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2023年03月05日 イイね!

「…ウソのような、ホントのはなし」 (埼玉県川越市)

「…ウソのような、ホントのはなし」 (埼玉県川越市) 2月25日、土曜日。
 川越市の大正浪漫夢通りで初めて開催された蚤の市。「ピエニコタ」さんで重厚なテープカッターを買い求めました。帰路、まだ時間があるので、近くにあるアンティーク・ショップに立ち寄ることにしました。
 写真のように「CLOSED」なのに、中にお客さんの姿が。遠慮がちに開け、店主らしき女性に「いいですか?」と訊きました。すると「あんまりやる気がないから裏返しにしているの。大したものはないけれど、見たかったらいいわよ!」。…何とも、商売っ気のない返答。では、ちょっとだけ、のつもりで入りました。



 六畳ほどの小さなお店。その中心に、自転車のペダルがついた原付が。これがホントの「原動機付自転車」!

 横には何と蓄音機が床に直置きされています。見る限り、これは明らかに不動。ボクの視線で心中を悟られたようで「だから、大したものはないって言ったのよ…」ダッテ(笑)!これには一本、取られました。
 文字にしてしまうと怖そうに感じられるかと思いますが、決してそんなことはなく、むしろ建前が嫌いで正直な方に思いました。そしてそれは、見事に当たることとなりました。



 ライトやガラス類。実に艶やか…。



 ヨットや船の模型が並びます。



 旧い銀塩カメラ。
 中央は今は亡きトプコン製。ホースマンというプロ用大型カメラで名を馳せましたが、35ミリは全く売れませんでした。
 右の二眼レフが気に入り、心の中で唾をつけました。



 お店の隅に二階へ延びる階段があり、こんな素敵なガラス扉が。繁繁と眺めていると「これを売ってくれ、っていうお客さんが多いのよ。売っても構わないんだけど、無いのに気づかれると「何で俺に売ってくれなかったんだ!」と、絶対に言われるから断って来たのよ」。
 うーん、ナルホド…。



 これを見た瞬間、ホント驚きました。
 牛革の半身分のロール。何とお値段1000円!
 彼女に「これ、本当ですか?」と訊くと、「いいのよ、何なら全部、持って行きなさいよ」ダッテ(笑)!

 重いテープカッターを買ったこと、左腕はテニス肘の治療中のため、この日は二つ買い求めました。

 お店を出ようとすると、彼女が外まで見送りに出て来てくれました。



「お昼ごはん、食べたの?」

 蚤の市を見物しながら、出店のやきそばを食べた旨を伝えました。

「奥で、ダンナがカフェをやっているの。よければと思って誘ったんだ…」

「男の人って好きなことに凝る人が多いけど、うちのダンナと来たら、とんでもないのよ。あんたが興味を示したものは、ダンナと全く一緒。ここの二階には、革生地がワンサカあるし、革用のミシンや漉き機も10台近く置いてあるのよ。ダンナに紹介したら、きっと話に花が咲くと思ったのよ」

「飲食業は、高い材料を使えば値段も上がって当然よね。ところがダンナったら、おいしいものを作ることにしか興味がなくて、矢鱈と良いものを仕入れちゃうのよ。(メニューを記した黒板を指して)このペスカトーレなんて、でっかい海老とムール貝、ハマグリが3個ずつ入っているの。あたしが言うのも何だけど、凝り性だから味はバッチリ。これにスープと食後のコーヒー、アップルパイをつけて1500円、儲かるわけないじゃない(笑)!それでも11年もやったから、週末に顔を見せてくれる長い常連さんは味と具材を知っているから、手を抜いたり値上げは出来ないのよ」

「…じつはさぁ、いろいろあって3月末でカフェもアンティークも閉店するの。まだ常連さんには誰にも言っていないんだ、あんたが初めて。革をあの値段にしたのも、それが原因。このお店の什器や備品、売れるものは全部売るつもりなの。あのドア、売ってもいいわよ」

 ちょっと俯き、寂し気な表情…。
 まだ欲しい革があること、ご主人の採算度外視の料理を食べてみたいことをお伝えし、来週また訪れる旨を約しました。

 



