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2021年08月08日 イイね!

ヒューズと車両火災の話。 (後編:車両火災の話)

ヒューズと車両火災の話。 (後編:車両火災の話)ヒューズと車両火災の話。 (前編:ヒューズの話) からのつづきです。

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あ、そうそう。

先ほど文中に車両火災の話題が出たので話題を変えて…

みん友さんの END。 さんが、先日車両火災についてのブログをアップされていました。

これ、結構興味深い内容です。

長いので途中まで見ましたが、 END。 さんの肌感覚として、

… … …

火災原因でぱっと見多かったのが次の件。
①メンテ不良によりエンジオイルが漏洩して着火。
②バッテリーの取り付け不良。
③社外フォグランプ、社外HIDランプの不具合または取り付け不良。
④DIY配線不良。

… … …
ということでした。

確かにたどってみるとそんな感触。

皆さんも気をつけましょう!

…で、終わってしまうと END。 さんと同じブログになってしまうので (笑)


自分なりの視点で味付け、料理したブログにしてみます。BGM の代わりにどうぞ。

END。 さん、マネしちゃってごめんなさい。m( _ _ )m


… … …


まずは検索して見ました。

自動車のリコール・不具合情報 - 国土交通省

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条件はキャプチャー画面の通りです。

検索期間は、直近の年度+今月まで … 2020年 (令和2年) 4月 ~ 2021年 (令和3年) 8月まで。

みんカラに関係ありそうなのは軽自動車か乗用自動車のはずなので、日野・デュトロ、いすゞ・ギガ、日野・セレガなどトラック・バスが出てこないようにしました。ただし貨物自動車のチェックをはずしているのでトヨタ・プロボックス / トヨタ・タウンエースなどは表示されないと思われます。

ここでは社外品などのトラブルを見てみたかったので装置名はその他の装置だけにチェックを入れています。

被害状況には火災のみチェックを入れています。

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昨年の 4 月から今月までで…この数 (164 件) です。結構な数ですね。

そのうち本文の “社外品” という文字列をブラウザ (アプリ) のページ内検索で検索すると 29 件ヒットしますが、実際は1案件に2回文言が使われているか所があるため数えたところ25件がヒットしました。25 / 164 件…約 15% のようです。そこそこありますね。

ただ、この 25 件。

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ご利用にあたっての注意事項に書かれていますが、自動車制作者 (トヨタ・日産などのメーカー) や自動車輸入事業者からの報告…とありますので、おそらくはディーラーに入庫され、メーカーに報告された案件だけということでしょう。なので実際はこの数値以上に発生している可能性があります。

取付作業視点でみると、すべてがユーザー取付… DIY かというと、もちろん腕のないショップも含まれているでしょうし、ユーザーが改造したモノもあるかもしれませんね。

そもそも論として社外品の品質が粗悪品ということもあるでしょう。そうだとするとプロが取り付けたとしても燃えるモノは燃えます。

【発生原因】
・社外品バッテリーの取付ミス 2件 (うち固定不良 1件)
・バッテリーおよび社外品の燃料供給装置 1件

・社外品 HID キット / バルブ 11件 (うち中古 1件)
・社外品のコンビネーションランプ (テールランプ) 1件
・社外品のラゲッジ LED バルブ 1件 ※ただし 20A ヒューズ切れで一時的に 30A に交換

・社外品ドライブレコーダー 2件

・エンジン出力を上げるための社外品 1件

・社外品インバータ 1件
・社外品の電子機器 1件

・社外品の音響機器 (トランクルーム) 1件
・社外品スピーカー(左スライドドア) 1件
・社外品スピーカー(右リアドア) 1件 ※ナビ側の問題で発生

・ホーン 1件

【車種】※件数の併記が無い車種は1件としてカウント
・トヨタ プリウス (ZVW30) 2件
・トヨタ プリウス (NHW20)
・トヨタ アリスト (JZS161)
・トヨタ クラウン (GRS182)
・トヨタ アクア (NHP10) 2件
・トヨタ ヴィッツ (NCP131)
・トヨタ ノア (ZRR75W)
・トヨタ ヴェルファイア (ANH20W)
・トヨタ ハイエース ワゴン (KZH100G)
・トヨタ ハイラックスサーフ (KZN185W)

・トヨタ ルーミー (M900A)
・ダイハツ タント (LA600S)

・スバル BRZ (ZC6)

・マツダ デミオ (DE3FS)

・スズキ ワゴンR (MH22S)
・スズキ ワゴンR (MH21S)

・ホンダ N BOX (JF3)
・ホンダ オデッセイ (RB1)
・ホンダ ステップワゴン (RP3)

・三菱 デリカ D5 (CV5W)

・MINI MINI Cooper D (LDA-XT15)
・BMW BMW 323i (ABA-VB23)
・BMW BMW 335i ツーリング (DBA-3A30)

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上記リストとは関係はありませんが、リコールを受けていれば火災にならなかったかもというのが2件混ざっているのも興味深いです。

年次の統計についてはこちらです。

【統計資料】
令和2年: [PDFファイル] https://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/common/data/accidents_fire_r2.pdf
令和元年: [PDFファイル] https://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/common/data/accidents_fire_r1.pdf
平成30年: [PDFファイル] https://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/common/data/accidents_fire30.pdf



… … … なんだか、こうやってリスト化して見ると… すごーく DIY 感がにじみ出ている感じがします。

それと、商品の品質が…品質が…ああっ。 (ム●カ様)

あと、光り物がダントツ。なんじゃこりゃ!!…っていう雰囲気もだだよう。

バッテリー取付時の締め付け不良もありますね。意外でした。

光り物で思ったのが、フォグランプ関連の交換でかなり発生しているようですね。やはり安かろう悪かろうというものが多いイメージがあります。またバルブの取り付け不良や、ハイワッテージな明るいバルブを付けて燃えたとかそういうのがあるようです。

そして残念なのが…

・社外品のラゲッジ LED バルブ 1件 ※ただし 20A ヒューズ切れで一時的に 30A に交換

…って件。

当該車種は BRZ。

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最初にインテリアランプに 20A !? …て思ってトヨタ 86 のマニュアル (PDF : P307) で調べましたが、標準で 20A でした。オーリスでも 7.5A なのに…ドアカーテシとかあるからかな?

