フランスのブリアソンで11月27日に行われたピオレドール賞の授賞式、山野井泰史氏が毎年一名だけが選ばれる生涯功労賞を日本人として初めて受賞したというニュースが流れていた。
日本人は毎年のようにピオレドール賞を受賞しているけど、主催者の登山誌「モンターニュ」と山岳団体の「グループ・ドゥ・オート・モンターニュ」、雑誌は日本語版は発行していないし、山岳団体も同じ。クライマーの業績を広く公平に見ているのかなと思う。
日本語版のWikiには受賞者の抜けがあるけれど、
英語版は網羅しているので受賞者の詳細を確認するには英語版を。
PIOLET D'OR 2021
↑1:35:00辺りから山野井さんの紹介とインタビュー。
Piolet d'Or carrière 2021, Yasushi Yamanoi
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フランスには青年・スポーツ大臣を務めたモーリス・エルゾーグ氏がいらした。アンナプルナを初登頂した代償に手と足の指を全て失った。
近代登山発祥の地であるフランスのモンブラン、イタリア人・スイス人やイギリス人が先鞭をつけた。上高地にレリーフのあるウォルター・ウェストンはイギリス人。著名なフランス人アルピニストは沢山いるけど何故だか発祥時に名前が出てこない、私の認識不足なんですかね。
山野井泰史、ヒマラヤのギャチュン・カン北壁を登頂、下山時に吹雪と雪崩、両手の薬指と小指、右足の指を全て凍傷で失う。妻は山野井妙子、グランドジョラス北壁ウォーカー稜を女性として冬季初登攀。山野井妙子、マカルーの無酸素登頂に成功、しかし下山時に嵐でビバーク、重度の凍傷にかかり、手の指の第二関節から先を10本失う、そして足の指8本切断。そして泰史と登ったギャチュン・カン北壁、泰史と一緒に吹雪と雪崩、妙子はさらに深く指を切断。
凍傷で手足の指を失った山野井泰史氏、好きな岩を登りながら「それは百倍落ち着く、家の中でボーとしている時よりは百倍は大げさだけど何倍も落ち着くよ。今日は特に天気いいし、風も結構気持ちいいし、何倍も落ち着く。う~ん、もちろんこっちの方が幸せだし。」という山野井氏の言葉、偉大な世界にいるんですね。
1/2 山野井泰史氏
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ミシュランガイド・ソウル、日本の店が数多く紹介されるのに業を煮やした韓国政府、ソウル版発行の為にミシュラン側に広告費として多額(日本円で4,000千万円という噂、公費2億ウォン、韓国料理財団から2億ウォン)を払ってソウル版が出来た。だんだんと日本料理店の掲載が増え御不満の模様、だけどソウルの日本料理店星を付けたのはあなた達、経営もね。
そのミシュランガイドと同じように、と言ってもミシュランガイド・ソウル版の方が後だけど、韓国人アルピニストが今までひとりも受賞する事がないピオレドール賞、なのでアジア版を作ろうと2006年に韓国の山岳雑誌出版社「人と山」社が創設。何と2020年は日本開催、山と渓谷社だそうだ???
↑この写真に付けられたキャプション「2019年11月11日、ソウルの「人と山」社で、ピオレドール・アジアの日本開催に関する合意文書が山と溪谷社の川崎深雪社長(左)と「人と山」社のチョ・マンニョ社長との間で取り交わされた」。
ここに書ききれないので書かないけど、登頂疑惑がこのオデン文字の国にだけに数多くある。その国での受賞、意味があるんだろうか。日本を巻き込まないでくれ、自分達だけでやってくれ!
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長谷川恒夫氏、もしご存命ならば間違いなく受賞していたでしょうね。一度、講演を聞いたことがある。きちんと聞いていたつもりだったけど、何も覚えていない。シャツの袖にサインをしてもらった事と小柄な体の記憶しかない。あの小さな体でと思っていた。
天才アルピニスト、天才クライマー 長谷川恒男
登山家、とてつもない人達。
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2022/2/26追加。
世界最強ソロクライマー"山野井泰史"50年の軌跡 伝説のクライミンング人生を世界一詳しく解説!!【ゆっくり解説】
Posted at 2021/12/01 13:10:35 | |
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山とスキーだね | 日記