 昨日3月4日。肘の治療を終えて向かいました。
 お店に入ると、彼女が目で頷きました。



 窓際の席。小さな二人用のテーブルが3つ。外から陽がさす明るい空間。バルコニーに屋根と壁をくっつけたような造り。

 片側の壁面がこれ!
 凝りに凝ったモノばかり!
 右の戸棚、和洋折衷の趣が気に入り、たちまち欲しくなりました。



 そこには、こんなモノが!
 かなり旧式のオリベッティ!
 何とアームが剝き出しで、キーを押すと上から叩く仕組み。こんなタイプは初めて見ました。

 彼女がやって来ました。

「ペスカトーレで、いいわね?」

 勿論、二つ返事!同時にタイプの値段を訊きました。一旦カウンターに帰り調理中のご主人と話し、戻って来ると値段を告げてくれました。…うーん、悪くはないなァ。



 まず、スープから。
 コンソメベースに野菜を茹でて味付けし、玉子を溶いたもの。塩分は緩やかで、優しい味わい…。



 メインディッシュ登場!
 スゲー!、先週彼女が言ったとおりの具材。大海老は二つしか見えませんが、一つはルーの下に潜っていました。



 手袋をして殻を剥きます。
「…ウマーー!」

 イタメシを看板にするお店に、決してひけを取らない味わい。
 もっと早くに知りたかった…。



 食後のコーヒーとアップルパイ。
 普段ボクは甘いものを食べませんが、甘さは控えめ。ビターなコーヒーにうってつけ。これで1500円では、彼女がこぼすのが理解出来ました。

 さて、お会計をし、タイプを買う旨を伝えようとしましたが…。
 レジスターの前に佇んだ途端、その背面を見てドギモを抜かれてしまいました。

「…ウソだろー!?」

 何と「National」の文字が!
 あんまりオドロキ、背面の写真を撮り忘れてしまいました。



 アメリカ製、おそらく1900年から1920年代に製造のタイプ。
 キャッシュの抽斗上に透明樹脂が貼られています。精算後の価格を、上部に下からニョキッ覗くプレートで客に伝えます。
 
 ずっと旧いレジスターを探していますが、National Cash Register 製は、最高峰と言って差し支えない存在。当然ドル表示、この国に何台あるかは分かりませんが、ネットでは常に6桁の価格、それでも直ぐに決まってしまいます。

 恐る恐る、調理中のご主人にプライスをお訊きすると、膝を打ちたくなりました。会計を済ませ、銀行に行き戻る旨をお伝えしました。
 カフェを出て廊下を進み、アンティークの前に差し掛かると、扉が開きました。
 彼女が言いました。

「ダンナが、タイプと一緒で●×円でいいってさ!」
 思わず、本音が口を突いて出ました。
「…でも、今日はタイプよりナショナルなんだよなぁ…」

 あれこれ考えましたが、お金をおろす時、込々の金額にしました。

 お店に戻ると、ご主人が言いました。

「…んじゃ、今日はレジだけでいいのかな?」

「奥さんが●×円おろして来いって言うから、その通りにしました!」

 この一言で、ご夫婦と女性スタッフは大爆笑!奥様はボクにしなだれ掛かり、笑いながら胸を二、三度軽く叩きました(笑)。

 丁度お昼時を過ぎたこともあり、ご主人は調理から解放されていました。
 レジの横で立ち話をしました。
 銀塩カメラの思い出、好きな作家、音楽、バイク、レザークラフトなどについて、話に花が咲きました。呆れた奥様が

「仕事の邪魔だから、あんたたち、あっちで話して!」

と仰り、つい先ほどボクが食べていたテーブルに移りました。

 レザークラフトの話題になると、彼女が言っていた革やミシンのことに。

「見るかい?」



 例のガラス扉が開き二階へ。

「ウワーーー!」



 大量の革!
 横にはドゥカティのフルカウル!!
 手前はミシンばっかし!



 革用のミシンのクローズアップ!!!

 …目の毒デシタ!

 ご主人によると、こちらのお店の他に、アンティークの仕入れと販売をされているとか。両親のガラクタ、特に親父の遺した大量の本の処分に困惑している旨をお伝えすると、本を専門に扱っている仲間に連絡してあげる、と仰って下さりました。


 62年間生きて来ました。
 学生時代も社会人になってからも、自分とこれほど「ウマ」が「ピッタリ」合う方には、なかなか巡り会いませんでした。しかも今回、ご夫婦揃って、ボクには「ピッタシカンカン!」(古い!!)。こんなことって、あるんですネ!

