさん」
アムロ  「戦えそうか?」
カミーユ 「動いている方が、楽ですから。泣いてたって、
                 フォウは戻らない事はわかっています」
アムロ  「大切な事だ。
      僕とシャアはそれがわかるのに7年もかかった 」
クワトロ 「君に乗せてもらうことにして、良かったと思っている。
                    今のままではすぐに落とされる」
アムロ  「迷う事はないはずだ。
            君しか今のエゥーゴを率いる者はいないんだから」
クワトロ 「自分一人の運命さえも決断できない男がか?」
アムロ  「大衆は常に英雄を求めているのさ」
クワトロ 「自分に、道化を演じろということか」
アムロ  「あなたに舞台が回ってきただけさ。
                   シナリオを書き換えた訳じゃない」
クワトロ 「アムロ…」
アムロ  「 人は変わっていくものだろ? 」
 無事クワトロと合流したベルトーチカは、議会に乗り込み、シンパや潜入していたカラバと共に議場を占拠する。壇上に立ち、全世界にテレビ中継で演説を行うクワトロ。
クワトロ 「議会の方と、このテレビを観ている連邦国国民の方には、
      突然の無礼を許していただきたい。
      私は、エゥーゴのクワトロ・バジーナ大尉であります。
      話の前に、もう一つ知っておいてもらいたい事があります。
      私はかつて、
      シャア・アズナブルという名で呼ばれた事もある男だ。」
 自分の正体がジオン・ズム・ダイクンの遺児シャア・アズナブルであると明らかにした彼は、ティターンズの暴挙を暴き、地球の疲弊を訴える。
クワトロ 「私はこの場を借りて、ジオンの意志を継ぐ者として語りたい。
      もちろん、ジオン公国のシャアとしてではなく、
      ジオン・ダイクンの子としてである。
      ジオン・ダイクンの意志は…ザビ家のような
      欲望に根ざしたものではない。
      ジオン・ダイクンがジオン公国を作ったのではない。」
クワトロ 「人が宇宙に出たのは、地球が、
      人間の重みで沈むのを避けるためだった。
      そして、宇宙に出た人類がその生活圏を拡大したことによって、
      人類そのものの力を身に着けたと誤解をして、
      ザビ家のような勢力をのさばらせてしまった歴史を持つ。
      それは不幸だ。もうその歴史を繰り返してはならない。
      宇宙に出ることによって、人間はその能力を
      広げる事ができるとなぜ信じられないのか。」
クワトロ 「我々は地球を人の手で汚すなと言っている。
      ティターンズは、地球に魂を引かれた人々の集まりで、
      地球を食い潰そうとしているのだ。
      人は長い間、この地球というゆりかごの中で戯れてきた。
      しかし、時は既に人類を地球から巣立たせるときが来たのだ。
      その後に至って、なぜ人類同士が戦い、
      地球を汚染しなければならないのだ。
      地球を自然のゆりかごの中に戻し、人間は宇宙で自立しなければ、
      地球は水の惑星ではなくなるのだ。
      このダカールでさえ砂漠に飲み込まれようとしている。
      それほどに地球は疲れ切っている。
      今、誰もがこの美しい地球を残したいと考えている。
      ならば自分の欲求を果たすためだけに、
      地球に寄生虫のようにへばりついていて、良い訳がない!」
 一方、メロゥドをバイアランで発進したジェリドは、議会の通信施設の破壊に向かう。結果、ティターンズが議会場を攻め、カラバがこれを守る形になり、これをベルトーチカがシャアの演説と共に放送したことで、民間人だけでなく、議員やアジスなどの兵士達にもティターンズへの懐疑心が生まれる。
クワトロ 「現にティターンズは、このような時に戦闘を仕掛けてくる。
      見るがいい、この暴虐な行為を!
      彼らはかつての地球連邦軍から膨れ上がり、
      逆らうもの全てを悪と称しているが、それこそ悪であり、
      人類を衰退させていると言い切れる!
