
マジで地獄の入り口ですよ^^
フランスの彫刻家オーギュスト・ロダンが作った「地獄の門」という作品です。
撮影場所は静岡県立美術館。ちなみに、もちろんホンモノの地獄の門です。
少し予備知識のある方なら、あれ?本物はフランスに在るんじゃないの?と思うハズ。
それ、正解です。でも、コレもホンモノ^^
実は、この作品はブロンズで出来ています。青銅ですから、型を作れば(型されあれば)複製ができます。
なので、本物じゃなくてホンモノ(表記の違いはソレを表していますw)
ただ、フランス政府により、ロダンの作品は12回までしか複製してはならないと決められているそうで、これはその6個目にあたります(現在は7個目が存在するので、あと5個までホンモノが作成できるそうです)
また、我が国にはこれともう一つ、国立西洋美術館に1つホンモノがありますので、世界に7個しかないうちの2個までが日本に存在することになります。
さて、地獄の門というのはダンテの「叙事詩」を題材にした彫刻で、最初は本当に建物の門として作成される予定だったそうです。結局、その建物の建設自体がとん挫したため、ロダンは門として作成せず、生涯にわたって修正をしつつ製作し続けたとか。なので、こんな形をしてますが門としても機能しませんし、そもそも作品自体が未完成です。
それでも、中央の「考える人」をはじめ、地獄の門の作成の中で数々の関連作品が作りだされ、そのどれもが高い評価を得ている事を考えれば、部分的な完成をもって全体の完成を補っているともいえるかと^^
ちなみに高さは5メートル余りあり、門の前に立つと、その大きさと迫力に圧倒されます。
またハメ込まれた人々の彫刻はどれも苦しそうで、まだ「地獄の外」に居るハズなのに、すでにヤバい感じがします(笑)
いつか本物が見てみたいと思ってましたが、まさかこんな近くで見られるとは思いませんでした。機会あらば、是非一度ホンモノを見てみて下さい。
最後に叙事詩から地獄の門のくだりを・・・
我を過ぐれば憂ひの都あり、
我を過ぐれば永遠の苦患あり、
我を過ぐれば滅亡の民あり
義は尊きわが造り主を動かし、
聖なる威力、比類なき智慧、
第一の愛、我を造れり
永遠の物のほか物として我よりさきに造られしはなし、
しかしてわれ永遠に立つ、
汝等こゝに入るもの一切の望みを棄てよ
Posted at 2013/12/22 01:01:26 | |
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