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wasa@11ukのブログ一覧

2015年07月15日 イイね!

Apple MusicのCMとTEAC A-2340。

Apple MusicのCMとTEAC A-2340。今放映中のApple MusicのCM、
「Apple Music - History of Sound 」、
1888年から2015年までの音楽再生機器の歴史。

1888年、エジソン・フォノグラフ社。
そしてラジオが出てきてレコード、トランジスタラジオ。
そして突然、懐かしい機器が目に入ってきた。

テープデッキ、TEAC A-2340。多重録音の大元のデッキ。
History of Soundの1ページにとは・・・ある意味感激。
オペアンプなぞ無い頃、1972年発売の製品。(未だに現役)

A-2340が映るのは、動画の0:50~0:53の約3秒間。

Apple Music - History of Sound
Apple - Music - History of Sound


Pharrell Williams - Freedom (Audio)


・・・・・・・・・・

この機種の化粧パネルの材質はステンレス、表面はヘアーライン処理が施されている。
この時代になると建築用としてヘアーライン処理されたステンレス板材が手に入るように
なったけど、それ以前はステンレス板材の表面を社内で機械加工してた。

シェーパー(セーパー)という機械(日本語では形削り盤)の通常カッターを付ける所に
治具で布やすりを巻き一枚ずつ加工してた。
↓その機械がこれ。ワークは取付けてない。(工作機械のメーカー名は忘れた)

Manek - Shaping Machine Model: MS-18


昔話を続けると、磁気テープはゴムのローラーと鋼鉄のシャフトに挟んでシャフトを回転
させて送っているけど、そのシャフトの材質は工具鋼。テープに当たる面は細かく荒らした
上に工業用クロームメッキ処理をしていた。(でも磨滅は避けられない)

ステンレスでも鋼種を選べばSK材に近い硬度は確保できるけど、軸受がオイルレスメタル
の場合は潤滑特性が確保できない。鋼材に油をたらし、その油が拡がる様を観察すればわかる
と思うけどステンレスは接触角が大きくて潤滑特性はバツ。



潤滑油といえば同僚がモービルからMobil-1が発売された時に実験をしたけど、モービルの
言うように低温特性はいい結果が得られたと言っていた。しかし化学合成油なんで軸受に使用
している銅成分への攻撃性が強く、実用は不可だった。

↓この頃に使用していた三本足のトランジスターの代表的形状


もしご興味があればA-3340のサービスマニュアル。 

Posted at 2015/07/15 14:59:18 | コメント(1) | トラックバック(0) | オープンリール・MTR | 日記
2012年07月08日 イイね!

OLD MACHINE ATR-80 & MSR-24

OLD MACHINE ATR-80 & MSR-24←TASCAM ATR-80/24:1987年発売
 TASCAM MSR-24:1990年発売←下の2番目の動画
 まだ生まれてなかった人、いっぱいいるよね

いつものようにYoutubeを徘徊していたら
昔懐かしいものに出会った
未だに現役で使われている模様

この頃の設計はCADなんて無かったんでドラフター(製図機)
と鉛筆(シャープペンシル)、設計って考えている時間の方が
長いんでCADになっても時間短縮なんてありません

この手のデッキの場合、いつも困るのはテストテープ
社内ではこの幅の標準テープは作っていなかったんで、社外の製品を使わざるを得ない
でも、テープスピードやワウフラッタの精度が悪く、デッキの実力値がマスキングされちゃう

両方のデッキ共に、精密回転部分は軽井沢の某ベアリングメーカーで加工してもらった
ATR-80のテープを駆動するシャフトはセラミック製で、これは京都の某セラミックメーカー
楽しい思い出でした

ATR-80/24は2インチ幅のテープを使用した24トラック機、重量190kg
MSR-24は1インチ幅のテープを使用した24トラック機、重量33kg
ATR-80はeBayで見たら$2,000程度で売り買いされているようだ

EMMY Awards for 1995:For the Tascam DA-88 ←これが一番嬉しかった事かな

Outstanding Achievement in Engineering Development
受賞のニュースを聞いた時は、設計チームの一員としてうれしかったですね

Tascam ATR-80 2" Analog Tape Recorder
(FULL ANALOG 2" TAPE JAM) MAKING MUSIC WITHOUT A COMPUTER!