話を戻して。

社外品が粗悪品で回路を保護していたヒューズが切れてくれたのに、『この LED バルブが電気食い過ぎて切れたんだろう』とユーザーが思われたのか、それとも手持ち品に 20A のヒューズがなかったから当面をしのぐために 30A のヒューズを入れて対応したら LED がちゃんと点灯したのでそのままにしていたら、トランクのロック※が発火した…ってパターン。

※トランクのロック側にはトランクの開閉と連動するためにスイッチが入っていますのでそこから燃えたようですね。

この方、ヒューズが切れる段階でディーラーやショップとかプロに話をしていたらこんなことにはならなかったはずなんですよね~。もしくはもう一度 20A を差し込んでヒューズが切れたら社外品をはずすとかしていれば…。

ご本人様の知識もどうだったのか分かりませんが、もしかすると周辺の方がそうしろと言ったのかもしれないし。


ドラレコも今後は地味に増えそうだし、音響機器もそこそこあるんですね。

あと、DIY の取付について。

みんカラを含めてネット上には莫大な情報、そして魅力的な情報がたくさんあります。

しかし、その情報。
本当に正しい情報ですか?

これを疑う人がものすごく少ないです。

そして、その手順、取付位置、取付方法で安全と間違いなく言えますか?
あまりにも動けばいいっていう情報が氾濫しているように思います。

それぞれ、1つだけ例を出しますと…

例えば…以前にも何らかの形でお伝えしましたが、防水コネクターの作り方を間違えている人がほとんどです。

最近他人様の整備手帳をみたりするとき、自分がやったことのあるカスタマイズに目が行って『他人様はどのような作業をされているのかな~』と見させていただくのですが、ほぼ全ての人が間違っています。

ちなみに正しい作成方法はこちらです。→ 整備手帳

取付位置、取付方法の例だと… LED ウインカーの抵抗の取り付け。
抵抗を取り付ける場所がなってないです。

これは抵抗がどんなものなのか、なぜ必要なのかが分かっていなくて、これが分かっていないから取付場所や取付方法がむちゃくちゃな場所や方法になってしまっているということ。

知らなくても説明書をよく読めば設置場所の注意点は大抵の『ちゃんとした』メーカーの場合記載されているはずです。


一応ここで書いておくと、自動車のウインカーは、電球が切れたか切れていないかを判断するために、流れる電気の電流量をチェックして、ウインカーの電球が切れたときにそのことをドライバーに伝えます。

しかしLED バルブは電気の消費が少ないです。本来であれば、電球から LED に変えるだけで正常に点灯動作ができればよいのですが、 LED バルブをそのまま取り付けると…

動画の右ウインカーを点灯したときのように、ウインカーが高速点灯するハイフラッシュ現象 (以下ハイフラ) が起きます。(動画では、右フロントウインカーをわざと外して電球が切れた状態と同じ状態にして撮影しています。つまり電流が 0 の状態です。)

抵抗はその名の通り電気を流れにくくするものです。その流れにくさが “熱” となって消費されます。こたつや電気ヒーターなんかと同じで電気を通すと熱くなります。

このことを応用して、つまりはハイフラにならないようにシステムをだますために、電気を抵抗で無駄に消費させてあたかも電球が装着されているように見せるために行うモノです。

しかし、これはとにかく熱くなります。

ハイフラ防止抵抗の温度は、何度くらいまで上がるのか? 熱対策の知識 - DIY ラボ

そのため熱対策をしっかりと行う必要があります。また分岐は防水対応のエレクトロタップを使うべきです。

たとえば、車種によってはリアのテールランプの隙間はおそらく水の通り道になるようにも設計されているはずです。

そんなところに防水機能の無いエレクトロタップで分岐したら…ってことです。そもそもエレクトロタップも適切なサイズが選ばれていない場合もあって接触不良によりついたりつかなかったり。

どうしても防水機能の無いエレクトロタップで分岐するのであれば、水がかからないような処理や場所を選ぶ必要があると思います。

2つの例を例示しましたが … つまりは、他人様の情報が本当に正しい情報なのか?というのは、結局はご自身が知識を付けるか、情報が正しいかの判断力をつけるか、詳しい人に教えてもらうか、やってもらうかしかないような気がします。

そして悪循環に近いのが、そのような知識が無いから、ご自身の車種に対応していると書かれているポン付けできる製品を買えば安心!…という流れになるのですが、これまた粗悪品が多い。

どう見てもこれは壊れるとか、光り物だと光軸やカットラインがでないライトで単純に対向車がまぶしいだけのライトとか、実際に街でもよく見かけるようになりました。

取り付けている人はそういった知識がない方も多いので、単純に明るくなった!! と喜んでるだけ。

¥が高いのはなぜ高いのか?、なぜ大手が販売をしないのか? それにはいろんな理由があるからでしょうけども、なぜかそういったことまで考えないといけなくなった時代になった気がします。

インターネットの普及で、情報やモノがあふれていろんなモノが手に入りやすくなったのはいいことなのですが、そういった判断が難しくなった時代だな~と感じます。

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最近、点火系の電装品としてコンデンサー (キャパシタ) を取り付けました。

しかし、以前のブログに書いたようにこれをエンジンルームに設置すると、ラジエーターの熱などが金具や風で伝わりこの装置を暖めてしまい、むちゃくちゃ熱くなるときがあって気になってます。