      テレビをご覧の方々はお分かりになるはずだ。
      これがティターンズのやり方なのです。
      我々が議会を武力で制圧したのも悪いのです。
      しかし、ティターンズは、
      この議会に自分達の味方となる議員がいるにもかかわらず、
      破壊しようとしている!」
 議会場とそれを守るZを攻めるジェリド。しかし、彼の前にアジス達ダカール守備兵が立ちはだかる。ジェリドは世論を敵に回すことを避けたティターンズの撤退命令で去っていく。この作戦でクワトロの演説が功を奏し、反乱軍のレッテルを貼られていたエゥーゴは、民間人や連邦軍から見直される機会を得る。
   次回予告
     カミーユとシャアは、
     軌道上に待機するアーガマと合流するために宇宙に戻った。
     しかし、ティターンズの攻撃を排除する間に、
     二人は敵艦に奇妙なプレッシャーを感じた。
     次回、機動戦士Ζガンダム、レコアの気配。
     君は刻の涙をみる・・・
 
				  Posted at 2007/10/23 08:04:11 |  | 
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				2007年10月22日
  
				
				
クルー  「何を躊躇っているのです?」
クワトロ 「アウドムラが戻ってくるのを待った方がいい。
                こちらも万全の体制を取ることができる」
アムロ  「だが、敵にも余裕を与えることになる」
クルー  「麓では、突撃部隊も出撃の命令を待っています」
アムロ  「指揮権は君に委ねられたんだぞ」
 キリマンジャロ攻略が膠着する中、次なる攻撃のタイミングを計るクワトロとアムロ。一方、カミーユはフォウを救おうと、単身キリマンジャロ内に潜入する。潜入後、すぐにお互いの思念を感じ取るカミーユとフォウ。二人は再会を果たすが、出会ったところを基地で怪我の治療をしていたジェリドに見られてしまう。
カミーユ 「は!やはり、いるんだ」
フォウ  「カミーユ…カミーユ!」
カミーユ 「フォウ、会いたかった」
フォウ  「カミーユ!必ず会いに来てくれると思ってたよ」
カミーユ (妙だな、監視カメラがない。しかも昼間と全く違うフォウ…。
      全く別人に見える。しかし、僕には同じフォウにしか見えない)
フォウ  「うふふ、カミーユ…。でも変だ、お風呂に入るまで、
          全然カミーユのこと忘れてたんだよ。何でだろうね?」
カミーユ 「僕のこと、嫌いになったんだろ?」
フォウ  「うふふふふふふ、ずっと好きよ。
      でもあたしは変わってしまうのよ、サイコガンダムに乗ると…」
カミーユ (アムロさんも言ってたな。
            フォウが戦うのは、戦闘システムのせいだって。)
フォウ  「あたしの頭の中はカラッポになって、
                別のあたしが入り込んで来る。だから…」
カミーユ 「乗っちゃいけない。
          フォウはもう、あんなマシーンに乗ることはないんだ」
フォウ  「うん、カミーユがそうしろって言うなら、もう乗らない」
カミーユ 「フォウ」
 日中に出会ったフォウと、目の前の精神が安定したフォウの違いに戸惑うカミーユ。彼と会話をしていたフォウは、突然頭痛に襲われる。カミーユはフォウを連れて頭痛を抑える薬を取りに行くが、運悪くナミカに見つかり通報されそうになる。カミーユはその場を制圧するが、そこへジェリドが踏み込んでくる。
フォウ  「うあっ、あぁぁ!」
カミーユ 「フォウ!」
フォウ  「あぁぁ、頭が。頭が…い…。く、薬…薬を…」
カミーユ 「取ってくる。どこへ行けばいいんだ?」
フォウ  「ダメ!カミーユが行ってもダメ。あたしが直接行かなければ」
