徒歩日本縦断から20年（３）

それでは、徒歩日本縦断の行程や旅のスタイル等を書きます。




ルートはこんな感じでした。


赤が自転車日本縦断で、紫が徒歩日本縦断です。


埼玉を旅立ったのは3月10日。
電車（青春18切符で鈍行）とフェリーでまずは沖縄へ向かいました。

前年に日本海側を自転車縦断したので、この旅は太平洋側を歩く事にしました。
しかし、これがまあ大変でして・・まず、太平洋側は日本海側に比べて遠回り。そして市街地が多い。

特に困ったのが、大都市圏での野宿。
北九州市は何とか野宿で通過しましたが、神戸・大阪はさすがに無理だろうと思い避けました。
宿に泊まれば良いじゃんと思うかもしれませんが、旅費に余裕が無いため野宿を余儀なくされました。（結局旅した半年のうち、宿を利用したのはユースホステル7泊分だけでした。）

なにせ、準備期間が半年と短く、必死にバイトしても貯まったのは40万くらいでしたので。
（バイトは常時2つ掛け持ち、一時3つになったことも・・）
野宿は主に無人駅で、次いで公園とか公共施設の軒下とか。当時はまだ道の駅なんてなかったし、30㎞ごとに野宿地を探すのは大変でした。

そういえば、風呂にも困ったっけ・・・
当時はまだ温泉に詳しくなかったし、入浴施設も現在ほど無かったような気がします。
それで銭湯を探しましたが、3日に一回入れれば良い方で、最長で1週間入れなかった事もありました。

そして、食事。
今はどこでもコンビニがあるから困る事はありませんが、外食ばかりに頼ると旅費が底をつきます。
旅費が無くなった時点で強制終了。それは避けないといけませんので、自炊できる所では自炊しました。
そして今でも良い経験したなと思ってるのが、タイ米100%。
東北・北海道では、格安で販売したり無料で配ったり・・・貧乏旅行なので、もちろんありがたく頂きました。当時は『あんなまずいもの食えるか、捨てろ』が一般的な世論だったかと思いますが、自分は「自給自足もできない国の民が何言ってんだか・・」って思いました。
こんな経験したからかな・・今は好き嫌いは無いし、何でも食べます。



では次回から、印象に残ってるエピソード等を書きます。