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くまとっどのブログ一覧

2021年06月16日 イイね!

壁を疾るクルマ

壁を疾るクルマ前回までは、未来の話が続きました。

そろそろいつもの昔話に戻したく候。


あれは10年くらい前だったでしょうか。

テレビでこんなCMを観ました。

登場するのは、メルセデス SLS AMG。

舞台は公道のトンネルです。

コンセントレーションを高めるドライバー。

そして辺りに漂う緊張感。

パドルでSLSのギアを叩き込み、すぐさまフラットアウト。

フル加速でトンネルへ突入して行きます。

そのままコーナリングするのではなく、SLSは壁面から天井へ。

内面をぐるっと1周して、トンネルを通過したのです。

そして開いたガルウィングから、シューマッハがウインク。

そんなCMでした。







今はなんでもCGなので、いろんな事も出来ますよね。

昔の戦隊モノだと、爆破シーンは採石場が定番。

でも今は、駅前でも爆破が可能です。

これもきっとCGなんだろうなぁと。思ってました。

そうしたら、あらビックリ!

これ実写なんだそうです。

きっと、ある程度のスピードがあれば、遠心力で可能なんでしょうね。

でも出来るって分かっていても、やっぱり壁に突っ込むのは、かなりの恐怖が伴うんじゃないでしょうか。



あっ、これ観て思い出しました。



小学生くらいだったかな、45年くらい前。

父から時々古本屋さんで、クルマ雑誌を買ってもらっていました。

たぶんカーグラだったと思います。

そこで見た1枚の写真。







こんな感じの写真が誌面にあったんです。

本当にこんな事が出来るのか? 小学生の私には、にわかに信じられません。

壁を走る自動車なんて。

なんで壁にクルマが張り付いているんだろう?

どうして落ちてこないんだろう?

「遠心力」という言葉を知る前の私には、衝撃でした。

あれは一体なんなんだ?


調べてみると、あれはメルセデスの本社シュトゥットガルトにある、テストコースなんだそうです。

開設は1957年。

この90度バンク、先程のCMではないですけど、行ける!と分かっていても、眼前に現れたら躊躇しますね。

90度ってことは、車両の下に向かって遠心力が掛かるんですよ。

コーナーに入ると、普通なら横に引っ張られるのが、ここでは下方向に。

どんな感じなんでしょう。

残念ながら体験がないので、ちょっとピンと来ません。

あと心配になったには、タイヤ。

当時はまだバイアスタイヤです。

バイアスはラジアルに比べて、タイヤのケース剛性が低いんです。

そんなタイヤで下方向に高い荷重が掛かれば、最悪はバースト?

思えば、富士の30度バンクでも、ダウンフォースによるタイヤバーストは結構あったらしいじゃないですか。

30度でも発生するんですから、90度だったら何をか言わんやです。

かなりのリスクが伴った事でしょうね、90度バンク。







いろいろ調べてみると、意外に多く映像がありました。

1970年代のCMとかプロモーションビデオで、90度バンクが結構出て来ます。

確かにインパクトありますからね。

このコースを走る車載映像もありました。







90度バンク、もっと長いのかと思っていました。

一体どのくらいの速度でアプローチしているんでしょうね?

ストレートで結構加速していたみたいですが。

それにしても、車内が大ウケでした。

ちょっとしたアトラクションみたいな感じなんでしょうか。

当時の映像もありました。







当時「夢のエンジン」と言われたロータリー開発の為に、誕生したミッドシップの実験車両、C111。

このクルマも、90度バンクで鍛えられていた様です。

この映像は1969年なので、3ローターかと思われます。

翌1970年には、4ローターへ進化。

一体どんなサウンドだったんでしょうね。



今では90度バンクを新設するなんて、さすがにないんでしょう。

やっぱり事故のリスクが、高いんでしょうね。

それに今なら、こんな極端なバンク角を付けなくても、もっとコーナーRを大きくして高速化に対応させているのでしょうから。

その方が安全ですし。

それにしても、一体90度バンクって、どんな感じなんでしょう。

一度は体験してみたいものです。
Posted at 2021/06/16 10:13:11 | コメント(7) | トラックバック(0) | メルセデス | 日記
2018年09月10日 イイね!

メルセデスなの? ベンツなの?

メルセデスなの? ベンツなの?夏休み、実家に帰省しました。

帰りしな、母よりトートバックを貰ったんですよ。






なかなか使い勝手が、良さそうですね。

うちの弟が、会社から貰ってきたものなんだそうです。

ちなみにうちの弟、レンタカー会社に勤務しています。






あっ、なるほど。

メルセデスのロゴ入りです。

グッズが貰えるほど、購入しているってことか。

それもそのはずで。

彼の会社、結構法人のお客さんも多いんだそうです。

それもメルセデスベンツ等の外車ディーラー。

修理等で入庫した時の代車が、レンタカーなんだそうですよ。

なるほどねぇ、代車の管理はアウトソーシングなんですね。






ちなみに、こちらが裏面。

あれ? なんにもロゴがないです。

あのマークは付けないんですかね?