そのブログに書いたようにコンデンサーというのは、とにかく熱に弱いです。

もし使用されているコンデンサーが一般的な電解コンデンサーであれば、温度次第では寿命が数ヶ月しか持ちません。

今回の車両火災の件でいろいろと検索していたところ、ある検索結果が目に留まりました。

車両火災「自動車電機系チューニングパーツ」から出火した火災について - 消防防災博物館

読んでみると…実況見分結果-(6)、出火原因の部分に書かれていますが、内部のケーブル接続部で絶縁破壊 (絶縁不良) が発生し、トラッキング等の電気的異常が発生。つまり火花が散ってそれが周辺の可燃物に着火し出火したと結論づけています。

詳しい内容はリンク先を見ていただけたらと思うのですが、製品の形状をみると、私が買った物とは違うメーカーのようです。(たぶんここの過去の製品 (ホッ○イナズマ) かな?)

しかし、こういったものはどのメーカーのものも動作の原理や考え方はだいたい同じになってきます。ただ製品の安全性や熱対策については各メーカーでことなるでしょうけれども。個人的には安心・安全が一番重要だと考えていますのでそこは譲れないところです。(ほとんどの方はそうだと思いますが (^^ゞ )

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(消防防災博物館 Web サイトより抜粋)
あと気になるのが、コンデンサーはプラスとマイナス極に並列にとりつけます。これが正しい取付ですが…

これって、コンデンサーの配線が切れたり、そもそもコンデンサーに異常があった場合で、電気が流れなくなるだけだったらノーマルに戻るだけなんじゃ?

だとすれば、普段化から効果を感じにくいと思っている場合だと故障や寿命によるパワーダウンの判別はかなり難しいのでは?

熱の影響による寿命もあるとすれば、この手のパーツの中古はあまり性能アップは期待できないばかりか逆に悪影響、最悪の場合火災の原因にならないか?

そんなことも考えるようになってきました。

そのため、一概に自分の環境でも起こりえるかどうかは分かりませんが、安易な DIY 装着は同じような問題を起こす可能性があることは頭の隅に置いておく必要があると思いましたし、できることならば『メーカー側の具体的な対策、対応状況や見解、そして後継機への改善事項としての展開 (対策機能搭載) 』などを製品ページに載せていただけると結果として今後も安心して使えると思いますし、新型品も欲しくなります。

例えば熱対策はしっかりおこなっていますとか、ショートを検知したらすぐに切り離される、ヒューズが切れるとか。

自動車は、通行人、通行車など自車周囲の交通への影響も大きく、ドライバーや同乗者はもとより周囲の人の命にも関わりますし、仮にひとたび火災が起これば、燃えるのは車だけではないかもしれません。

そういった安全性をアピールすることも大事なのでは?と思いました。

(2021/08/09 10:16 追記)
一部内容に誤りがありましたので修正しました。(具体的には『車両火災「自動車電機系チューニングパーツ」から出火した火災について』のくだりで、出火原因がコンデンサーからの発火ではなかったため修正しました。)
Posted at 2021/08/08 20:46:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | SQUARE が語る… | 日記
2021年08月08日 イイね!

ヒューズと車両火災の話。 (前編:ヒューズの話)

ヒューズと車両火災の話。 (前編:ヒューズの話)こんにちは。

夏ですね~。暑中見舞い申し上げます。
今年限りの7月の4連休に引き続き8月の3連休。いかがお過ごしですか。

4連休ではドライブの途中にアクシデントがあって中止せざるえなかったのですが、その時の影響をまだ少し引きずっていて今回も家でおとなしくしています。

それでも、8/1 の日曜日には7月に引き続き子どもと地元熊本の温泉地、黒川温泉に行きましたけど… (^_^;)

黒川温泉は、普通にお宿に泊まって温泉・旅館街・阿蘇の自然を楽しむこともできますが、

28か所の温泉の中から好きな3か所を選んで入ることができる入湯手形の販売があって、7月に2か所入湯して、あと1回分が残っていて (子どもがまた行きたいと言っていたので) また訪れた次第です。(入湯手形は半年間有効)

(8月は駐車場が満車で少し待ちましたが…) 7月も8月も当日は小雨だったので人は少なめで楽しむことができました。



閑話休題。


時間があるときに YouTube の動画をよく見ているのですが、Good Speed/ グッドスピードさんの動画に

【車の電気超基礎】<初心者向け>エンジンオイルの油圧や冷却水の流量と勘違いしがち/ヒューズで見落としがちなポイント

電気の基礎知識的な動画があったので見ました。

内容は本当に基本的な内容で「そーだねー。」って感じで見ていたのですが、10分10秒からヒューズの話になりました。

事前情報として2代目オーリスの場合、ヒューズボックスは…


エンジンルームの助手席側と…


車内のグローブボックスの下にあるカバーを取り外してのぞき込んだところにあります。

動画では①予備のヒューズの話から始まるのですが、

オーリスは予備のヒューズは新車時点でも最初から入っていません。


ただし予備スペースについての記載と実スペースはあります。

最近ここに予備のヒューズを入れておいて…ヒューズ環境を整備しました。


具体的には、自分が弄った所に関連のあるヒューズを。

・7.5A 茶 DOME,H-LP RH-HI,H-LP LH-HI
… ルームランプ、左右のヘッドランプのハイビーム : ルームランプおよびヘッドライト関係で自作のハーネスで分岐をしているため。

・10A 赤 TURN & HAZ,H-LP RH-LO,H-LP LH-LO
… ウインカー、左右のヘッドランプのロービーム :ウインカー及びヘッドライト関係で自作のハーネスで分岐しているため