 「ウソのようなホントのはなし」ではなく、「ホントにホントのはなし」でした(笑)。


※本文に記しましたが、まだ閉店を常連さんにも伝えていないそうですので、お店の名前等については掲載を控えさせて戴きます。ご興味がある方は、ボクまでご連絡下さい。なお、閉店理由をお聞きしましたが、経済的な原因ではないことを、ご夫婦の名誉のために付記させて戴きます。








【長くなりましたが、今日の「オマケ」!】



 川越のメインストリートで、こんなキレイなモーガンに遭遇しました。
 オーナーに写真撮影を請うと、笑顔で応じてくれました。
 ファッションもシブい!
 62歳は、こんな「大人」になりたいと思いました!



 

 















Posted at 2023/03/05 18:07:58 | コメント(1) | トラックバック(0) | インテリア・骨董 | 趣味
2023年02月25日 イイね!

大正浪漫夢通り蚤の市(埼玉県川越市)

大正浪漫夢通り蚤の市(埼玉県川越市) 今日2月25日、土曜日。
 洗濯を終わらせ、そそくさと朝食を済ませ、ロードスターに乗り込み川越に向かいました。数日前。川越のメインストリートとも言うべき大正浪漫夢通りで、初めての蚤の市が開催されることを知ったのでした。



 9時からの開催。ボクは9時15分に到着しました。ご覧のように、まださほど人は集まっていませんでしたが、時間とともに賑わっていきました。



 大正浪漫夢通りには、数々の歴史的店舗建築が並びます。こちらは和菓子の「いせや」さん。こんな通りに、関東のあちこちから来たアンティークショップの露店が並びます。このロケーションだけでも凄い魅力…。



 中央の3つはミシンの抽斗、3000円でした。
 
 この種のバザールに足を運んだのは、おそらく4、5年ぶり。最後は難聴の治療に須坂通いが始まる前だったと思います。一度も訪れたことのないお店が必ず出店しているので、欲しい物に邂逅する確率が高いのが特徴。なので、比較的手に入り易いもの、例えば器やケース、照明などはターゲットから外します。
 とりあえず、見逃しがないように、全ての店を3回は覗くようにしています。



 蓄音機が出ていました。コロンビア製で程度も良好。15000円でした。



 同じお店に、SPレコードも10枚くらいありました。俄然、興味を掻き立てられます。こういう場所で「珍品」に「出遭いがしら」することが、過去に何度もありました。最もビックリしたのは、恐らくこの国で初めてビ・バップを演奏したジャズ・コンボ、「グラマシー・シックス」のSP。長年探していましたが、この時は手の中にあることが信じられませんでした。プライスは今も覚えていますが、たったの500円!ブルーノートのオリジナル盤のように5桁や6桁で取引されるものではありませんが、ボクにとって大収穫。今も時々楽しんでいます。
 さて、どれどれ…。
 残念…、主にクラシックとタンゴ、ハワイアンでした(笑)。



 同じお店に、こんな時計が並んでいました。
 左側の文字盤の褪せ具合と、当時のニスが鈍く輝く筐体に魅せられました。駄目元でご主人に値段を訊くと、…タイヘン立派なものでした(笑)。この状態に相応しく、簡単に諦めがつきました。



 隣のお店に、こんなモノがありました。



 若い女性が興味津々に見入っていると、ご主人が実演してくれました。いやー、器用な方。この楽器、蛇腹を膨らませたり縮ませながら視野に入らない鍵盤やボタンを操作するため、ほのぼのとした音から想像がつかないほど、難しいのです。ちなみにこのご主人、英語もペラペラで、オーストラリアから訪れた熟年カップルに、あれこれ説明していました。



 旧い木造三階建ての前に、長い行列が。
 川越には沢山のうなぎ屋さんがありますが、中でも高名なのがこちら「小川菊」さん。玄関左の機械で、予約票を受け取る列です。ボクはこのシステムが導入される遥か以前に、何回か度訪れたことがあります。おいしかったと記憶していますが、亡き親父が腰を痛めてからは、広い駐車場が隣接する「いちのや」さんばかりになりました。今度、機会があれば訪れてみようと思いました。





 去年12月11日にご紹介した、自宅至近の「neiro coffee stand」のご夫妻が出店されていました。主に、奥様によるハンドメイドのドレスを販売されていました。相変わらず仲睦まじく、屈託のない笑顔と会話!チョンガーのボクは羨ましくなりました!



 ヤヤッ!大量のアラジンが!しかも反射型がこんなにあるとはオドロキ!



