X7がドイツ本国でマイナーチェンジを受けました。
内外装は上質さと威圧感がより一層増したのと同時に、BEVのiXから始まった次世代路線を取り入れて未来的デザインにもなり、フルモデルチェンジ級の大改良を施してガラリと変わったなと思っています。しかしこのLCI版で本国からのプレスリリースや海外ファンサイト等をすらすら読んでいくうちに興味深く感じたのは、既存の直6ディーゼルに続き、直6・V8のガソリンにも48Vモーターを奢ったことなんです。
今回発表された3グレード中、その頂点はV8を積むM PerformanceモデルのM50…改め
“M60i”なんですが、同モデル用のエンジン型式は海外ファンサイトによると
『S68』を名乗ったのだそうです。なお排気量が4.4リッターで、エンジン単体の530hp・750NmはLCI前のM50iに積まれていたN63系と全く変わりません。
この新しいV8エンジンは、型式名冒頭に“S”の字が与えられたことからM謹製で仕上げたユニットとみられ、またマイルドHV化とともに
将来欧州で施行予定のユーロ7排ガス規制にも対応し設計された模様なので、すでにデビューから10年以上経っているN63系および同排気量のS63系(後者は現行M5やM8、X5/X6 Mに搭載されているアレです)を淘汰させる目的もあり、新開発にわざわざ踏み切ったと想像できそうな気がします。
新エンジン開発の噂は前々からありましたが、
先ごろ次期7シリーズのワールドプレミアに関する情報が入ってきたこともあり、てっきりその新エンジンは同車への搭載が初出だろうと直感で予想しておりました。
ちなみに現行M3/M4にも積まれている3.0直6のS58系は、もともとX3/X4 Mに初搭載され産声をあげたエンジンなので、S68系V8もそちらと同じようにオーソドックスなセダンやクーペ系ではなく、敢えてSAV(SUV)系モデルから積ませることで時代の潮流に合わせた販売戦略を図りたかったのかもしれませんね。
欧州ほか各国でのLCI版発売は今年8月からの模様ですが、日本仕様発表も早ければ海外と同時期になっていくんでしょうか?
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ドイツ車(BMW/BMWアルピナ)&BMWミニ | クルマ
Posted at
2022/04/18 20:40:45