・15A 青 IG2
… 点火系 : 点火系のカスタマイズを行ったため。



・20A 黄
… 特にどれ用というわけでも無いです。そこに (スペア用の) 穴があるから (笑) ちなみにこの位置のことはふた側に記載がありません。

※各ヒューズの使用箇所は2代目オーリス後期 120T の場合です。車種、グレード等が異なる場合は名称やアンペア数が異なる場合があります。


また、自作の回路に組み込んだヒューズの予備も念のため車両に載せておくことにしました。

これでとりあえずは安心。(^_^)v

ですけど、ヒューズって『機器側の消費電力が何らかの理由で回路設計時の想定よりも大きくなった場合』に回路を守るために切れます。

少なくとも自分が考えた回路に組み込んだヒューズはその点にすごく気を遣っているため、今のところそういった理由で切れたことはありません。 v(^_^)v

そのため、これだけの視点だけだと『予備っているか?』みたいに思ったりもするのですが、『機器側の消費電力が何らかの理由で回路設計時の想定よりも大きくなった場合』というのはそもそも想定外で起こるわけですからこれはお守りみたいなモノですね。

どちらかというと私的には回路上に電気的なトラブルがあったとき…例えば私のうっかりミスで絶縁不良があったり、防水対策が甘くて水の浸入を許してしまったりとかでショートしたら切れて回路の損傷を防ぐ…の方が多いかも。

ただ、これについても、そんなときは切れたヒューズを替えてもそのトラブルが解消されていない場合はまたどうせすぐに切れるから予備って意味があるか?って思ったんですよね。

とはいえ回路上のどこにミスやトラブルがあるのか?設置したヒューズがあることで判別はしやすくなりますし、そもそも一番重要な役割…回路保護をきっちりとしてくれたことで車両火災など最悪の事態を防ぐことができたわけですから、ヒューズの設置自体は電装品を扱ううえでは超がつくほど重要ですし、意味はあります。

予備を持つことに『?』と多少疑問を持ちながらも高いモノではないので整備したところです。

ということで現時点でヒューズが切れるようなことは起こっていないし、もしもの対策を行ったので、これでずーっとヒューズ切れとは無縁ですね。

そう思っていたのですが、先ほどの動画で…





ヒューズには寿命がある事が判明。

マジですか!?

実は私。ヒューズは定格以下…たとえば 5A ヒューズは 5A 以下ならばずっと使えるモノと思っていました。

つまり回路設計に不具合がない場合は切れることはない…って思っていたんです。

しかし動画では『電気的な異常は全くないのにヒューズが切れたってことがある方、経験された方がいると思うんですけど… 』(11:51)

私はクルマでは経験したことはないのですが、たしかにそういうことってありますよね。なんか知らないけど切れたってこと。

メーカー、ロット、材料、クルマの使用環境・状況、時間などの兼ね合いがあるので“いつ”っていうのは分からないけど、異常がなくても切れることはあるとのこと。

マジですか! (2回目 (笑) )


そこで、『ヒューズ 寿命』で Google 先生に探してもらいました。

これだよ…と教えていただいたのがこちらのサイト です。


【ヒューズの溶断特性】 (太平洋精工の Web サイトより抜粋)



(太平洋精工の Web サイトより抜粋)

詳細は先のサイトに任せるとしてざっくり説明すると、定格電流に対してどのくらいの電流を流したかによって溶断時間が異なるようです。

計算しやすいようにわかりやすく 10A のヒューズを例にするとヒューズに 11A 流れると100時間以上は持つって事ですね。ただし逆を言うと100時間程度しかもたない。またはその時間程度でヒューズが切れるってことですね。

つまりは通電のパーセントが下がると、その時間が比例して大幅に増えていくはずですよね?

しかしそれはゼロにはならないということを意味していると私は考えました。つまりはヒューズは通電している以上いつかは切れる。寿命があるってことです。


また、このページの【ヒューズの耐久性】の項目では“連続通電の場合には70%以下の負荷率で使用することが薦められています。”とあります。

私の場合はおおむね半分の50%程度で計算していますが…この情報をしらなかったので、80%程度のところもあるかも。(計算したら 10A 流れるから 10A を選ぼう…なんてことは当初からやっていないため、仮にダメ設計部分があったとしても 80~90%程度は確保されている…はず。)


【ヒューズの温度上昇】についての記載では、“ヒューズは抵抗値を有しているため、電流が流れるとその負荷率に応じて温度が上昇します。”とあります。接続した機器の電気消費量が負荷率を決めて温度が上昇するという理解で正しいか分かりませんが、抵抗成分があり電気がたくさん流れると温度が上がるというのは分かります。

また、その温度のキャパシティについては、例えばヒューズが140℃まで耐えられる場合で環境温度…例えばエンジンルームが 80℃ あるとしたら、その残りの 60℃ が通電して上昇する温度のキャパシティであるということになりますね。なので高温になるところに設置すると切れやすいことが分かります。 (【ヒューズと雰囲気温度】の項目にも書かれています。)

あと、ヒューズと電線の選び方としては、先ほどの情報から考えると…例えば通電したい電流が 10A の場合、それがヒューズの定格の 60% になるように選び (15A か 20A)、逆に電線は 10A の倍…20A が通せるような電線を選んでおくと、電線が発熱、発火するよりも先にヒューズが切れるため安心かと思います。

エーモンの製品では 10A 流せる電線に 10A のヒューズ…というように書かれている場合がありますが、これはたぶん電線類を使った製品にある程度の安全マージンが取られた数字が書かれているからだと思われます。つまり電線には 10A 以上流せるけど、10A のヒューズが先に切れて配線を保護するため結果的に 10A 以上は流れないことになります。

あとヒューズの形状はガラス管でできた管ヒューズの他に、平形ヒューズ (Blade Fuse : ブレード ヒューズ) がありますが…


(太平洋精工の Web サイトより抜粋)
平型ヒューズ : BFAT (ブレードヒューズ **) **の部分は分かりませんでした。


(太平洋精工の Web サイトより抜粋)
ミニ平型ヒューズ : BFMN (ブレードヒューズ ミニ?)