カミーユ 「薬を。フォウが…」
ナミカー 「フォウ?」
カミーユ 「急に頭痛がするって」
ナミカー 「え?あなた、カミーユ・ビダン!」
カミーユ 「う!」
ナミカー 「エゥーゴのニュータイプよ!ガンダムのパイロットの」
カミーユ 「あなた、動かないで!」
ナミカー 「そのキーボードは…」
カミーユ 「動くな!フォウ・ムラサメ…ムラサメ研で4番目の強化人間…」
ナミカー 「強化人間ではない。
             人工的にニュータイプを造る研究をしている…」
カミーユ 「それが人間のすることか!人をあんなに弄り回して。
                   記憶を戻してやれ。今すぐにだ!」
ナミカー 「そんなの無理でしょう?人間の記憶なんて、
          そう都合よく消したり戻したりできる訳ないでしょう」
カミーユ 「うぅ、何だと!」
ジェリド 「そこまでだ。オレはその女を人質にされたって無視するぜ」
カミーユ 「ジェリド中尉」
ジェリド 「死ね、カミーユ。うっ!」
カミーユ 「フォウ!」
フォウ  「カミーユをいじめるなら、私が許さないよ」
ジェリド 「貴様…!強化人間の出来損ないが」
 フォウの協力でジェリドを倒し、そのまま逃亡した二人だったが、そこで再びカラバのキリマンジャロ攻撃が始まり、戦火を目の当たりにしたフォウが豹変してしまう。
フォウ  「は、うぅぅっ!」
カミーユ 「フォウ、大丈夫か?」
フォウ  「大丈夫…大丈夫よ。はあぁ!うぅっ!」
カミーユ 「は、フォウ?フォウ、君は…」
フォウ  「お前は…誰だ?敵だな?」
カミーユ 「待てよ。目を覚ませ、フォウ。
                オレだ、カミーユだってわからないのか」
フォウ  「わかる」
カミーユ 「わかる?」
フォウ  「カミーユ・ビダンはΖガンダムのパイロットだ。
             エゥーゴの中核の戦士として、認知されている」
カミーユ 「フォウ。カミーユなんだよ。オレ、カミーユ・ビダンだ。
           フォウ、よせ、あれを呼んじゃいけない!フォウ…」
フォウ  「ふんっ!」
カミーユ 「ダメだ、それに乗っちゃ!
                 それは、悪魔のマシーンだ、行くな!」
 カミーユを跳ね除けたフォウは、遠隔操作で呼び寄せたサイコガンダムに乗りカラバ隊の攻撃を始める。カミーユはクワトロが運んできたZでフォウの後を追う。
クワトロ 「カミーユ!Ζに乗れ!」
カミーユ 「僕に、フォウを撃てって言うんですか?」
クワトロ 「これは戦争だぞ、カミーユ!」
カミーユ 「だけど、僕は人間です!」
クワトロ 「こんな所で子供の理由を振り回すな!
      戦いの中で人を救う方法もあるはずだ。それを探せ!行くぞ!」
カミーユ 「ある訳ないだろ!クワトロ大尉の言う事の方が、
               よっぽど理想論だ。オレはフォウを守る!」
 戦いを止めるように必死でフォウを説得するカミーユ。しかし、彼は“バイアラン”で出撃してきたジェリドに襲われ、カラバはサイコガンダムに守られたジャミトフの基地脱出を許してしまう。
フォウ  「出て来たか、Ζガンダム!」
アムロ  「カミーユ、離れてろ!」
カミーユ 「大尉、やめてください!攻撃はしないで!」
アムロ  「どうしろと言うんだ!」
カミーユ 「僕が説得します。フォウ、止まれ!」
フォウ  「前に出て来るとは、いい自信だよ!」
カミーユ 「何!?」
ジェリド 「カミーユ!」
カミーユ 「ジェリド!」
クルー  「サイコガンダム、指令である。
               ジャミトフ閣下を守れ。シャトル発射口へ」
フォウ  「りょ、了解」
クワトロ 「宇宙に逃げる?ジャミトフか!」
フォウ  「来るな!」
クワトロ 「何だ?フォウという強化人間のプレッシャーか?
