
モデル末期のトヨタアクアに新しいグレードが追加された。ブラックアウトしたホイール、ルーフ、ミラーキャップとシートなどの内装も専用になっている。
え?この時期に??と思ったものの、どうやらトヨタの新しい事業形態「KINTO」専用のグレードらしい。
KINTOってなんだっけ?と調べてみると、トヨタ直営のカーリース(トヨタはサブスクと呼んでいる)のようだ。
一般にカーリースといえば、利用期間の使用料をを月割りで支払うもので、リース車両の料金以外にもガソリンや有料道路代は無論の事、車検やメンテに税金と任意保険はユーザー持ちである。
ところが、KINTOは車検、メンテ、税金、任意保険まですべてリース料に入っている。つまり、ユーザーに必要なのはガソリン代と有料道路の料金、駐車場代くらいしかない。
KINTOのメリットで一番大きいのは、任意保険の格差が無い事だ。
任意保険は運転者の年齢と等級というランクで保険料が大きく変わる。当然若年層となれば運転に不慣れな事からの事故率も高く、その保険料も高い。
KINTOはそれらが一定となるのだ。また事故を繰り返して等級が下がった人もKINTOなら一定額になる。
それって本当に大丈夫なのか??と思ってしまうが、あのトヨタが儲かるとソロバンを弾いたのなら、きっと儲かるんだろう(^^)
ただ、KINTOにもデメリットはある。ひとつはリース車両のグレードやオプションが自由に選べない事。
また3、5、7年間のリース期間より早く、あるいは長く乗ってから乗り換える人には向かない(追加料金を払えば、早期乗り換え可能)
それに任意保険が最高等級まで上がっている人も、KINTOだと等級に関係なく一律料金となるのもデメリットだと思う(計算が必要)
そして最大のデメリットは、カスタムが自由にできない事(爆)
これはみんカラに出入りするような車好きには耐えられんでしょ!?
残クレでカーリースっぽい事を試してみたけど、3年間フルノーマルで乗るのは無理だ…無理だったよ…
というわけで、リース明けの査定落ちを気にしつつクルマを所有するのが耐えられん人は、KINTOは辞めといた方が良いのだ\(^o^)/
こうしてみると、KINTOの真の目的は若年層のクルマ離れを止める事にあるようだ。
カーライフの入り口をKINTOとして用意して、クルマに慣れたリース明けには、是非ともトヨタのクルマを買ってもらいたいという意図だろう。
KINTOがサービスを開始して一年半。今後の推移が気になる新形態である。
Posted at 2020/11/22 10:05:07 | |
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