(太平洋精工の Web サイトより抜粋)
低背ヒューズ : BFLP (ブレードヒューズ ロー プロファイル)


(太平洋精工の Web サイトより抜粋)
スローブローヒューズ : SBF
※ワイパー、パワーウインドウ、ドアロック、エアコンのファン、ラジエーターのファンなどモーターが使用されている部分やヘッドライトなど通電直後に瞬間的に突入電流などが跳ね上がる回路に使われているヒューズ。通常のヒューズを使うと通電した瞬間にヒューズが切れる可能性がありますがそれに対応したモノです。

他にもハイブリッド車や電気自動車に使われているヒューズもあるそうですが、私たちには余り関係が無いのでここでは割愛します。


しかし…このサイト。えらく詳しいな~。それになんかロゴマークを見たことある…って思っていたら…


2つのヒューズプラー (12) のパーツレビューを上げたときに見た、ロゴでした。

自動車用ヒューズでは国内シェア No.1 の 91% 以上、世界シェアでも 48% を占める自動車用ヒューズの大手メーカー 太平洋精工株式会社 (本社:岐阜県) というところのようです。

設立は1961年10月。もう60年になろうとする老舗のようですね。全然知りませんでした。

興味がある方はトップページのメニューから → 自動車用ヒューズ → ヒューズ開発ヒストリー または ヒューズ概論の記事をみると勉強になります。

(後編:車両火災の話 につづく)
Posted at 2021/08/08 15:53:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | SQUARE が語る… | 日記
2019年01月01日 イイね!

トラックの事情

トラックの事情こんばんは。

ふと気がつくと、以前はオーリスに限らず車ネタを興味があったことを自分なりの解釈で話題にしていましたが、ここ半年以上、自分のオーリスの話題・自慢しかしてませんでした。ちょっと反省。

そりゃ、みんな見に来ないわな。とはいえ、PV は月5万台で推移。ほぼパーツと整備手帳に助けられています。ありがとうございます。

まあ、ネタがなかったのもありますけど、情熱が冷めた?

みんカラに飽きた?

いえいえ。

本当は車いじりに忙しかった。(配線を考えるのに結構手間取ってました。そう考えると、去年の二つのカスタマイズは大技だったんだな~としみじみ。)

なんか昨年は途中から電気系しかいじってなかったな~。いつから電気屋さんになったんだ?

本当は走り系のパーツを付けたいのですけど。

そんなところでした。


ところで、今日のブログを書いているとき、②リアのドラレコ取り付けのくだりで、例のあおり運転裁判の話題に関連して気がついたら別のことを書き始めてました。

おいおい。

このブログは今後のカスタマイズの目標、指針、方向性を書き留めるブログじゃなかったのか?」と、途中で気がつき別のブログに書き出すことにしました。(つまりこのブログです。)

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あおり運転が問題となった某氏の裁判が注目されていたのはつい先日…昨年12月のことですが、それに関連して報道以外でも…ワイドショーなどで映像が流れていました。

まー、そのー。世間ではたくさん発生しているんですね。あおり運転が。

その報道のなかで驚愕の映像を見ました。目を疑いましたね。


その映像がこれです。(JAF の映像提供から)

ありえん。これ。

びびりました。

ただ、状況的にはこうなりがちなトラックの事情があります。(あ。一応言っておきますが、あおっているトラック側を擁護しているわけではありません。逆に同業者ならこういうシーンに出くわす理由がわかっているはずなので、このあおり方はあり得ないってことです。もちろんこういうシーンじゃなくてもトラックでこれはあり得ないです。マジで。)

そこを、まず SQUARE 的に解説すると…こういうことです。えー、違っていたらすみません。


まず、トラックはこういう車…という視点で見たとき、一般ドライバーだとほとんどの方が知らない2つの事柄があります。

それは

「その①:トラックには速い速度が出ないようにリミッターがある」

ってことです。

いや、普通乗用車にもリミッターはありますよ。でも少なくともメーターの速度近くまでは出ます。

180km/h はやればでます。逆をいうとそれ以上は出ないようにリミッターがかかってます。

Lexus の LFA とか、IS F とか、RC F とかハイパワーマシーンはサーキットを走っているとカーナビが検知したらリミッターがはずれるとか、本当ですか?

話を戻して。

しかしトラックはそれよりもずっと下の速度にリミッターの設定があって、アクセルをベタ踏みしてもリミッターで規制している速度以上は出ません。 90km/h あたりのようです。

以前、高速を走っていてプロのトラックドライバーってスピードに波がなくて、一定速度で走っているのを見て…「運転うまいな~。」とか「疲れ対策なんだろうな~。」とか思っていた時期がありましたが、元トラックドライバーの父情報で「そもそもトラックはスピードがでない。」ということが判明。

そうだったんだ!

あ、関連記事のリンクがありましたので載せておきます。

一般人にはわからない、大型トラックがノロノロ運転にならざるを得ない事情 - ハーバー・ビジネス・オンライン (2018.10.15)
※リンクはあえて1ページ目にしていますが、2ページ目の内容がそうです。

ということは、トラック同士は併走しがちになるってことです。

同じスピードなら追い越しできないでしょ?

