
←代々木に翩翻と翻る赤旗。
3月22日のしんぶん赤旗の記事『
ジュゴンの死受け書簡 米市民団体「工事止めよ」』。
・・・引用ここから
沖縄県でジュゴンの死骸が発見されたことを受けて、米環境・動物保護12団体が19日、同県名護市辺野古での米軍新基地建設のすべての関連工事を一時停止するよう求める連名の書簡を米下院軍事委員会あてに提出しました。
書簡を提出したのは、米国防総省を相手取って係争中の「沖縄ジュゴン訴訟」の原告に加わる生物多様性センター(CBD)など12団体です。
・・・引用ここまで
上記記事にある生物多様性センター(CBD)のメンバーが来日した際に、沖縄を案内したのが日本自然保護協会。『名護市東海岸の瀬嵩の丘から工事の進捗の全景を視察し、グラスボートで海を案内しました。海上保安庁も出てきました。ピーター・ガルビンさんは「この海域が生物多様性豊かであることを認識した。それゆえにこの地域の人たちがなぜ建設に反対するのかよくわかる」と感想を述べていました。』。キャンプ・シュワブや抗議のテント村も案内したと。
日本自然保護協会よ、以前あなた方の亀山章理事長が、仲井真弘多沖縄県知事に出した要望書はお忘れか?『
那覇空港滑走路増設事業に係る公有水面埋立承認手続きの利害関係人としての意見』。この中で那覇空港拡張工事での貴重なサンゴや自然が残されている大嶺海岸の保護を訴えていた。
出っ張った部分が大嶺岬。
那覇第二空港で埋立てられる大嶺海岸。(海岸の真ん中を突っ切る滑走路)
他の所謂自然保護団体を含め、日本自然保護協会はキャンプ・シュワブやゴムボートでの抗議は行うが誰一人として那覇空港拡張工事には目を向けない。那覇空港拡張工事は素晴らしく自然を保護しながらの工事かい?高江、あなた方反対派はやんばるの森を切り開き反対派ベースを作った。高江の自然が好きで移住した、だから基地は許せないと言った住民のあなた、あなたの住居が立つ土地はやんばるの森を切り開いてできた土地。
大嶺海岸、日本自然保護協会は「一応」調査はしている。「泡瀬干潟や大嶺海岸(那覇空港滑走路増設事業)、浦添海岸を埋め立て、奄美大島の採石場を放置しているなんて、日本政府や沖縄県・鹿児島県はいったい何を考えているのでしょうか。」と言いながら。
琉球新報よ、あなたも「
那覇空港第2滑走路増設 “市最後の海岸”生態系影響も懸念」と言いながらそれだけ、自然保護と言うなら、辺野古の論調と何故異なる?
日本自然保護協会、この協会はかつて尾瀬の自然を守ろうと始まった運動が原点、ダムから尾瀬を守ろうと行動していた尾瀬保存期同盟が前身。尾瀬沼のほとりにある長蔵小屋の初代主人の平野長蔵氏、その息子平野長英氏と共に尾瀬を国立公園とし、尾瀬沼がダムに沈むのを阻止した。
そして平野長英氏の息子の平野長靖氏、大清水から尾瀬を抜け沼山峠から桧枝岐へ抜ける自動車道路の計画、道路の工事が自衛隊の手を借りて進められる。阻止できない危機感を持った平野長靖氏、大石環境庁長官に直訴する。その結果この計画は阻止された。
尾瀬沼がダムに沈むのを防ぎ、途中まで工事が進んでいた自動車道路の計画を撤回させた。長蔵氏・長英氏そして長靖の地道な自然保護運動が政治を動かした。それを根っこに持つ日本自然保護協会、あなた方はどっちを向いている?