スリーポインテッド スター



星にある3つの点は、陸、海、空を指し示しています。

それぞれ3つの分野で頂点を目指す。

そんな意味が込められているのだそうです。

トートバックには、このスリーポインテッド スターがありません。

メルセデスのロゴだけだと、ちょっと分かりにくくないですかねぇ?






ところで、この会社のクルマ、なんて呼んでますか?


多数派は、「ベンツ」でしょうか。

最近は、「メルセデス」も多いですね。

あるいは、巨匠にちなんで「メルツェデス」。


ちなみに、会社名は現在こうなっています。






ダイムラー AG


あっ、こういう名前だったんだ、知りませんでした。

1998年〜2007年には「ダイムラー・クライスラー」と言う、黒歴史もありましたね。

それ以前の社名は、こちらです。






ダイムラー・ベンツ AG


実は今も、この社名だと思っていました。


これで役者が揃いましたので、それぞれの説明をば。





ゴットリープ ダイムラー



4ストロークエンジンの別名「オットーサイクル」の由来となったニコラウス オットーの元で、ガソリンエンジンを研究。

その経験から、ガソリンエンジンに依る世界初のオートバイ、4輪自動車を発明しています。





カール ベンツ


世界初のガソリンエンジンに依る、3輪自動車を発明しています。

これがダイムラーの4輪自動車よりも1年早かったことから、世界初のガソリン車はこちらになっています。






メルセデス イェリネック



彼女の父親は、エミール イェリネック。

オーストリア ハンガリー帝国の領事で、ダイムラー社最大のディーラー経営者で、しかもレーサーです。

レース参戦は、当然ダイムラー。

レースとは言え、そこは勝負の世界。

領事が負けてしまうとなると、やっぱり・・・ねぇ。

ということで、エントリー名は本名ではなく、娘の名前に由来した「ムッシュ メルセデス」としていました。


今も昔も、レースはやはり「走る実験室」。

参戦を重ねるにつれて、だんだんダイムラーの欠点も見えてきます。

そこで、エミールさん。

ダイムラー社に、いつかの注文をつけて、ニューマシンの開発を依頼したのでした。

それらの注文の中の1つが、これでした。

車名に「メルセデス」と入れること


時の技術部長、ヴェルヘルム マイバッハを筆頭に、ニューマシンは開発され。

1901年に完成しました。






メルセデス 35hp



このマシンが、レースで大活躍。

一躍「メルセデス」は有名なりました。

レースでの余勢を駆って、これをベースに市販車も計画。

車名も同じ「メルセデス」で販売されました。

その後、このメルセデス名は、ダイムラー社にて商標登録。

晴れて正式なブランド名となったのでした。


その影響もあり、ダイムラーのクルマは「メルセデス」が一般的です。

でも、なぜ日本は「ベンツ」?

その答えは・・・






ヤナセの要望だったから


・・・なんだそうです。


ヤナセがメルセデス ベンツの販売権を取得したのが、1952年。

当時から、ヤナセといえば高級品を扱う会社でした。

顧客も、政財界の重鎮が多い訳です。

おまけに、メルセデスベンツの歴史は、即ちガソリン自動車の歴史。

そんな権威あるブランドです。

その車が女性の名前というのは、ちょっと威厳が足りないのかなぁ・・・

と言うことで、ちょっと重そうな名前「ベンツ」が、日本で採用されたのでした。


現在、メルセデス ベンツの輸入権を有するメルセデスベンツ日本では、「メルセデスベンツ」または「メルセデス」と呼んでいます。

ヤナセもHPのトップでは「メルセデスベンツ」と呼んでますが、社史では「ベンツ」と表記されています。


話は戻って、あのトートバック。

メルセデスベンツ日本は、もっと顧客層を広くしたい思惑があるそうです。

だから、さらっと「メルセデス」のロゴだけにして、カジュアル感を出しているんでしょうかねぇ。
Posted at 2018/09/10 10:10:07 | コメント(5) | トラックバック(0) | メルセデス | 日記

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「スバル360のブレーキシューを組み上げ、シュークリアランスも調整終了。
なのにエアが抜けない・・・。
そういえば、以前も結局4輪やらないとダメだった様な。」
何シテル?   04/17 18:01
クルマ、バイク、自転車と、自分でコントロール出来る乗り物が好きです。 それも日本製が好きです。 (自分で買えそうもないものには、興味が持てなくて) ...

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