↓MSR-24
Song of Keaton (Studio Only video)



約2週間ぶりにネットに復帰出来た、おばかな事をしてしまった

電話は2回線使ってたけど、その内の1回線はモデム(映画「ユー・ガット・メール」を連想して下さい)
専用として使っていた回線、実はADSLはその回線を使用してた
で、2本も回線要らないんで一本解約

どじな事に、ADSLはその回線を使用していないと勘違い
で、ネット繋がらなくなって、てっきりADSLモデムの故障かと思い、プロバイダに問い合わせ
まず回線の調査を行うとの事で、いろいろあった結果、「回線が解約されてます」

元通りにはならないので、コース変更しか手段がないとの事でじっとがまん
がまんしている間は、WiFiのfonがGoogleだけが手続きなしで繋がるので
キャッシュを見るだけでがまんでした
Posted at 2012/07/08 15:28:26 | コメント(1) | トラックバック(0) | オープンリール・MTR | 日記
2011年06月25日 イイね!

YMO - Pocketful of Rainbows

YMO - Pocketful of Rainbows←TASCAM 48
 下の映像の冒頭で坂本龍一氏が
 操作していたテープデッキ。

ブログのネタがないんでごめん。

これ、設計しました。
テープを駆動するキャプスタンシャフトに
セラミックが使えるかどうかの実験機を
作ろうと思ってたら製品化になっちゃった。

リールモータとキャプスタンモータも新設計だったんで、
始めのお気楽モードから一転して残業モードに突入。
この頃は喫煙者で、朝にたこ部屋に入ると、そのやに臭さに閉口、自分が悪いんだけどね。
セラミック、京都まで行きましたよ。
あっ、清水焼じゃありませんからね。

坂本龍一氏と吉本隆明氏の「音楽機械論」(1986年)って本があるけど、
その巻末に若い若い頃に設計した38という8トラックのデッキを坂本龍一氏が
使っている写真があって嬉しくなってしまった。(本、出版と同時に買いました)
この本、付録に「ソノシート」がついている、もったいなくてその部分の封は切ってません。

YMO - Pocketful of Rainbows (Technodon)
NHK-BS YMO再生コンサート (3/3)

↑11:50あたりから。
Posted at 2011/06/25 22:51:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | オープンリール・MTR | 日記
2011年02月22日 イイね!

GKデザイン西澤健氏 と TEAC R-1100

GKデザイン西澤健氏 と TEAC R-1100←TEAC R-1100
 GKデザインの西澤健氏によるデザイン。
 西澤健氏は2003年9月10日御逝去(享年67歳)。
 合掌。
 こういうデザイン大好きです。
 コンシューマーリポートでベストバイでした。

インダストリアル・デザイン。
通常インハウスデザイナーの手でデザインは形成される。
デザイナーをインハウスという言葉で括る事には
抵抗がある。少し意味合いは違うが御用商人的な
響きが私は気にくわないんですよね。

写真のデッキは私が入社した頃、工場の製造ラインで組み立てられていた。
もちろん入社した当時はGKデザインの手によるデザインとは知る由もなかった。
当時なにやら、この機種だけ美しく、他と違うと思っていただけだった。

別のラインではSONYのTC-777という機種名のデッキが組み立てられていた。
SONYやYAMAHAとは仲が良く、当時YAMAHAはTEACの筆頭株主だったりする。