                  ジャミトフ!みすみす逃がすとは…」
アムロ  「チャンスはまだある」
クワトロ 「は!」
アムロ  「突撃部隊、成功したな」
 その頃、カラバの突撃部隊がキリマンジャロの爆破に成功し、これに巻き込まれたフォウはショックで安定した精神に戻る。
フォウ  「カミーユ?」
カミーユ 「よし、コクピットを開けろ」
フォウ  「カミーユ。あなたなの?」
カミーユ 「サイコガンダムのコクピットにいてはいけない。早く!」
フォウ  「はっ!」
ジェリド 「死ね、カミーユ!」
カミーユ 「ジェリド!」
フォウ  「来るな!」
カミーユ 「フォウ!」
フォウ  「わぁ!あぁぁぁ…」
カミーユ 「フォウ!!」
フォウ  (カミーユ、悲しまないで。
        これであたしは、いつでもあなたに会えるわ。
           本当に、あなたの中へ入ることができるんだから)
カミーユ 「フォウ、しっかりしろ、フォウ!目を開けろよ。
        嘘だろ、こんなの嘘だろ?目を開けてくれよ、フォウ!」
 フォウの安否を確認しに行くカミーユ。そこへジェリドが襲い掛かり、咄嗟にフォウはカミーユを庇う。機体の爆発で地面に投げ出されたフォウは、駆け寄ってきたカミーユの腕の中で息を引き取る。ララァの悲劇が繰り返されたことを悔やむアムロとクワトロ。二人は号泣するカミーユとZを連れてアウドムラに引き上げる。キリマンジャロは誘爆で壊滅する。
アムロ  「人は、同じ過ちを繰り返す…。全く!」
クワトロ 「同じか…」
クルー  「クワトロ大尉、要塞の誘爆が顕著です。
                  間もなく、山頂全体が爆発します」
クワトロ 「わかった。各モビルスーツは順次アウドムラに移動。
      こちらもすぐ行く。カミーユ、ここは危険だ!撤退するぞ!」
アムロ  「カミーユ、何してる!?爆発に巻き込まれるぞ!」
クワトロ 「カミーユ、かわいそうだが、
             君はまだ死ねない身体だ。カミーユ、乗れ!」
   次回予告
     カラバは、地球連邦政府の議会を制圧した。
     シャアは、そこで自分の正体を明かし、
     ティターンズの危機を世界に訴えた。
     それは、時代の変わる狼煙であった。
     次回、機動戦士Ζガンダム、ダカールの日。
     君は刻の涙をみる・・・
				  Posted at 2007/10/22 08:08:20 |  | 
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				2007年10月19日
  
				
				
ブライト 「補給は済んだが、これでキリマンジャロとはな」
クワトロ 「カラバとの共同作戦だ。地球の作戦に時間を合わせる以外にはない」
ブライト 「やるしかない、か。ま、しかし、ウォン・リーさんがいないだけ…」
クワトロ 「楽かな?」
ブライト 「そう」
 アーガマがラビアンローズで修理を終えた頃、地球のカラバはティターンズ支配下の連邦軍基地“キリマンジャロ”への攻撃を開始していた。そんな中、カラバを支援することになったアーガマは、衛星軌道上からキリマンジャロの注意を惹く作戦を発動する。クワトロから作戦内容を聞いたカミーユは、地球に降りられないことに苛立つ自分に気付く。
クワトロ 「これがアーガマの進入コースだ。カラバのキリマンジャロ攻撃に、
       アーガマは周回コース上から援護をする。
                   モビルスーツ隊は出動しない予定だ」
カミーユ 「降りないんですか?」
クワトロ 「聞いていなかったのか?」
カミーユ 「聞いていました。
         カラバのメンバーを見殺しにするのかと聞いているのです」
クワトロ 「主旨は説明をした」
カミーユ 「大尉は、怖気づいたんじゃないんですか?」
アポリー 「カミーユ、やめろ!」
カミーユ 「そんな事だから、レコア少尉が死んで…」
ファ   「あなたは何も聞いてなかったのよ!
       キリマンジャロはティターンズの基地よ。
        簡単に制圧できるだけのモビルスーツはアーガマにはないわ」
カミーユ 「あぁ…」
クワトロ 「君が腹を立てているのもわかるが、
        カラバもモビルスーツ隊を出す。アーガマは
          キリマンジャロの目を宇宙に向けさせる…カミーユ君!」
カミーユ 「わかりました。作戦には従います!」
 その頃、アレキサンドリアに立ち寄ったヤザン隊は、ガディから量産型モビルスーツ“バーザム”を複数借り受け、アーガマの追撃を開始する。一方、地球からの攻撃を確認したアーガマは対地攻撃を開始するが、そこをヤザン隊にも捕捉され、クワトロやカミーユを始めとする迎撃隊を発進させる。
トーレス 「来た、ミサイル!地球上からミサイル光跡キャッチ!左弦3発!」
ブライト 「地対ミサイル用意。キリマンジャロに対して弾道ミサイル発射!
