
ロマンチックな話じゃありません。
今晩(日本では日付が変わって明日の日中の時間帯)に欧州宇宙機関の人工衛星「GOCE(ゴーチェ)」が大気圏内に落下するそうです。
もともと、このGOCEは極低軌道で運用されていた衛星で、その主目的は地球の重力場を観測する「静電重力傾斜計」。より正確なデータを得るため、地表から近い軌道を飛んでいるのです。
そのため、大気がギリギリ残る高度260キロの軌道を周回する時に衛星がブレる(大気との摩擦で振動が出る)ため、それを抑えるための「羽」が付いています。
なんでも「宇宙のフェラーリ」と言われているとか(笑)
また、大気の抵抗により減速しすぎると燃え尽きてしまうため、再加速できるようイオンエンジンを搭載しており、自由に軌道を維持修正できるようになっています。
そのイオンエンジンの推進剤であるキセノンタンクが枯渇したことから、今回の大気圏突入となった模様です。
ちなみに欧州宇宙機関では「1,000kgの重さがあるこの衛星は、最大で250kgが燃え尽きずに落下し、40個から50個の破片が900kmの範囲に広がって落下する」と予想しています。
どこに落ちるのかは再突入の時にならないと大雑把な位置も予測できないですし、また途中で別れた各々の破片が、いったいどこへ落ちるのか?は、落ちてみない事には判りません(汗)
なので、我々の住む地表にもひょっとすると破片が落ちるかもしれないので、警戒が必要だと言われいます。
・・・破片に気を付けろ、ってもねぇ?(爆)
2月にロシアに落ちた隕石みたいな事にはならんでしょうが、用心というか心構えはしておいた方がイイかもですね^^
GOCEの軌道は9日(日本時間で10日)現在、高度160キロ。オーロラより少し上を飛んでいるそうです。
Posted at 2013/11/10 18:29:18 | |
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