
先般、外務省が公開した動画「戦後国際社会の国づくり
:信頼のおけるパートナーとしての日本」。
これに関してお隣から色々な御異見があった。
曰く「日本よ、「
漢江の奇跡」を侮辱するな」:朝鮮日報。
曰く「
韓国特需で破産免れたトヨタ、対韓技術移転には
非協力的」等々。
たかだか20%程度の支援金額で大きな顔をするなと言いた
いのだだろうけど、他の70%は何ヶ国の合計ですかね。
植民地時代の収奪って、インフラを整備したのは日本。
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技術支援なぞしてもらわなかったと言っているけど、一例として浦項綜合製鉄(株)(ポスコ)。
この製鉄所建設の支援金は、
韓国総合製鉄事業 1971-07-16 28.80億円 浦項綜合製鉄(株)
韓国総合製鉄事業?1972-05-01 107.49億円 浦項綜合製鉄(株)
韓国総合製鉄事業 1973-01-16 10.87億円 浦項綜合製鉄(株)
韓国浦項総合製鉄所拡充事業?1974-05-22 127.88億円
韓国浦項総合製鉄所拡充事業?1975-07-30 2.25億円
となっていて、当時の金額で総計227.29億円。この頃、大卒の初任給が4万円程の時代だ。
当たり前だが、当時韓国には製鉄所の機械設備を作る機械も技術もなかった。高炉の建設も
そのノウハウは全く無かった。全ては八幡製鐵・富士製鐵・日本鋼管の全面的な技術協力に
よって成し遂げられた、言わば日本総力の製鉄所だ。
下の動画にあるようにストリップミルの中を時速60Km(当時)の速度で鋼板が圧延され巻き
取られる。ストリップミル、サーボの塊だ。そして鋼板は単純にミルで圧延されているのは無く、
圧延しても幅が一定になるように引き伸ばされながら圧延されている。
そしてこのスピードで圧延した板材の厚さはミクロンオーダーでコントロールされている。
よく使用していたSPCCのt1.0~t1.2小幅:B、板厚の許容公差は±0.06と規定されている。
過去、+公差の板材に出会った事はないし、板厚が最大公差の物にも出会ったことは無い。
単純に圧延すると両端と中央部の板厚に偏差が発生してしまう、そしてロールも単純な構造
では無い、全てがノウハウの塊だ。
何の歴史もなくこれらのシステムを作ることは完璧に不可能!
熱延〜タンデムミル(1970年頃)
1026 WBS 止まらない技術者流出 新日鉄住金とポスコ
ポスコ、新日鉄住金を退職した技術者を通じて不正に技術を取得した。これがバレたのは
ポスコの技術者はこの技術を中国に売り渡した罪に問われたが、この技術者が「新日鉄住金
から得た技術なのでポスコの企業秘密ではない」との証言が発端。
造船に関しては現代重工の鄭周永、川崎重工に社員2名を送り込む事に成功し、その2名定例
の避難訓練で誰もいなくなる事を利用して設計図をコピー、特殊工具を盗む。盗んだ総量は
コンテナ2台分と鄭周永みずから自供。それが韓国の造船の始まり。(
魚拓はこれ)
参考、PDFです。
連続式冷間圧延設備
多段圧延機バックアップロール用 円筒ころ軸受
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朝鮮日報の記事、「
韓国特需で破産免れたトヨタ、対韓技術移転には非協力的」。
・・・引用ここから
トヨタだけでなく、現在グローバル大企業の座にある日本の大企業各社は、韓国特需
で高速成長の機会を得た。6・25戦争当時、録音機用のテープを作っていたソニーは、
戦争特需で電波探知機の需要が激増したことにより、売上と利益が爆発的に増えた。
・・・
日本は韓国特需を享受し、製造業大国へと生まれ変わったが、その後の韓国に対する
技術移転には消極的だった。
・・・引用ここまで
朝鮮特需を引合に出しているけど資材を発注したのは国連軍でありあなた方では無い。
技術移転に消極的と勝手な事を言っているが上の例えで上げた浦項綜合製鉄のプロジェクト、
あなた方の「産業の米」を作るのに全面的にノウハウの提供をし、金銭と技術の支援をした。
朝鮮戦争を引合に出すのなら日本はあの時国連軍(実質は米軍)の要求で掃海作業を行った。
朝鮮戦争終結までの間に日本特別掃海隊の死者は77名、負傷者200名の犠牲があった。
この日本特別掃海隊に謝罪と賠償をしろ!。
「アイシャルリターン」と言って傷病兵を置き去りにして将校共々逃亡したマッカーサー、
朝鮮戦争では最高指揮官であった。ヨシフ・スターリンの指示で北朝鮮軍が攻め込んだ時、
マッカーサーと同じく李承晩は橋を爆破し太田まで将校共々逃走した。
韓国軍が逃走の為に爆破したソウルの漢江に架かる漢江人道橋、避難民が橋の上にいるにも
かかわらず爆破してしまった。橋の上にいた避難民と将兵、推定500~800名が犠牲となった。
そして韓国軍は退路を自ら断った事で崩壊してしまった。(これが「漢江の奇跡」か?)
国連軍の要求に答えられる物造りが出来た日本が無ければどうなった。
国連軍が負ければヨシフ・スターリンの国になっていた、そしてそれはどんな生活となる?
賞賛されこそ非難される筋合いは日本に全くない。
技術支援、例えば韓国の工作機械メーカーで日本のメーカーと技術提携していないメーカー
はあるのですか?(工作機械だけでなく電気メーカーも)
技術提携という名の技術支援が無ければ先端工作機械産業は立ち行かないのが現状。
工作機械の重要部品は未だに日本製に頼るしかありませんよね、そして設計も基本設計は
行えるにしても核心部分の設計は日本に丸投げ。
日本はそんな事はしませんが部品の輸出を禁止すれば韓国の工作機械工業は全滅。
上の引用した朝鮮日報の記事、朝鮮特需云々についてのくだりはPHP出版の竹田恒泰監修
「
日本人なら知っておきたい昭和戦後史」の丸々の引用ですよね。
引用したならその旨書きましょうね、礼儀です。
ジャーナリストなら自分の足で調べましょうね。
そして韓国に対する援助総額、全額について調べてみましょうね、合計が6948億ドルに
なるかどうか検算もお忘れなく。持続的な経済協力の部分の事ですよ。
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戦後国際社会の国づくり:信頼のおけるパートナーとしての日本
日韓基本条約