そう言えば、現在の河合楽器の社長さんも若い頃は国内営業にいらっしゃいました。
女の子に「河合く~ん」なんて呼ばれてました。本当に真面目な方です。
ショパンコンクール等のコンクールでKAWAIのロゴ見るようになりましたよね。
口の悪いやつは、いままで売れなかったから木のエージングが出来たからなんて
言ってるが、そうじゃないです。いいものはいい。
(今回のショパンコンクール、一寸調子がおかしかったようですね。がんばれKAWAI)

GKデザイン、YAMAHAのバイク乗ってる方はご存知ですよね。
YAMAHAのオーディオ製品のデザインもGKの手によるものがありますよね。

デザイン、すごく興味があるんです。
設計が進んで大体の形状が決まってからの形状のトリミング。
これに結構時間がかかるんです。

美しい形は強く、しなやかで破綻を見せないんです。
F1マシンのカウルの中身。
たまらなく美しいと思いませんか?
ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの言う「すべて偉大なものは単純である」です。

一冊も捨てられない雑誌がある「AXIS」。


GKデザインの西澤健氏の追悼特集は此処にあります
12ページにR-1100の記事があります。
又、14ページの下のバス停のデザイン、ご存知の方多いんじゃないだろうか。

※※
2月23日追記
スティーヴン・スピルバーグの映画「未知との遭遇」でテープデッキを使うシーンがあるが、
このテープデッキが西澤健氏がデザインしたこのテープデッキ R-1100。
Posted at 2011/02/22 19:19:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | オープンリール・MTR | 日記
2011年02月21日 イイね!

ヤー・チャイカ

ヤー・チャイカワレンチナ・テレシコワ

1963年。
ボストークで周回軌道に乗ったテレシコワが発した有名な言葉に
「ヤー・チャイカ」がある。
宇宙プロジェクト89生放送スペシャル 10-4
(5分23秒からテレシコワの紹介と「ヤー・チャイカ」)

これを受電し、女性宇宙飛行士の存在を世界に先駆けて
発したのは電波研究所だ。
これはよく知られている事で、その当時の電波塔は
東京スペクトロン㈱に移設されている。

ここまでは何処でも書いてあるのでご存知の方は多いと思う。
しかし、その音声を記録した機械についての記述は無いんですよね。

実はこの時、受電した信号はテープレコーダーに録音され、その録音がテレビや
ラジオから流されたのだ。
当時私は、電波科学を読んでいたラジオ少年で、この雑誌にその音声を記録した
テープデッキの記事が掲載されていた。
そしてこのテレシコワの声を録音したデッキは後年私がオープンリール・テープデッキを
設計していた会社の製品。
その当時は、将来こんな機械を設計したいと思っていたのだ。

そして、なんと後年、その会社に入社でき、念願のテープデッキの設計を行うことが出来た次第。
小さい頃は技術者と言うとなにやら白衣を着てなんてイメージがあったが、そんな事は
無かったですけどね。
ま、運がよかったのかな。入社試験の面接で上の話を熱心に話した記憶がある。

「ヤー・チャイカ」にはこんな思い出がありました。

・・・・・・・・・・

2023/5/12、追記。

ヤーチャイカの音声、このブログの冒頭でご紹介したYouTubeの「宇宙プロジェクト89生放送スペシャル 10-4」はすでに削除されていたので探してみた。
ソビエトが録音した通信音声だと思うけど「ヤーチャイカ」の通信記録が編集されている動画があった。冒頭と1:00辺りのカモメが飛んでいる場面で「ヤーチャイカ」の通信音声がある。

Полёт «Чайки». К юбилею Валентины Терешковой
Posted at 2011/02/21 20:57:44 | コメント(4) | トラックバック(0) | オープンリール・MTR | 日記

プロフィール

「ポッポ牛乳のソフトクリームと野辺山宇宙電波観測所へ。 http://cvw.jp/b/757405/47006940/
何シテル?   06/06 10:41
メカ屋です。 (でも車いじりは全くの不得意。ちっちゃいの専門)
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