
皆さんは「Ryu Asada」をご存知ですか?
画像から推察されるように、彼はアメリカのミニカー「ホットウィール」のデザイナーとして有名です。
2009年にホットウィールに入社した彼は、日本車を含めた数多くのミニカーをデザインし、ホットウィール初の軽トラをはじめJDM文化をアメリカに広めた人物でもあります。
またNSXやプレリュードなど、彼を代表するホットウィール達には、それぞれに彼とまつわるエピソードがあるそうです。
そんな彼の作品のひとつが画像の「’89 ポルシェ944 TURBO」です。実車を元にしたオーソドックスな造形ですが、リアガラスの下のトランクスペースには何かが載っていますね(右画像)
実はコレは聴診器であり、このポルシェ944は彼の主治医の車と同じモデルなのです。
彼は2021/03/23に癌のため42歳という若さで他界しました。このポルシェ944は彼の最後の作品のひとつと言われています。。。
闘病中も精力的にホットウィールのデザインを続けていた彼が、自分の主治医の愛車を知らない訳がありません。
そんな944のトランクに、そっと忍ばせた聴診器。彼の主治医への感謝の印なのかもしれませんね。
このエピソードを知っていると、なおさら小さなホットウィールが愛おしく思えてきます。ありがとうございます。大切にします。
R.I.P. Ryu Asada
Posted at 2025/08/02 00:02:15 | |
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