
今放映中のApple MusicのCM、
「Apple Music - History of Sound 」、
1888年から2015年までの音楽再生機器の歴史。
1888年、エジソン・フォノグラフ社。
そしてラジオが出てきてレコード、トランジスタラジオ。
そして突然、懐かしい機器が目に入ってきた。
テープデッキ、TEAC A-2340。多重録音の大元のデッキ。
History of Soundの1ページにとは・・・ある意味感激。
オペアンプなぞ無い頃、1972年発売の製品。(未だに現役)
A-2340が映るのは、動画の0:50~0:53の約3秒間。
Apple Music - History of Sound
Apple - Music - History of Sound
Pharrell Williams - Freedom (Audio)
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この機種の化粧パネルの材質はステンレス、表面はヘアーライン処理が施されている。
この時代になると建築用としてヘアーライン処理されたステンレス板材が手に入るように
なったけど、それ以前はステンレス板材の表面を社内で機械加工してた。
シェーパー(セーパー)という機械(日本語では形削り盤)の通常カッターを付ける所に
治具で布やすりを巻き一枚ずつ加工してた。
↓その機械がこれ。ワークは取付けてない。(工作機械のメーカー名は忘れた)
Manek - Shaping Machine Model: MS-18
昔話を続けると、磁気テープはゴムのローラーと鋼鉄のシャフトに挟んでシャフトを回転
させて送っているけど、そのシャフトの材質は工具鋼。テープに当たる面は細かく荒らした
上に工業用クロームメッキ処理をしていた。(でも磨滅は避けられない)
ステンレスでも鋼種を選べばSK材に近い硬度は確保できるけど、軸受がオイルレスメタル
の場合は潤滑特性が確保できない。鋼材に油をたらし、その油が拡がる様を観察すればわかる
と思うけどステンレスは接触角が大きくて潤滑特性はバツ。
潤滑油といえば同僚がモービルからMobil-1が発売された時に実験をしたけど、モービルの
言うように低温特性はいい結果が得られたと言っていた。しかし化学合成油なんで軸受に使用
している銅成分への攻撃性が強く、実用は不可だった。
↓この頃に使用していた三本足のトランジスターの代表的形状
もしご興味があれば
A-3340のサービスマニュアル。

Posted at 2015/07/15 14:59:18 | |
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オープンリール・MTR | 日記