                         来るぞ、メガ粒子砲!」
ヤザン  「対空砲火が少なくなったところで出る。狙いはΖだけだ。
               ウミヘビを使う。バーザムは他をマークしろ」
トーレス 「敵のモビルスーツ発見。10機程度です」
ブライト 「モビルスーツ隊を出す。各砲座に伝えろ!」
カミーユ 「Ζガンダム、カミーユ、出ます!」
クワトロ 「百式、出る!各モビルスーツ隊、遅れるな!」
ヤザン  「来た!ハンブラビ隊、二手に分かれる!くらえぃ!」
カミーユ 「何だ、この光るものは?うわっ!」
ヤザン  「動けんよ、Ζ!」
クワトロ 「カミーユ!」
カミーユ 「うあぁっ!大尉」
クワトロ 「うおっ!うあぁ!」
カミーユ 「えぇっ?大尉!」
ヤザン  「よせ、落ちるぞ!シロッコに言われた役割は果たしたんだ、
                           焼け死ぬ事はない」
トーレス 「百式が落ちて行きます!カミーユが追っています!」
ブライト 「聞こえるか、カミーユ?」
カミーユ 「百式が、コントロール不能です。引力に引かれています!」
ブライト 「カラバと合流しろ。聞こえているな?」
クワトロ 「えぇい、打ち所が悪いとこんなものか!
                      えぇい、意外と早いものだな」
カミーユ 「あれか!」
クワトロ 「おぉ!」
カミーユ 「ショックウェーブの外に、はずれないように」
クワトロ 「了解」
カミーユ 「このまま、キリマンジャロに向かいます」
 ヤザン達のハンブラビ隊による“海ヘビ攻撃”に捕まったカミーユ。クワトロが百式でZを救おうとするが、ヤザンの攻撃でバランスを崩し、そのまま地球の引力に引かれてしまう。すぐにクワトロを助けに行ったカミーユだったが、そのまま2機は地球へ降下し、カラバとの合流を余儀なくされる。
カミーユ 「来た、キリマンジャロだ」
クワトロ 「離れるぞ、このままでは危険だ」
カミーユ 「百式、機体大丈夫なのですか?」
クワトロ 「ボディがへこんだぐらいのものだ。
                   キリマンジャロの山頂の様子を見る」
カミーユ 「何で止まるんですか、こんな所で?」
クワトロ 「この水…」
カミーユ 「この湖ですか?」
クワトロ 「凍っていないな。
          キリマンジャロの基地の水源かもしれない。
                       カミーユ、潜ってみるか?」
カミーユ 「はい」
クワトロ 「何だ?こ、これは!」
カミーユ 「え?…サイコガンダム! 」
クワトロ 「サイコガンダム?」
 カラバが猛攻中のキリマンジャロ上空に降下したクワトロとカミーユは、激戦地域を避けて基地の偵察を開始する。基地に潜入した二人は、強化人間の実験を視察していたジャミトフに遭遇する。ジャミトフを銃撃するも逃してしまったクワトロとカミーユは、迷い込んだ実験室でフォウを見つける。
クワトロ 「どうした、カミーユ?」
カミーユ 「聞こえます、悲鳴のような叫びが。何だ、これ!?あぁっ!」
クワトロ 「この強烈な波動は、まるで…。
                  カミーユ、これ以上行くと危険だ!」
カミーユ 「でも、確かめる必要はあるでしょ?僕は行きます」
クワトロ 「カミーユ!」
ジャミトフ「こんなものか?」
技師   「サイコウェーブ、レッドゾーンに達しました。
                         これ以上は危険です」
クルー  「遠隔操作は数倍のパワーを必要とします」
ジャミトフ「わかっておる。だがあれではパイロットの身体がもたんだろう」
フォウ  「はぁ…」
ジャミトフ「本物のニュータイプもこんなものか?」
技師   「コクピットでの直接コントロールでは、
                     大丈夫です。保障いたします」
ジャミトフ「当たり前だ」
クワトロ 「消えた?」
カミーユ 「あっ!」
クワトロ 「ん?ジャミトフ!」
カミーユ (ジャミトフ…、こいつがブレックス准将を殺した…)
ジャミトフ「君が来ているとは思いも寄らなかったよ、
                     シャア。いや、クワトロ大尉」
カミーユ 「は?あぁっ!ロックしたな?!」
ジャミトフ「赤い彗星も地に堕ちたな。こんな所で死ぬとは…」
フォウ  「はっ、はあぁぁ」
カミーユ 「フォウ…フォウじゃないか!フォウ!
