天丼、食いてぇ～～！！！

(「こだわり天重を食す！ 」)

アスパラ奥様のところに友人が訪ねてくるので、昼食はどこかで食べてくださいと申し渡されていました。ここのところ、ろくなものを食べていなかったので、どこかで美味しいものを食べようと頭を巡らせました。沼津の刺身では何となくだし、三島のうなぎを一人で食べに行っても寂しいしなんて考えていたら、突然「だるまの天丼」が閃きました。

このブログのタイトル「気ままに阿房自動車(あほうじどうしゃ）」は、文豪内田百閒(うちだひゃっけん）先生の「阿房列車」からお借りしています。「用事がなければどこへも行ってはいけないと云うわけはない。なんにも用事がないけれど汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」というのが百閒先生「阿房列車」の書き出しです。アスパラも「なんにも用事はないけれど、小田原に行って天丼を食べて来よう」と思います。いいでしょう。行かなければ行かないで、別に何も困らないのに、あえて大雨の箱根を越えて小田原に行ってくるなんて、これは久し振りの阿房自動車です。


小田原城のすぐ近く大手町にある「だるま料理店 」に着きました。
おや、意外にも駐車場に空きが目立ちます。


行ったのは13時頃でしたから、いつもでしたら順番待ちになるのに、店内にもすんなり入れて空席もあります。
大雨のせいもあるでしょうが、箱根への観光客が大分減っているのかもしれません。


お目当ての「こだわり天重セット」です。
数量限定ですが、間に合いました。良かった～！

アスパラは、天丼には目がありません。ほとんど大好きです。
サラリーマン時代の昼飯に￥1,000位でしょっちゅう食べていましたが、この「こだわり天重」はレベルが違います。まさに贅を尽くしています。良いタネを、良い油で揚げて、絶妙のタレで供されます。「最後に食べたいものは何か」という質問があったら、「だるまのこだわり天重」と答えるかもしれません。

値段は￥2,800（税抜）と途方もありませんが、覚せい剤と同じなのか、禁断症状が出てきます。ご近所の常連さんは天丼￥1,700を頼むようですが、「なす」が増える代わりに「かき揚げ」「穴子」「ほたて」がいなくなります。う～ん、たまにしか行かない身としては、ここはちょっと我慢できません。


帰り道は国道1号線を登って、台風被害で不通になっている箱根登山電車沿いに強羅に向かいました。箱根駅伝のときに有名な小涌谷駅の踏切を通過しましたが、いまは線路に鉄板が敷き詰められ、重機が並んで復旧工事をしています。復旧見込は来年秋ですから、今度の正月は選手を優先して通すという有名なシーンも見られません。

強羅から早雲山に上がり、箱根ロープウェイ沿いに芦ノ湖を目指します。大涌谷の火山活動活発化で運休していたローブウェイも、10月から全線で運転再開しています。久し振りにロープウェイの姿を拝もうと思っていたのに、昨日は「強風のため運休」です。「なんだロープウェイなんて、風に弱いんだな」なんて口にしていたら、途中の道ではクルマも吹っ飛ばされそうな強風でした。

昨日はActiveHybrid3ではなく、セカンドカーのヴィッツで走っています。近隣市町（沼津、三島、長泉町、清水町）から出ないヴィッツで天下の険を駆け回るとは、これまた酔狂の極みです。普段1,000rpmくらいでのんびり回っているエンジンを、3,000～4,000rpmで回しました。溜まっていたススも燃えきったことでしょう。