トラックの性能、タイヤの状況、積み荷の状況や、登坂の状況でびみょーな速度差しか出せない。

実際、先ほどの動画を見てもわかるのですが右側で追い越しているトラックは少しずつですが前に出ています。走行車線で追いついたから追い越し車線に入って抜いている訳です。至って自然です。


速い追い越しをしてもらう必要があるならば、急いでいない方がさらに速度を緩めて追い越し車線のトラックに抜いてもらうしかないってことです。譲っているトラックを見かけたら、ほほえましいというか、さすがだな~と思う瞬間です。

もちろん抜いた方がサンキューハザードとかしてたら「おおっ~。」って思います。

しかし、抜かせたくても目的地まで速くたどり着きたいからなかなかそれをやってあげられなかったり。そもそも追いついたわけですから、時間はかかりますがいずれは追い抜きます。そうすると抜く方も「じわ~」と抜くしかないですね。

お互いそのあたりの事情はご存じなので普通なら状況を理解するわけです。

一般ドライバーが知ることは、状況次第ではトラックの併走は仕方がないと考えるべきかなって。



お次は、

「その②:トラックの運行状況は管理されてる」

ってこと。

トラックはただ単に道を走っている訳ではありません。ちゃんと仕事をしているか (休憩を取っているか) 管理されています。

また、どのくらいのスピードで走っているかも管理されています。

タコグラフ (デジタコ) がそうで、トラックのメーターにはそのような記録ができる紙またはシステムが付いてます。

タコグラフはスピードメーターの中に円形の記録用紙を入れるんですよ。そしたら、それに記録が残ってきます。詳しくは Wikipedia などをご覧いただけたらと思います。

私も幼少の頃、父の仕事に便乗。トラックに乗ったことがあり、トラックのメーターから紙がでてくるのにはびっくりしました。


昨今はみんカラ謹製 ハイタッチ!drive のように GPS を使っていまトラックがどこにいるってわかるようなシステムを持っているところもあるかもしれません。タクシー会社とかそうですよね。

タクシードライバーさんが以前言ってました。

「前はちょっとサボっていてもわからなかったけど、今は GPS で監視されてる。近くに客がいたらすぐに連絡が入る。」って。

なので、燃費、目的までの時間、安全面などスピードに緩急あるドライバーはいろんな意味で指摘を受ける可能性がありますね。そのためスピードを落とせないのかもしれません。

もちろん逆もアリですよ。「なんでそんなスピード出しているだ!」的な。


私はそういうものがあると知っていたので冒頭の動画はそういう視点からもあり得ないわけですよ。

映像からみると中央分離帯があるので高速道路と推測します。あ、動画の後半に緑の看板が流れました (笑)

対向側も2車線。こっちも2車線。

つまり①の状態な訳です。

そこに前車の2台がスピードが出ないとわかっているであろう同業者があおるわけです。しかもトラックでですよ!!

そりゃ、ドラレコの車の方もびっくりですよ。恐怖も覚えますよね。

トラック3台が接触したら大惨事ですよ。

道もふさぐかもですし。

普通車があおるのももちろんダメでですけど、プロがやったらいかんだろ!っていう、まあ3つのびっくりにびびりました。

ただ、あおるトラックの追い付くスピードから考えると、このトラックは改造しているのか? あおるっている側は平の空荷なのでスピードがでるのかな? それとも、やはり2台が遅すぎるのか?

どちらにしても、危険きわまりない行為です。


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…とまあ、ちょびっと知ったかぶり?してみましたが、いかがだったでしょうか?

トラックドライバーの皆さん、お疲れ様です。

トラックドライバーさんの頑張りが日本の物流を支えているんです。

長距離運転…大変です。(最近は働き方改革で、寝てる時間に着く、寝る時間、休憩時間が確保できるなどフェリーの人気が高まっているという話題もありますが、またそれは別の時に。)

パン屋さんのトラックが走っていたら、おいしそうなパンを想像して「うまそー。オレに分けてくれ~。」って思えばあおる心も落ち着きますかね?

某クロネコさんが走っていたら「俺の Amaz○n の荷物がこれに載ってる。」って思えば、気持ちの持ちようが違いませんか? (おせちはダメになりましたが。あ、うちは買ってません。)

とにかく年賀状やら配達物やらでお世話になっている時期。トラックドライバーさんに感謝したいなと思ってこのブログを締めくくります。

【関連リンク】
トラックがやけに車間を詰めてくるのは理由があった。元トラック運転手が解説 - ハーバー・ビジネス・オンライン (2018.11.04)
先ほどの記事を見ていたらこういうのも引っかかってきたので、関連情報としてリンクを張っておきます。
Posted at 2019/01/01 20:44:54 | コメント(3) | トラックバック(0) | SQUARE が語る… | 日記
2018年06月29日 イイね!

風になりたい

風になりたいこんばんは。

今週のオーリス、カローラ界隈の方の話題はやっぱりこれでしたね。 『カローラスポーツ

いろんな方がいろいろと語られているので、私も私なりに語りたいところですが、きっとありきたりの内容になりそうなので悩んでいるところです。

良い車のようですし、試乗もしたい。試乗できるならその時点で語りたいとも思います。

良い車と言えば、もちろん私たちの、私のオーリスも良い車だと思います。きっと自分が思っている完成形になったときは、いや現在進行形でもきっと気持ちよい走りのクルマになっていると思っています。

オーリスを買ってからカスタマイズに熱中するあまり、時間は車を弄る準備や作業時間に。お金はパーツや材料に。

ドライブの時間、ドライブの為の燃料費が出せない…。だから、あんまりドライブに行ってません。

なんだか本末転倒な気がします。

でも、ずーっとお金をかけることもできないし、仮にできてもいつかはネタが尽きて、ずーっとお金をかけるような部品もなくて、いつかは完成形になるだろうから、その時以降にたくさん楽しめば良いかな?という気持ちでいます。

自分で決めた自分のためのカスタマイズロードマップもあるので、それを大幅に超えることもありませんし、心の中ではもうちょっとで終わりそうと捉えていて、そこをとりあえず第1完成形として、それ以降はメンテ兼用の…たとえば、カーナビ、ダンパー&スプリング、ブレーキディスクなどを考えています。

最近のカスタマイズはスローペースになっていますが、(いや、人並みのペースになっただけ?)