                      僕だ、カミーユ・ビダンだ」
クワトロ 「カミーユ!」
カミーユ 「フォウ、聞こえないのか!?僕だよ、フォウ!」
フォウ  「わかっている、戦いに出なければならないのだろう?」
クワトロ 「やめろ、聞こえていない!」
カミーユ 「思い出させますよ!」
クワトロ 「えぇい、彼女に近付いてはならんのだ。
              強化人間だというのはわかっているだろう!」
カミーユ 「だからって、何だってんです?」
クワトロ 「 その女に取り憑かれるぞ! 」
 フォウが生きていたことに驚くカミーユ。彼はフォウに話しかけるが、フォウはカミーユを認識できず、そのままサイコガンダムに乗って出撃していく。Zで後を追ったカミーユの呼びかけも空しくカラバ隊を撃墜していくフォウ。カミーユも容赦ない攻撃を受けるが、アムロの“ディジェ”が加勢に入り、サイコガンダムは撤退していく。
アムロ  「ん?あれは、サイコガンダム!させるか!
                     あれは、カミーユとシャア!」
カミーユ 「フォウ、サイコガンダムを降りるんだ!」
フォウ  「うぅぅっ!やっぱりお前か!
              お前のせいであたしは苦しむんじゃないか!」
クワトロ 「下がれ、カミーユ!」
フォウ  「殺してやる!」
アムロ  「離れるんだ、サイコガンダムは危険だ!」
クワトロ 「アムロ?」
カミーユ 「フォウ!!」
アムロ  「なぜすぐにあの二人を止めなかった?」
クワトロ 「あの、フォウという娘のことか?」
アムロ  「 あなたにはわかっているはずだ…。
      もう一度同じ事を繰り返させるつもりなのか…? 」
   次回予告
     フォウは、サイコ・ガンダムから離れることが出来ない。
     しかも、その自分の運命を悲しむことも知らず、
     ただカミーユに抱きしめられるだけだった。
     人の革新は遠い。
     次回、機動戦士Zガンダム、永遠のフォウ。
     君は刻の涙をみる・・・
				  Posted at 2007/10/19 07:48:12 |  | 
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				2007年10月18日
  
				
				
 クワトロとハマーンの対立が原因で、ジオン残党とシロッコの結び付きを許してしまったエゥーゴ。アーガマはグワダンとの戦闘を避け、ヤザン隊から受けた損傷を修理する為にドック艦“ラビアンローズ”を目指す。その頃、ドゴス・ギアでは、ヤザンがシロッコに手負いのアーガマを追撃するように進言していた。
シロッコ 「久しぶりだな、こんなに静かなのは」
ヤザン  「静かなのは、アーガマが攻めて来られんからだ」
シロッコ 「このまま何もなければいいがな」
ヤザン  「はぐらかすのはやめろ!アーガマを倒す気はあるのか!?」
シロッコ 「もちろんある。が、
        今はあの船の連中と、ティターンズの手を結ばせる事が先だ」
ヤザン  「なら、目の前の邪魔を排除する必要だって!」
シロッコ 「それも道理だ。わかった、好きなようにしてくれ」
ヤザン  「シロッコ…!」
シロッコ 「私には君が必要だ。君がいてこそ、
              私はティターンズとアクシズをまとめていける」
ヤザン  「なるほど、オレにもその見返りが来ると、考えていいのか?」
シロッコ 「もちろんだ、ヤザン。私は、君という人間が好きだ」
ヤザン  「へっ、わかった」
 シロッコからアーガマ追撃の許可を取り付け、ハンブラビ隊とマラサイ隊を発進させるヤザン。アーガマとラーディッシュを捕捉したヤザン隊は、後方にマラサイのダミーを浮かべて両艦に攻撃を開始する。これを受け、迎撃隊を出すアーガマとラーディッシュ。戦闘の中、メタスで出撃していたレコアは自分を呼ぶような思念を感じ取る。
シーサー 「キャプテン、敵モビルスーツ隊です」
