「旅のスタイル変更」
3ヶ月ぶりに自宅に帰り、1週間休養することにしました。
しかし、この1週間でやらなきゃいけない事がありました。
それは、旅のスタイル変更。
以前のブログでも書きましたが、もう少し補足してまた書きます。
重さ20kgのザックを背負って歩くのが、もう辛くて辛くて・・・
熊本辺りから背負わずに歩きたいと考えていたんですが、良い方法が思いつかず背負い続けてきました。
本当は、最後まで同スタイルで続けるべきでしょうが、体のある部位に内出血を起こし始めたので、変更を決めました。
背負わずに歩くと言ったら、やはりリアカーですが・・・
準備する時間も金もないので、これは却下。
じゃあ、キャリーカート等?
無難な方法ですが、宗谷岬に着いた以降はどうやって帰るかが問題。
せっかくの北海道を電車やヒッチハイクでは帰りたくない・・・
できれば、帰りは自転車ツーリングしながら帰りたいと、思いました。
そこで思いついたのが、自転車に荷物を積んで押して歩く。
この方法が一番良いかも?
こうして、ザックを背負う歩き旅から、自転車を押し歩く旅に変えました。
これが、後に”徒歩チャリダー”と呼ばれるきっかけです。
写真をよ~く見ると、ペダルが付いてないのがわかるかと思います。
自転車を押し歩くには邪魔で取り外しました。
バッグに封印して、再び付けるのは宗谷岬に着いた時と誓って・・・
「冷たい対応」
自転車を押し歩くようになって、色々変わりました。
一日の平均歩行距離が延びた事、自転車旅によく間違えられる事などですが・・
困ったのは、ひっそり野宿する事ができなくなってしまった事です。
宮城県入りして間もなくの某無人駅で野宿しようとした時の事です。
駅前に駐在所があり、嫌な予感がしました。
案の定、野宿しようと待っていたら警官が出てきて・・・
『ここで何してる?』
「野宿しようと思って・・」
『ダメだ、出ていけ!』
「そこを何とか・・できませんか?」
『ダメだ。駅長からも野宿させないよう頼まれている、これは警告だ!』
「・・・わかりました・・・」
一部始終を見ていたおばあさんは心配してくれましたが、場所移動しました。
まあ、こんなこともあろうかともう1ヶ所野宿場所を見つけておきました。
そこが、空き家になった旧駐在所の軒下とは皮肉でしたけど・・
散々旅してきて、ここまで冷たくされたのは初めてでした。(これが最初で最後ですが)
皆が皆親切にしてくれるわけではないし、長旅を理解できない人もいます。
そういう人達に注意されたら、素直に従いましょう。
そして問題が発生したら、臨機応変に自分で対処しなくてはいけません。
この件は良くも悪くも、忘れられないエピソードと場所になりました。
「最長歩行距離」
自転車を押し歩く事で、一日の平均歩行距離が40km以上に延びました。
それでも、毎日野宿場所を探すのは大変でしたが・・
(上記のような事もあったし・・)
岩手~青森の県境辺りだったかな・・地図を見ると、60~70km何も無さそうな所でした。
それならば・・・ということで、6時~18時まで65km歩き通しました。
後の人生で、この記録を超える事はもうないでしょう。
次回は北海道編で、いよいよ宗谷岬到着です。
Posted at 2014/11/02 21:53:04 | |
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