走ることも楽しいですけど、いじることも楽しいですから。(…と自分に言い聞かせて大人しくしています。)

きっと、楽しいということは単純に人間の感情であって、当たり前ですが楽しさは1つでは無くて、たくさんの方向性があって、それに新しい古いは関係ない。古いテレビゲームが楽しめるのも、AE86 が楽しいのも、楽しい!の方向性が違うってことだけなんだと。

そこに新しい楽しさが増えた…。

新世代ベーシック…新世代の基準。

それがカローラスポーツということかな?…と思います。

そんなカローラスポーツの CM がいよいよ流れているようですね。


BGM が流れないのが珍しい、落ち着いた雰囲気。

<メイキング>


「オーナー層の若返りを狙う」とか「ターゲットは20代~30代」などさんざんネット記事や雑誌などで言われているだけに、CM キャラクターは若い方を起用。

若者が乗るクルマは「軽自動車、ミニバン、SUV だけ」と言っても過言では無い様な状況にどれだけ食い込むことができるのか? クルマの良さをどう伝えるのか… CM のプロデューサー、ディレクターも大変苦労されたと思います。

ただ、私が思うのは、(年齢層が幅広いとはいえ) 使い勝手や収納が悪い C-HR がこれだけ売れたのならば、走りが良いとか、見た目が良いとか、感性に訴えるクルマは売れるというか、購入する層はやっぱりあるでしょうから、そこにうま~く乗ることができたら、このクルマは売れるんだろうと思います。

でも、ふと思い出しました。

たしか、このアプローチ。トヨタ 86 も似たようなアプローチでしたよね。

「若い世代にも乗ってもらえるようにスポーツカーが手に届く価格で届けたい。」ということだったと思いますが、ふたを開けたら高い!

たしかに、ポルシェだの、スバル WRX STI などと比べたら安いかも知れません。そういうクルマが開発側の基準ならば確かに手を出しやすい。

けれども若者に訴えかけるには、もう少し安くして欲しかったです。

しかし開発側にはもっと別の視点もあるのだろうと思います。 AE86 みたいに中古で盛り上がるような、長くて裾野が広い文化。(ただ AE86 は中古がすんごい値段になっているようですが…。)

C-HR が売れるから、これも売れる。けれども、若人をターゲットにするのであれば、お求め安さももう少し考えて欲しかったな~と思います。

トヨタは…豊田章男社長は言っています。

『トヨタは小さい車づくりが苦手。』

たしかにそうだと思います。これまでにそういったクルマを作ることはほとんど無かった。

あってもどこかとの協業がほとんどのようで。単体で出たクルマと言えば iQ ぐらいですか?

それは、グループ内にダイハツがあったから作らなかったのかもしれませんし、作らなかったから苦手なのかも。もちろん競合を避けるためもあるでしょうし、トヨタみたいな大企業でも開発リソースを注ぐことができなかったのかも知れません。

そして、国内の主流派は軽自動車、小型車。そこはダイハツがメインとするところです。

だから、例えばアリオン、プレミオ、マークXなどの国内市場向けではとても主流になれない。

これまでの顧客を逃がさない、シェアを取るためだけのツール的なクルマになってしまった感じで、結果的に非常に効率が悪い。

そのためか、最近のトヨタは国内市場向けはばっさりと切り捨て、整理され、そのような車種が無くなってますね。

つまり何が言いたいのかまとめると、トヨタは顧客から見たら国内も目を向けているように見えるけれども、少子化が進む国内は切り捨て、国内を得意とするダイハツに任せて、また新興国用の小さなクルマはダイハツ (またはスズキ) の協力を得て、トヨタ自体は生き残りをかけて海外を主戦場とするため脱皮する。

そうなるためには、開発の構造、車両の構造、部品の構造、つまりアーキテクチャを刷新して、世界共通にするのが TNGA の本当の狙いなのだと思います。

TNGA は日本のための技術じゃない。そんな気がしているんです。いや、それは当然で、日本を含めたトヨタ用の世界標準。それが TNGA。

4代目 ZVW50 プリウスはデザインの賛否がありましたが、なんだかんだ言って国内で売れています。でも本当は海外でも同じように売れて欲しいはずなんですよね。

プリウスから始まり、C-HR、プリウスPHV、そして、カローラスポーツ、秋頃発売の Lexus UX…とTNGA の C セグメントプラットフォーム 「GA-C プラットフォーム」はトヨタの主戦場。ボリュームゾーン。稼ぎ頭。力を入れるのは当たりまえ。 (クラウン、カムリ、Lexus LS / LC はそれぞれTNGA の別のプラットフォーム。 来年発売予定の RAV4 も TNGA ですが…どれになるのかな?)

そして、よく見ると、これらのクルマは(現時点では国内では) パワートレインが同じです。

1.8LHV: プリウス / プリウス PHV / C-HR / カローラスポーツ
1.2L TB: C-HR / カローラスポーツ

購入層を満足させる十分な性能ですが、バリエーションは2択。

なんだか、見方を変えるととても効率がよく見えます。

なにしろガワが違うだけ。


(台湾版)
少し酷い言い方ですが、プリウスを SUV にすれば、C-HRで、プリウスを ハッチバックにすれば、カローラスポーツ / オーリス (欧州、台湾) になるだけですから。

しかし、なんだかんだ言っても、日本メーカーである以上、歴史あるクラウンみたいになくさない、なくせないクルマ、日本メーカーとしての意地というかプライドもあるでしょう。

市場があればクラウンと同じで、ノア / VOXY / エスクァイアみたく売れる国内専用の車種こそ将来は TNGA 国内専用になるでしょう。

というか、現時点でスペイドシエンタノアアルファードなどは海外に輸出も始まっています。※リンクは海外のサイト

トヨタとしては、極力国内専用というのは無くしたい。そんな流れになっているようです。

これは未来を見据えないと行けない大企業では仕方ないことなのかな~と思います。



だからこそ!