ブライト 「何機だ?」
トーレス 「確認できるだけで6機です」
ブライト 「6機か。モビルスーツを出せ」
シーサー 「ラジャー」
レコア  「あっ!何なの?何かが…聞こえたみたい…」
 その頃、敵の不自然な攻撃の仕方に違和感を感じたブライトは、クワトロとカミーユにヤザン隊の後方を探らせる。
ブライト 「クワトロ大尉とカミーユに、敵の後方を探るように伝えろ」
クワトロ 「私もおかしいと思ったが」
カミーユ 「こちらが気を抜いたところで、
                 攻め込んでくるつもりなんでしょうか?」
クワトロ 「確かめんとな。何!?」
カミーユ 「あれは?」
クワトロ 「マラサイか。10機は下らんな。
         カミーユはラーディッシュに。私はアーガマに連絡する!」
 後方に多数のマラサイを確認したクワトロ達は、エマ達援軍と合流して攻撃を仕掛けるが、すぐにマラサイがバルーンであることに気付く。まんまと作戦を成功させたヤザンは、手薄になったアーガマとラーディッシュに詰め寄る。
ヤザン  「うまく乗ってくれた!」
ダンケル 「隊長!」
ヤザン  「行くぞ!
         ダミーに気付いて戻ってくる前に、アーガマを叩くんだ!」
レコア  「う、うぅぅぅ。あ、あれが敵?」
エマ   「は、本物じゃない!ダミーだわ!ブリッジ、応答してください!」
オペレーター「エマ中尉からです。マラサイは全て偽物だと言って来ています」
ヘンケン 「何ぃ?」
オペレーター「アーガマに、敵モビルスーツが接近しています」
ヘンケン 「えぇい、謀られたか。すぐにモビルスーツを呼び戻せ!」
レコア  「うっ、うぅぅ!」
ヤザン  「ぬお!」
レコア  「はぁ…何で撃てない!?」
ヤザン  「死ねぃ!」
レコア  「うぅ、動けない。どうして?」
ヤザン  「ぬぅ、何だ、こいつ?なぜ動かん?ダミーか?
                      幻覚にオレが騙されるものか」
レコア  「…あたしを呼んだのは、あの人間の力なのか?」
ヤザン  「な、何なんだこいつは?」
レコア  「ふふ、あたしは、死ぬのに怖くない。
          そう、だから死にたかったんだ…。
              でも、誰かが呼んでいるのならば、
                   私は…。誰?あなた、あなたなの?」
ヤザン  「なぜ来る?何?」
レコア  「教えて、呼んだのはあなたなの?」
 ヤザンは一気にラーディッシュを沈めようとライフルを構えるが、レコアのメタスに攻撃を妨害される。しかし、自分を呼ぶ思念に意識を奪われたレコアはそれ以上身動き出来なくなり、メタスはハンブラビの攻撃を受け大破する。コックピットから抜け出し自分を呼ぶ者を探すレコア。次の瞬間、メタスは激しく爆発する。
カミーユ 「探しましたよ、クワトロ大尉。
        あなたが、もう少しレコアさんに優しくしていたら…
         あんな事にはならなかったんです。わかりますか?!
            レコアさんは、今頃、暗い宇宙を漂って…。うぅぅ」
クワトロ 「サボテンが、花を点けている…」
 思いも寄らない行動に出たレコアを回収したヤザンは、クワトロ達が反転してきたのを受け撤退命令を出す。レコアが戦死したと思ったアーガマでは、クルー達が深い悲しみに暮れ、カミーユはレコアの想いに答えようとしなかったクワトロを責め怒りをぶつける。
   次回予告
     ヤザン隊の攻撃をかわした百式は、
     Ζガンダムと共にキリマンジャロに降下した。
     ティターンズの基地に潜入をしたシャアとカミーユは、
     そこにジャミトフとフォウを見た。
     次回、機動戦士Zガンダム、キリマンジャロの嵐。
     君は刻の涙をみる・・・
				  Posted at 2007/10/18 07:38:48 |  | 
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