那覇空港拡張工事や辺野古より遥に大きな面積の干潟の埋立、何故これには皆さんダンマリなんだろうか。基地が存続して困るのは誰?オスプレイを脅威に感ずるのは誰?日本共産党さん、教えて下さい。
自然保護活動、政治はからむ、しかし政治活動の餌に自然保護を唱えているのが現状。アメリカからやってきた自然保護団体、専従者を含めた活動資金は基本的に寄付、彼らはシーシェパードやグリーンピースの対日本活動を見ている、そして日本を引合に出せば寄付に繋がると学習した、米国での彼らの「沖縄ジュゴン訴訟」不思議だ。
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尾瀬、今はヤナギランの丘に眠る平野長靖氏が長蔵小屋の主人だった頃から歩いていた。5月のゴールデンウィーク、スキーを担いで長蔵小屋に入り燧ケ岳へ。板を担いで上りは2時間、板を履いて下りは大体10分、一日2本でへとへと。
今は燧ケ岳にもスキーに来れれる方は多いようだけど、当時はスキーと言えば皆さん至仏山、燧ケ岳には誰も来ない。そんな事を楽しんでいた頃に長靖氏が遭難、小屋にお悔やみの言葉を添えて予約の葉書を書いたけど、長靖氏の妻の紀子さんから丁寧な返信を頂いた。
そう言えば尾瀬ヶ原のダム計画、代わりに奥只見がダムになった。そのダムを舞台にした織田裕二主演の「ホワイトアウト」複雑な思いがある。
ホワイトアウト(2000) 予告編
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日本各地で進められているメガソーラー、山奥には作れない。工事の中断は求められたけど事業者が森を違法に伐採してしまった伊豆高原(実行されたら大室山から見える風景が激変する)のように送電が簡単に出来る海岸部に近い山間部がそのターゲットになっている。これが日本全国ですでに始まっている、素晴らしい自然エネルギーと言うがこれはベースロードには成り得ない。ドイツですら石炭がベースロード。日本はLNGと石炭。
日本各地の多くの漁業者達が森の再生に取り組んでいる。一つの例として広島漁連のHPから少々引用させて頂く。「
漁民の森づくり」
・・・引用ここから
広島県のかき養殖業者たちは、1995年から「漁民の森づくり」という活動を行っています。活動内容は、山での植樹活動。かき養殖の舞台は海にもかかわらず、なぜ植樹という山での活動を行っているのでしょうか。
広島かきの美味しさの秘密は、広島湾が養殖に最適な環境であること。それは波が穏やかである事や、筏が安全に設置できる地形であるなど様々な要因がありますが、かきのエサとなる植物プランクトンが豊富という事も挙げられます。植物プランクトンは陸上から補給される栄養塩(窒素・リン・ケイ酸など)により増殖します。その栄養塩を海に供給しているのが大田川。さらに豊かな太田川の水源となるのが中国山地なのです。
・・・引用ここまで
この広島漁連のHPに「そこにいち早く着目、植樹活動を始めたのが宮城県気仙沼湾のかき養殖業者達でした。」とある。気仙沼では「森は森は海の恋人」として1989年から漁業者による植林が始まった。
1960年代、フランスの牡蠣がウィルスによる全滅の危機に瀕した事があった。それを日本の宮崎種が救った。その時フランスのロワール川流域の森を見たカキ養殖家・畠山重篤、赤潮に悩む気仙沼を見てそのロワールの森を思い出した。気仙沼の大川上流の植林を始めた。
森で気仙沼の海は蘇った。そして震災、フランスの牡蠣を救ってくれた事をルイ・ヴィトンは忘れなかった。ルイ・ヴィトンは畠山を支援し、気仙沼の牡蠣は復活した。
その大事な森、クリーンなエネルギーと言う謳い文句で森を切り開き、豊かな栄養を海に供給する事を断とうとしている太陽光発電。「森は海の恋人」です、本当にクリーン?
那須御用邸の森を救え
香川・豊島の太陽光発電所計画 2カ所のうち1カ所が撤退へ…住民が反対
↓韓国のハンファグループが進める伊東市のメガソーラー問題。一番怒っているのは漁業者。沖縄ではいろいろな団体の幟やハングルの横断幕があるけど、ここには何もない?おい日本共産党、出番だぞ!
飛ぶ怒声 着工は見送り 伊東市のメガソーラー問題
市が事業者の申請を不許可に 伊東市のメガソーラー問題

Posted at 2019/03/29 09:07:06 | |
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