 こちらは我が家とおなじ対流型。

 お店の女性とお話ししました。
 何と彼女は、出店場所のすぐ横にあるジュエリーのお店「アークジュエリースタジオ川越」の奥様。ご主人が趣味と実益を兼ねて、アラジンのメンテと販売をされているのだとか。



 こんな女性向きのお洒落なお店とアラジン、全く意外な組み合わせ!
 奥様に案内されてお店に入ると、中で反射式が灯り熱を放っていました。
 お店には女性のお客さんがワンサカいらっしゃり、撮影は諦めました。

 

 こちらで、右にある抽斗の取っ手に魅了されました。暫くあれこれ検分しました。
 写真を撮り忘れましたが、35ミリのカラーポジを沢山収めた箱がありました。少し見ると、ヨーロッパ的風景。箱の上には一枚一枚について、手書きのアルファベットで短いコメントが記されていました。2つあり、かなり食指が伸びました。スクリーンに投影して見てみたい、と思いましたが、昔の言葉でいう「幻灯機」を持っていません…。



 あれを買ったら幻灯機も要るなぁ、などと心中で逡巡する最中、こんなモノに出逢ってしまいました。左の鉄製テープカッターに視線は釘付け!

 ボクはレザークラフトなどの手仕事が好きで、メンディング・テープは必需品。ところが今、お店で買えるカッターはプラ製ばかり…。たまたま訪れた諏訪の旧いお店で鉄製に遭遇、探し始めました。同じ諏訪の「リビセン」でも、一度も見たことはなし…。今日、「グラマシー・シックス」のSP盤よろしく、目前に佇んでいました!即刻、購入を決めました。深い緑色の帽子を被られた女性の店主さんは、穏やかな声で「有難うございます」と仰り、笑顔を向けてくれました。お値段は500円引きの6000円。現行のプラ製新品でも2000円はするので、納得!

 彼女と少しお話ししました。
 こちらのお店は、地元川越の「ピエニコタ」さん。
 以前から訪れたいと思っていましたが、土日の営業がほぼなく、叶っていませんでした。その旨をお話しすると、住宅街のロケーション、車やバイクでのアクセスが必至、近隣にお子さんが多く、週末の営業は無理とのことでした。
 穏やかで理知的なお話しの仕方、たちまちファンになってしまいました。今度、有休を取得して伺う旨をお伝えしました。



 テープカッターを提げ家路に就くと、こんなモノが目に!
 
 先日、ケビントを購入した同じ川越の「Utakata」さんにもありましたが、お店の備品で非売品。過去にご紹介した南軽井沢の「革の子工房」さんで一目で魅せられてしまい、以来ずっと探しています。その時もご主人にお願いしましたが、「お客さん、それだけは勘弁してヨ…」と、半ば泣きつかれてしまいました。
 
 今日もプライスをお訊きすると「ゴメンナサイ、売り物ではなく、中に今日の売り上げと用意した釣銭が入っているんです…」と、申し訳なさそうな表情でお断りされてしまいました…。



 帰宅後。
 まだ明るいけれど、珍しく黒ビールを飲みながら眺めました。
 …うん、素晴らしい。





 


Posted at 2023/02/25 15:42:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | インテリア・骨董 | 趣味
2023年02月05日 イイね!

古道具+古雑貨+antique shop. Utakata (埼玉県川越市)

古道具+古雑貨+antique shop. Utakata (埼玉県川越市) 昨日2月4日、土曜日。
 整形外科で頸椎のリハビリを受け、川越にある一度も訪れたことのないアンティーク・ショップに向かいました。ホームページを閲覧、扱っている商品の一品一品が、ボクの感性のど真ん中に刺さるものばかり…。開店は13時のため、昼食を摂り向かいました。



 場所は川越市。
 西武新宿線をクロスする東武東上線の跨線橋至近。マンションの1階にあります。目の前はコインパーキング、車でのアクセスも便利です。

 扉を開けます。

「いらっしゃいませー」

 軽やかな女声に迎えられました。



 ショールームはL字型。
 左下角が玄関。
 ちょっと暗くなってしまいましたが、こちらは右側のスペース。





 5面硝子製のショーケースが二つ。
 以前ご紹介した長野県東御市の「パンの店 わざわざ」さんや、自宅至近の「neiro coffee stand」さんのものと、大変良く似た意匠。一見で惹かれてしまいました。やっぱり、ボクの感性に「ドンピシャ!」でした。
 