世界情勢…ワールドワイドやトヨタが今おかれている現在の状況、そして国内情勢を考えると、国内でオーリスの名前で発売するのは力不足だったのではないか?




日本発祥、そして日本の国民車だといえる、クラウン、そしてカローラじゃないとできない新しい取り組みや、性能、そして新たな顧客の開拓。


トヨタの中で、この2台の背負うべき役割は大きいと私は考えます。

そして、私たちクルマ好きが『風になり』、若い人たちにクルマは楽しいよって伝えることができたら。

その結果が市場の開拓につながれば…と。

そう思いました。


(オマケ)

この合成写真※。もしかして…
(写真はトヨタ ニュースルームより。カローラスポーツの Web サイトにももちろん使用されています。)


山の稜線の連なり方… (山は阿蘇五岳。左から『根子岳 (ねこだけ) 』、(根子岳の手前にあるので目立たない) 高岳 (たかだけ)、『(噴火口がある) 中岳 (なかだけ) 』、(烏帽子岳 (えぼしだけ) の手前にあるので目立たない)杵島岳 [きじまだけ]、『烏帽子岳』 )


駐車場の状況 (崖に石が置いてあるだけ。)


阿蘇五岳が一望できる、菊池阿蘇スカイラインのここでは? (Google Map)

まさに風になれる…見晴らしが良くて風が吹けばとても気持ちの良い場所です。

周辺の状況を見たい場合は、Google MAP のストリートビューか写真をごらんいただくと石の並び方、阿蘇五岳の見え方などがわかります。ちなみにここで販売されている焼きとうもろこしはまだ食べたことがありません。(笑)

もし広報の人が、こちら… SQUARE のブログを見ていただいて、赤いカローラスポーツを配したのならば…うれしいですね。
Posted at 2018/06/30 00:57:00 | コメント(2) | トラックバック(0) | SQUARE が語る… | 日記
2017年08月20日 イイね!

電装品をいじるなら… (後編)

電装品をいじるなら… (後編)こんにちは。

本当は、別のタイトルでブログをアップしようと思っていましたが、内容がなんとなく似たような感じになりそうなので、後編としました。

前編で、最近電装品の取り付けが増えた~♪って話をしました。(それ以外にも重大な内容を併記しました。)

さて、そんな電装品を取り付ける作業の時、配線の取り回し、固定には気を遣いますね~。


そして、その固定には、結束バンドがとても便利で役に立ちます。


私も、リアドアのスマートエントリー化などではもうバリバリ使いましたよ。ホームセンターに行けば、単価も比較的安くて (…例えばサイズ次第では100本で200円程度) 簡単で確実な固定。便利ですね~。

最近では、手首や腕を結んで犯罪にも…ってオイオイ。すみません、ドラマの見過ぎですね。


この結束バンド、方言が多いですね。

私の周りでは、ナイロンバンドやらインシュロック、ケーブルタイで聞くことが多いです。

コンベックスとか、パンタイという言い方もあるそうですね。

個人的には、整備手帳ではナイロンバンドで記載したいところです。

材質ナイロン、そのバンドなので。

このあたり、詳しく書いておられる方がネット上にいらっしゃいましたので、そこはそちらに譲ります。

そんな強固に、そして簡単に結べるナイロンバンドも問題があるんですよ。

それは経年劣化です。

私の職場は病院なので、屋上に災害や停電時に稼働する自家発電が複数台あります。

発電機の中…エンジン周辺を点検するわけですが…

この写真の様に経年劣化でちぎれています。今年で10年目ぐらいらしいですが、早いと5年程度でちぎれるのではないかと?

もともとは穴にナイロンバンドを通して、配線保護チューブ…コルゲートチューブを留めてあったようです。

温度変化でクラック (ひび) が入って、弱くなったところを引っ張られるのでそこからちぎれるとか、も水分が奪われて、パリパリになってちぎれるとか、もともとキズがあったところから切れるとか、原因は様々だと思いますが、使用場所によっては、とにかく長くは持たないもののようです。

最近それが気になって、「あぁ~、ドア関係の結束はやり直しが必要かも…。」…と思っているところです。

車内でちぎれて、何かにひっかかり配線がちぎれる、揺れて異音がするなどトラブルの原因になる…なんて、まっぴらごめんです。


今回のドアミラーウインカーの配線を通した時、つまりフロントで、ドア内では耐候性のあるエーモン工業の配線バンドを、内側…内張りに面しているところはホームセンターの安いヤツを使用しました。

リアドアのスマートエントリー化の時は、ここは大事だろう!と言うところだけを同じくエーモン工業の配線バンドを、それ以外はドア内、純正配線共締め部分もホームセンターの安物を使用しています。

すぐに切れるわけではないのですが、できれば早い時期に再作業をして差し替えたいところです。

あ、Amazon では、こんなのを見つけました。失礼ながらエーモンさんよりも安そうです。

そして、パンドウイット製なので信頼せいもありそう…。

買うならコレかな。

パンドウイット 屋外28年超耐久 NETIS登録 塩害対応 耐候性ナイロン12製結束バンド 100本入り PLT1.5I-C120
パンドウイット 屋外28年超耐久 NETIS登録 塩害対応 耐候性ナイロン12製結束バンド 100本入り PLT2S-C120


…と、いう結束バンドの話、でした。
Posted at 2017/08/20 12:33:52 | コメント(1) | トラックバック(0) | SQUARE が語る… | 日記

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何シテル?   08/13 10:51
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