2008年03月12日
子供の心、大人の事情
任天堂DS(ゲーム機)に動物の森というソフトがあります。
これが発売から随分経つのに、いまだに子供達に大人気のようです。
基本的には新しい開拓村に引っ越してくる他の住人達との日常生活を送ると言うもので、王様が出てくるわけでも、侵略者が攻めてくる事もありませんから、特にやらなきゃならない事はありません。
ウチにもありますがこのゲームは派手な動きも無いですし「ゆるい」くせに変な中毒性があるという感じがします。
子供達はダレソレと友達になったとか、アイテムを交換したとか盛んに話してくれます。で、私もやってみたのですが、大人がやってもハマリます。毎日ゲームの中でもやる事が出来て、現実世界での生活の他にヴァーチャルな世界での「生活」もこなさなきゃ居られなくなります。
果物を栽培して(初めは1つの村に1種類しか無いけど、他のプレイヤーから違う品種を譲ってもらう事で増えます)魚を釣って、それらを売るとゲーム内での硬貨がもらえます。そのお金を使って自宅を増改築していく事ができます。
そこで、私も子供が友達と交換してきた品種を分けてもらって、村中をありとあらゆる果物の木で覆いました。時間帯や気象を見計らってレアで高価な魚ばかりを釣りました。
お金が貯まるにつれ、どんどん私の家が大きくなっていきます。大規模農園の地主である私は持ちきれない程の果物や魚をせっせとデパート(最初は商店だった)に卸し、対価を得ます。
そして家が最終形態になって貯金も貯まり、これ以上変化しなくなった時、私の中でこのゲーム世界での生活が終わってしまいました。急にやる事が無くなってしまったのです。あれほど真剣にやっていた果樹園の手入れも、魚釣りもヤル気が出ません・・・
悪い意味での達成です。開発者が望んでいたのとは違う終焉。これが大人と子供の違いなのかな?
そう、まるで定年した企業戦士のように無気力になってしまいました。
え?子供たちですか?まだ動物の森やってますよ。ゴキブリとか走ってますけど(笑)。どんだけ遊んでも飽きないそうです。
純粋に楽しむって気持ち、どっかに置いてきちゃったのかな・・・なんか凹みます。
今日は4エッセ。 象牙 黄 橙2
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Posted at
2008/03/12 22:10:40
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