・・・とはよく言いますが。
転ばぬ先の杖、という言葉も昔からあります。
最近では重大な事案(事故や病気など)は発生してから対応するのではなく、
事前のメンテ・ケアを実施することで発生を防ぐ、『予防』『未病』などの概念が重要視されています。
工場の機械・クルマ、健康な体のメンテもそうですが、
壊れたり、不調になる前に良い状態を出来るだけ維持する方が、結局は得であり、
気持ちいいものです。
以前にこんな事がありました。
うちのカミさんは洗濯が趣味のようなところがあり、毎日数回は洗濯機を回しています。
当然、洗濯機に多くの負荷が掛かるので、普通の家より早く不調になります。
暫く前から動きがおかしいとカミさんが言っていたので、
自分は、『早めに新しい洗濯機を買った方がいい』と言っていましたが、
『もったいないのでまだ使う』と言って買わずにいました。
すると、予想通りある日、洗濯機は動かなくなりました。
それからが大変。
すぐに電気屋さんに行けず、やっと行って買っても、すぐに洗濯機が運ばれて来ません。
数日は洗濯ものが貯まるので、二回位コインランドリーに行くはめに。
当然、移動も含めコストは掛かります。
しかも、洗濯ものの運搬と『夜コインランドリーに1人でいるのは怖いから、付き合って!』
ということで自分もコインランドリーで無駄に何時間か費やすことになった訳です。
この1件があってから、何事も早めに壊れる前に購入交換等することの重要性を
カミさん自身が見に染みて実感したので、レガシィを含めて、予防メンテに文句は一切言いません。
自然災害は中々発生を根本的に防げませんが、
それによって引き起こされる不具合や不便も事前にある程度は想定出来るので、
しっかり準備さえしていれば、苦労・疲労を軽減させることは可能ですよね。
だいたい、自然災害というのは、ほとぼり?が冷める頃にやって来るもの。
地震の場合、最近は、阪神淡路、東北、熊本など大きい規模のものが、
記憶が薄まる前に発生しています。
関東、東海地方では、そう遠くない将来、必ず大地震が発生すると言われています。
また、必ず毎年やって来る台風も地球温暖化の影響で年々大型化していて、
今までにないような強風で被害が甚大になっています。
こうした自然災害発生で、流通網やライフラインなどが寸断されて復旧に少なくても1週間、
長いと半年や1年掛かる場合もあります。
まあ、国や地方自治体が対策本部を設置して対応にあたりますが、物資も人手も不足して、
それを得るのに何回も何時間も並び、さらに何日も自宅外で生活するという
大幅な環境変化で肉体的にも精神的にも疲弊し切ってしまうことは目に見えています。
そして、お決まりのスーパーやコンビニなどでの生活物資の在庫枯渇があちこちで発生します。
もちろん、大きな災害でも、いずれは各種整備が進んで徐々に環境も良くなる訳ですが、
やはり災害発生初期の最も過酷な時に如何に疲労・苦労しないか、がポイントです。
そうした観点から色々な備えを少しずつ進めて来ました。
ベースとなる家屋が住めなくなったら、意味がありませんので、
頑強な構造を売りにしているへーベルハウスで建て、早めに計画的にメンテしています。
また、まだまだ不充分ですが、食料の備蓄(家族4人で数日分)をしています。
水もミネラルウォーターペットボトル2Lで箱買いし続けて賞味期限切れも生活水用に保管していて、
50Lはありますし、風呂浴槽の水(200L弱)は入れ替え直前まで捨てずに
いざという時のために取ってあります。
ガスは主に給湯や料理に使っていますが、水が貴重な場合は風呂やシャワーには使えないので
ガスがないと困るのは、食事用のお湯や料理ということです。
そこでカセットコンロと交換用のカセットボンベを10本程度備えています。
また、ハイキングでも活用しているガソリンバーナーもあります。家屋が問題なければ、
調理器具や食器などはそのまま使えます。
課題だったのは、『電気』でした。
そこで、今回ガソリン発電(工進GV28i)を購入し、昨日12/6に納入。
早速、ガソリンを補充して、オイルはたまたまレガのエンジンフラッシングで安価な
部分鉱物油10w-30を4L買っていたので、550ccを補給(赤丸がオイル給油口)。
試運転を夜しましたが、流石に212ccあると通常静かな住宅街では少し気になる音。
でも、エコモード(1/4負荷:700w)は68dBなので、昼間であれば騒音というほどではないですね。
コスト的には安価サイトでも10万円を越えますので、安いとは言えません。
そこでカミさんの反対というか、抵抗に遭いました。
しかし、これまでの備えのこと、電気があるれば生活環境の大きなマイナス影響を最小限に
抑えることが出来ることを具体的に提示したことで、納得していました。
性能は家庭用としては充分な2800w。
冷蔵庫(350w)やテレビ(230w)を常時動かしながら、
冬なら1200wのヒーターや電気カーペッを稼動させ、電子レンジ(温めなら600w程度)や
PC+スマホ充電+ルーター合計で50w、リビングで家族4人が過ごせば蛍光灯(50w程度)
を点けても、300w以上余裕があります。
電子レンジは常時温め稼働する訳ではないですから、実際には1000w近く余裕があり、
電気ポットでお湯を沸かすことも、お米があるので炊飯器(1400w)でご飯を炊くことも可能。
水供給が問題なければ、投げ込みヒーターがあれば風呂を沸かすことも出来ますし、
洗濯機(300w)を動かすことも可能です。
猛暑の時期だったら、エアコン(850~960w)でリビングに冷房を入れて熱中症の予防も出来ます。
ちなみにトヨタのハイブリッド車であれば、100Vで1500wの電気を供給出来るようですね。
レガと軽が満タン状態だと約100Lのガソリンが貯蔵されていることになり、
タンクから補給すれば発電機を1日10時間運転して20日弱稼働できます。
しかし、プリウスの場合、満タン43Lだと1日10時間運転だと、2日強しかもたないことになります。
プリウスでは1800ccエンジンと、10倍近い排気量の上、エンジンは発電用ではなく、
重い車体を動かすためのものですので、発電効率はとても悪いんですね。
大地震などで情報系インフラに大きなダメージが起きた場合は、
テレビやPC・スマホなどで情報収集が出来なくなりますが、
ガソリン発電機によって上記の生活家電類を複数稼働出来れば、
災害初期の異常環境における家族の苦労や疲労を
大幅に低減させられることは間違いありません。
そして、一人一人が、各家庭が少しでも計画的に自分たちの出来る範囲で備えをしておけば、
自治体やボランティアの方々、災害派遣で色々なお手伝いをしていただける自衛隊の方々の
負担が減ります。
人命救助やライフライン復旧などの重要案件にいち早く取り掛かれる訳で、
つまり全体の復興が早まり、被災者自身の疲労や苦労も減ります。
これらの準備が活かされる日が生きている間に来なければ良いのですが、
きっとそれは無理でしょう。
やって来て欲しい訳ではありませんが、必ずやって来るものと自分は信じて止みません。
その日が来た時に、折角の備えが宝の持ち腐れで終わらないように、
稼働チェック(月1回の始動)やメンテ(オイル交換、ガソリン交換など)を計画的に進めて行きます。