天地明察の感想

２年半ぶりに夜勤をするようになった今日この頃。
皆様、お疲れさまです。

さて、夜勤明けの先日。
６時からやっている銭湯で朝風呂を楽しんだ後、久々に映画を見てきました。
今回は、天地明察です。
某ラジオで、男性声優さんがオススメしていたのと、眺海の森で星空を見た時期とも重なっていたので、何の気なく、風呂入りながら映画でも見て帰るか～。と思い、寄ってみました。

以下、まとまりの無いネタバレ感想文になるので反転で。

岡田准一と宮崎あおいという不倫疑惑キャストということで、見る前から面倒くさい雰囲気の映画ではありました。
他のキャストも、尾藤イサオとか武藤敬司など本業が俳優ではない？感じもあり、何となく纏まりがない雰囲気があります。

史実を基にしているとのことで、主人公が碁打ちであり、数学者であり、天文学者であるという複数の話で構成しているので、なかなか忙しなさも感じますが、当時の文化を表現していると考えれば、時代に入り込みやすい作りなのかもしれません。

こう書いてみると、駄作臭満載ですが、各々の話を見るとそうでもなく。
本因坊道策との囲碁の約束、関孝和との数学家とのやり取り、歩幅と歩数で観測地までの距離を測るなど、なかなか興味深い話の重なりでもあります。

今でこそ、天体観測が進み、宇宙を解析する時代ですが、まだ江戸時代では日食が不吉と言われる日々。
そりゃまあ、太陽が欠けるなんて仕組みを理解できなければ、意味不明で気味悪いものでしょう。

その今まで使っていた暦がずれていて、暦一つ変えるにしても、公家の権限を侵すという一大事。
平和を維持するために変化を殺し、芽を摘むという話なんかは、現代にも通じるところな気がします。
「＝平和では進化・成長しない」という短絡的な考えでも無い気がしますが・・・。

CMでは夫婦愛を強調するバージョンもあったようですが、妻えんに関しては、待っている間の気持ちは？最初の結婚相手は誰だったのか？離婚した理由は？など、深く描かれてはいないので、見る側の補完で成り立つものの気がします。
でも、最後に日食を当てて「天地明察でございます」と、妻えんが笑顔で話す場面は、ほろっ来てしまいました。

うーん、全体的に映画だとまとめきれない？印象。

これから星を見る印象は、変わるかもしれませんね( ´ー｀)