
自分自身は歯医者とあまり縁がなく、5年か10年に一度行くぐらいなのですが、家族は歯が弱いようで頻繁にお世話になっています。
電動歯ブラシを使い始めたのは、10年ほど前。
家内が家族分買ってきたもの。
これが調子良くてですね、ズボラな性格の上 歯並が悪く、歯垢が溜まりやすいはずなのに、5年ぶりに歯医者に行ったら
「よく磨けていますねぇ」
と驚いていました。
写真奥は髭剃りです。
PHILIPSなんて使ったことがなかったのですが、「買ったけどいらないからあげる」と知り合いから頂戴したもの。
中央は同社の電動歯ブラシ HX6521で、2018年7月に5000円弱で購入。
長年使ったからか、大きなビビリ音が発生するようになったので引退させました。
手前はBraunのOEM P&G オーラルBで、2023年7月に2000円弱で購入。
余分な機能はなく(充電LEDすらない)、充電式なのに むちゃくちゃお安い。
回転ブラシは幅が広くて、口の中が窮屈なのがイマイチではありますが、汚れ落ちにはビックリ。
お気づきの方も多いでしょうけど、PHILIPSは髭剃りが回転刃で歯ブラシは往復タイプ。
面白いことに、Braunは逆なんですよね。
さて、先日 一泊旅行した際 オーラルBを持っていったのですが、HX6521が直せたら旅行用にしてもいいかなと思いました。
どうせ捨てるつもりだったので、まずは分解してみます。
ネット上で検索してみると、大勢の人たちがバラしてますね。
参考になります。

HX6521の底には充電台座に立てるための凹みがあります。
よく見ると、奥には対角位置に爪があって、たぶん握ると口が開くプライヤみたいな専用工具を使って引き抜くのでしょう。
円の部分の径は出口がΦ6.3、奥がΦ6.2とわずかにテーパがかかっています。
ネット上では隙間に薄いドライバなどを差し込んで、底板を抜き出す方法が主流のようです。
手軽ではありますが、樹脂の劣化を考えると 本体や底板が割れてしまったり、防水シールができなくなってしまうかも知れません。
専用工具がないので、代用できそうなものを見つくろいます。
M6ボルト、ネジ外径Φ5.8。
これだけではスカスカなので、ワイパゴムのサイドレール(板厚0.8)を用意しました。

底板の凹みにレールを差し込んで、M6ボルトをねじ込みます。
ゆっくり引っ張ると、スポンと抜けました。

先端シャフトを押し込むと、臓物がゴッソリと抜けます。

底板は突起か何かで引っかかっているのかと思っていたのですがロック機構は無く、Oリングの緊迫力だけのようです。

バッテリが錆びる事例も多いようですが、うちのは外見上異常なし。
電圧も問題なく、継続使用可能と判断。

全バラシしたわけではないので一分想像ですが、こんなリンク機構ではないかと。
左からコイル(電磁石)、磁石がついたリンク、そのリンクに接するヘッド側のリンク。
コイルが発生する磁力で、隣接する磁石が写真の向きで上下に振り子運動。
それに接するヘッド側リンクも振り子運動。
動かなくなったわけではないので、ビビリ音さえ解消すればOK。
音が出始めたということは、支点などの摺動部が摩滅していることが原因のひとつと考えられます。
それと内部には屈曲する板バネが存在すると思われます。
バネのヘタリも要因かも知れませんが、更にバラす必要がありますし、修正する方法を思いつきません。
ということで、ここまでの分解でできそうなこと。
やや粘土の高いグリスを微量注入してみます。

摩滅による隙間にグリスを詰めたら、何か変化があるのでは?との考え。
摺動抵抗が下がれば、起振力も下がるはず。
・2つのリンクの接触部
・ヘッド側リンクの支点

Oリングがねじれないよう、外周にシリコンを塗布します。
また、グリップ部(バッテリ部)の黒いゴム系樹脂にも塗布すれば、ハウジングに臓物を軽く挿入できます。
ということで、組み上げで動作させました。
すごく静か。
振動数が高いので、いつまでグリスがとどまってくれるかは分かりませんが、宿泊旅行の頻度を考えれば、個人的にはこれでOK。
捨てるつもりだったものが延命できて嬉しい。
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Posted at
2023/10/29 10:55:13