
「プラトーン」、「7月4日に生まれて」
に続く三部作最後の作品。
HEAVEN AND EARTH - HQ Trailer ( 1993 )
レ・リーの回想録が原作。
音楽は喜多郎でエンドロールが終わるまで美しい旋律が続く。
前2作が有名なので、三部作の中ではあまり知られていない
感が強いが、わたしはこの作品が一番好きだ。
オープニングのあまりにも美しい風景は何回見ても感動する。
でも、あのとき、枯葉剤で風景を一変させられてしまった。
リー(ヘップ・ティ・リー)はスティーブ(トミー・リー・ジョーンズ)との幸せを得たが、
スティーブはベトナムでの兵役に対する良心の呵責に耐え切れず自殺。
そしてリーはベトナムに子供を連れて帰ってくる。
母親と再会し、母がリーに言う
涙は神様が悲しむ人間にお与えになる慰めよ
わたしは もう駄目
激しい風で涙も涸れ果てたわ
・
・
・
そして、リーの回想、
その夜 わたしは父の建てた家に寝た
その後 父はわたしの夢に現れなかった
村のすべての死者に供物をささげた
わたしは家に帰った
だが変わっていた
わたしはいつも中間にいた
南と北 東と西
平和と戦争
ベトナムとアメリカ
中間にいるのが運命なのだ
天と地の間だ
運命に逆らえば苦しみ 受け入れれば幸せになる
わたしたちはあり余る時間で 過ちを繰り返す
だが それを正す機会は一度だけ
いつか ”悟り”の歌が聞こえて 復讐の連鎖を永遠に断ち切る
その歌は心の中にあり 誕生の時から魂が歌い続けている
僧侶の言う通りすべてに因果があるなら 苦しみこそわたしたちを神に近づける
弱気の時 強くなれと教え 恐れる時 勇気を持てと教える
混乱したら利口になれと教え 耐え切れなければ手放せばいい
永遠の勝利は心でつかむのだ
地上では難しい
そして、美しい旋律に乗ってエンドロールに。
サイゴン(現:ホーチミン)陥落は昨日の事のように覚えている。
1975年4月のことだ。
枯葉剤(ダイオキシン)は今もってベトナムの子供たちが重度の障害に苦しまされている。
父や母があびた枯葉剤の影響が子供に障害をもたらしている。
そして、孫の代まで続いている。
※
桜井眞一郎氏が永眠されましたね。
合掌
わたしが今乗っているプリメーラを撰んだ最大の理由は「プリンス」だからです。
その「プリンス」を支えてきた氏、残念。
Posted at 2011/01/21 20:53:06 | |
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