 若かりし頃。
 東北地方の某県で偶然入ったカワサキのお店。当時、まだ「グリーンショップ」ではなく、どの特約店にも緑色の看板はありませんでした。ただ、共通していたのはガソリンとオイルの臭気や、各種パーツの陳列ケース。そのお店にこんなケースがあり、中に並んでいたのはマッハの新品キャブやバッチ、輸出用だったサイドワインダーの新品タンク…。プライスの表示はありませんでした。当時の愛車はSR500と、今も軒下にあるKM90。。こういう「ヒコーキ屋」お店を訪れる度、いつかはW1に乗りたいとの気持ちが膨れて行きました。仙台の福田町にあった「服部カワサキ」さんにもありましたっけ…。ここはご主人は修理専門。パーツの価格や修理代に関しては、細長いファクトリーの奥で机に座り、ニコニコしていた奥様が全て仕切っていました…。



 玄関扉の前には、楕円形のテーブル
 甲板には小ぶりなガラス製のショーケース。
 腕時計やアナログプレイヤーのカートリッジ、SPレコード用の針を収めたくなりました。



 和風の棚がありました。
 角ばったデザインですが、左右に飛び出た天板は洋風。
 和洋折衷は製作者の狙いのような気がしました。



 こちらはドイツ製のテーブル。
 白いペイントと、その「ハゲチョロ」具合に味があります。
 甲板左下隅のお皿に円形のオブジェクトが幾つもあります。
 何と、これは眼鏡を作る際の、検眼用レンズ!
 こんな物もあります。



 お店の最深部。
 


 このレジスター、お店の「備品」。
 ご主人(以下「彼女」と書きます)によれば、前オーナーが漆塗りだったものを、手間暇掛けて落とし、磨いたものだとか。この木肌の風合い、ステキ…!



 このケビント、一目で気に入りました。
 あちこちのアンティーク・ショップで見掛けますが、標準的なサイズは幅700ミリから800ミリ。ところがこれは600ちょっと。観音開きの取っ手は真鍮、青と灰の中間色、褪せ具合が絶妙!抽斗の取っ手もサビサビ。ホワイト塗装の「ハゲチョロ」と、グレーっぽく退化した色に惹かれました。

 昨日は逡巡の挙句、明日まで考えると彼女に告げ帰宅しました。

 今日5日。
 開店と同時に訪れ、お支払いしました。
 
 

 彼女と、いろいろお話しさせて戴きました。
 
 元々はアパレルの会社で働いていたそう。
 ただ、歳をひとつひとつ重ねて行くと、その時代の感性について行けなくなるご自身を意識されたとか。元々、ご実家にあった蔵から旧いものを引っ張り出しては、毎週のように模様替えを楽しんでいたそう。その延長で、古物商の経験はせず、アパートの一室で13年前に開店されたと伺いました。

 やっぱり、女性は「清水の舞台」の度胸はスゴイ…。

 そして、

「好きこそものの、上手なれ…」


 昨日と今日、貴重な勉強をさせて戴きました。感謝!


 とってもステキな女性!

 同性の方なら、たちまち打ち解けてしまうと、男のボクでも思います。

 この種のお店でありがちな、客への「睥睨」は一切ありません。
 旧いモノの価値を理解して頂けるお客様に、少しずつ「お友達」を揃えられるヘルプをしたいと仰っていました。



古道具+古雑貨+antique shop. Utakata

埼玉県川越市新富町2-30-3
サンスプレンダー新富101

TEL…049-225-5523

定休日 - 不定休





Posted at 2023/02/05 18:20:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | インテリア・骨董 | 趣味
2023年01月22日 イイね!

ReBuilding Center JAPAN vol.6(長野県諏訪市)

ReBuilding Center JAPAN vol.6(長野県諏訪市) 昨日1月21日、土曜日。
 久し振りに諏訪の「リビセン」を訪れました。

 嘗て勤めた職場で知り合った、実は彼女だった人(女)と。
 
 7年前。
 つまらないことで喧嘩。

 勇気を出して電話、誘ったところ、「行く!!!」の「みっつ返事」でした。
 8時に迎えに行き、出発。

「(お互いに)歳だネー!」

 顔を見合わせ、暫くゲタゲタ笑いました!

 昨日の中央は、奇跡のように渋滞なし。
 開店の11時に間に合いました。



 材木、古材等の半額セールでした。
 売り場には、お客様が一杯!


 

 玄関には旧いミシンが2台。



 玄関右のスペース。
 我が家も、こんな壁にしたいなぁ…。



 前回訪れたのは、確か去年の夏。
 1階のカフェは改装工事中でしたが、すっかり姿が変わっていました。
 …うん、素敵。



 ストーブの灯り。



 敢えて木材「打ち放し」の壁面!
 


