白黒熊のブログ一覧

auの新社長がUQWimaxの前社長ということで繋がりを期待したい今日この頃。
皆様、いかがお過ごしでしょうか？

さて、しばらく四畳半神話大系をいう小説を読んでいたのですが、読み終えたので感想なぞ。


話は４話構成なのですが、一般的な小説は、

第一話「起」→第二話「承」→第三話「転」→第四話「結」

と流れていきます。
しかし、四畳半神話大系は、

第一話「起承転結」
第二話「起承転結」
第三話「起承転結」
第四話「起承転結」

と流れていきます。
さらに、「起承転結」を「無職ニート」と書き入れれば、四話すべてがそうなってしまう。
そう表現してもおかしくない構成となっています。
すべての話に共通するキーマン、キーワードを与えて、それを軸に起承転結を辿りながら、一部内容と過程に変化をもたらす。
リアリティを持たせたパラレルワールドといったところでしょうか。

内容は誰もが思う
「自分がこの行動を１秒遅らせることで、この世界の流れに何か影響を与え、一人の命が救え、一人の命を落とすかもしれない」
という中二病的なお話。
歌うならば、
「あの日 あの時 あの場所で 君に会えなかったら～♪」
ということです。

おかげさまで、展開的に名台詞も多いです。

「可能性という言葉を無限定で使ってはいけない。我々という存在を規定するのは、我々がもつ可能性ではなく、我々のもつ不可能性である」

この言葉に琴線が触れ、「涼宮ハルヒの憂鬱」や「NHKにようこそ」を面白いと感じる人にオススメできます。

しかし、悲しいかな・・・。
読む前に鴨川ホルモーを映画で見ており、設定が被ってしまったというところでしょうか？
舞台が京都、主人公が大学生、住んでるところは下宿所。
ここら辺が脳内で浮かんでしまい、４畳半のうち１～２畳に鴨川を思い出してしまうという悲劇。
もし両方とも脳内に入れたいのであれば、イメージを作らない為、映像化したものは後回しにするようオススメします。