 スタッフオンリーのスペースへのドア。
 ガラスの紋様が大正ロマン的!



 真鍮の鈍い輝き。



 仄かな灯り。
 全てが渾然一体となり、ひとつの空間になっています。



 2階へ。



 足踏みオルガン。
 ボクは、当然のように学校に存在した世代。
 懐かしいなぁ…。



 あちこち「取っ手」がなくなっていますが、直せば使い易そう。



 真ん中の時計、文字盤がステキ!



 3階へ。
 鑿のコーナー。
 今回はかなり充実していました。
 幾つも欲しい逸品がありましたが、お値段も「充実」デシタ!



 鉋です。
 一つに、目が釘付けに…。

 2階で3点のお会計をしました。



 諏訪湖の畔、ラーメン「大石家」さんで、彼女とランチ。
 こちらは岐阜が本店、所謂「家系」ではありません。
 分厚いチャーシューが名物です。

 7年ぶりのドライブでしたが、彼女は喧嘩の経緯に一切触れず、楽しい会話を車内で交わした一日でした。生きていれば、良い時もあると実感しました。



 収穫は3つ。
 以前にも買った、足踏みミシンの抽斗、550円。
 小さな鉋。レザークラフト用に求めました。990円。
 飯盒、550円。



 飯盒は「三角コーナー」代わりに使います。
 夏場の生ゴミには、蓋が出来ます。


 朝8時出発、17時戻り。
 とんぼ返りでしたが、助手席に人が乗っていると、大変短い一日でした。





 
 
 
 



 
Posted at 2023/01/22 19:39:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | インテリア・骨董 | 趣味
2023年01月04日 イイね!

旧い革トランクの手入れ

旧い革トランクの手入れ いつもお越し戴く皆様。

 遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。今年も相変わらず「クルマネタ」より日々の備忘録的な内容になると思いますが、何卒宜しくお願いします。



 年末は12月決算に追われ、30日まで仕事でした。夜に帰宅すると、札幌ナンバーのX BEEが!何の前触れもなく、浜松から息子が帰って来たのでした。ちょっとニンマリ…。



 31日は朝から買い出し、息子の大好物の角煮を作りました。柔らかくテロンテロンの出来上がり、彼は「うまい!」を連発しました。例によってお隣の旦那さんにお裾分け。ニコニコ顔でした。

 閑話休題。
 年末の追い上げ仕事、大晦日の料理で疲れてしまい、元旦は朝から呑んでは寝てを繰り返し。2日はこれまた箱根駅伝を見ながら「食っちゃ-寝」…。さすがに胃腸が疲れてしまい。昨日は普段やりたくても出来なかったことをしました。



 これは去年4月、長野県安曇野市の「古道具 今市」さんで買い求めた旧い革のトランク。何の手入れもせぬまま放置状態でした。リビングの片付けは済んでいませんが片隅に置き、普段使いのシャツやトランクス、靴下といった毎日使う衣類小物を収納しようと思いました。
 まずは「お掃除」。



 固く絞った水雑巾にレザーソープを取り、少しずつ表面をこすります。結構キレイに見えていましたが、



 雑巾はこんな状態に…。



 何とか、ここまでになりました。



 中は掃除機をかけ、ファブリーズを使いました。



 次はオイル塗布。
 ちょっとボケてしまいましたが、レザークラフト用の液体オイルを使いました。



 乾いた雑巾に含ませ。表面に少しずつ摺り込みます。





 長年手入れをされておらず、革は完全に乾き切った状態。塗っても塗っても、あれよあれよと吸い込まれます。6面全てに2時間ほど掛けて磨いた結果、やっとここまで来ました。キリがないのでここで止めました。
 オイルを吸い込み、なかなかの風合いになりました。バックル等の金具は真鍮製。すっかり曇っていますが、これらは敢えて磨かず、このままにしようと思います。

 今年も片付けが続きますが、少しずつ空間を整えて行こうと思います。折を見て、進捗状況をご報告させて戴きます。



Posted at 2023/01/04 07:15:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | インテリア・骨董 | 日記

プロフィール

「お知らせ http://cvw.jp/b/2970161/46422054/
何シテル?   09/28 15:34
 妻はアルコール依存と摂食障害を患い、主治医の勧めで調停離婚しました。その1年後、彼女は突然世を去りました。一年に2回の母親との別れを経験した一人息子と、ドライ...
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