昨年、義父より引き継いだアクティトラックが、22台目の愛車となります。
おそらく、もうこれで終わりなんじゃないかと。
そんな思いもありますので、忘れないうちに一度まとめておこうと思います。
私の最初のクルマは、父の最後のクルマ。
なので免許取得前には、既にうちにありました。
自分の愛車遍歴の前に、導入編として「父の愛車」から紹介していきます。
父の最後のクルマは、スカイライン ジャパン 1800 TIでした。
その前に乗っていたのは、初代パルサーの4ドア。
さらにその前、わが家最初の愛車は、ファミリア ロータリー セダンでした。
ファミリアが来たのは、小学校の初め頃。
オイルショック&排ガス規制が、真っ只中 の時でした。
スポーツカーと言えども、軒並み牙を抜かれてパワーダウン。
そんな中、未対策10Aロータリーパワーは無敵だったと、父が豪語していたのをよく覚えています。
ただその代償も大きく、燃費は3~5km/lLくらい。
あとエアコンもなかったですし、初期ロータリーなのでトラブルもボチボチ。
そこで1978年、これに買い換えました。
当時出たばかりの初代パルサーです。
その頃、私は小学校高学年。
7年後に免許を取ったら、たぶんパルサーが最初のクルマになるんだろうなぁ。
そんな風に思っていました。
日曜日には洗車を手伝ったり、ちょっとした外出でも乗せてもらったり。
もうこの頃は「ドライバー」も読んでいたので、アルミはアレでタイヤはコレで・・なんて妄想してましたね。
それが確か2回目の車検近くだった、ある夜。
父が帰宅するなり、ボソッと「クルマ、買い換えた」と。
普通だったら「新しいクルマが来る!」と嬉しくなるのでしょう。
ですが私は、それよりも「パルサーがいなくなる」方がショックで・・・
その夜は、ほんと泣きました。
翌日、冷静になったところで、改めて父から話を聞いたんです。
買ったのは
1977年式のスカイライン 4ドア 1800 だそうで。
あっ、ケンメリの後期型なんだ。
ケンメリなら多少不便でも、やっぱりハードトップだよなぁ。
それにGTじゃなくて、4気筒のスポーティ系なんだ。
しかも1年古くなってるじゃん。
なんかネガティブな印象しかありません。
スカイライン、名車なのは子供ながらに十分理解しています。
ですが、新車からずっとある、なんのトラブルもないパルサーを出してまで、買うクルマなんだろうか?
スカイライン、逢う前から第1印象最悪です。
スカイラインは、父が会社の帰りに引き取って来ました。
夜、ちょっと離れた賃貸の駐車場まで見に行くと、そこにあったのは・・・ケンメリじゃない?
まさかのジャパンでした。
そういえば、ジャパンって1977年の8月にフルチェンジしてたんだ。
でも新しいジャパンになったからと言っても、そんなに嬉しさがありません。
まだまだパルサーロスの方が大きいです。
私のクルマウマシカは、父の影響によるものです。
そんな父ですから、やっぱり一度は「スカイライン」に乗ってみたかったんでしょうね。
愛スカの頃にもCMで、「2年クルマに乗ると、スカイラインが欲しくなる」なんてコピーもありましたし。
やっぱり、クルマに一家言ある人のクルマ、って感じですよね。
新車でもGTでもありませんが、やっと念願だったスカイラインが来た。
父はそんな気持ちだったのでしょう。
パルサーはなくなりましたが、ジャパンもやっぱりカッコいいよなぁ。
そうなると現金もんで、日曜日に洗車もすれば、近所でも乗せてもらっていました。
その頃は中学生になっていましたから、スカイラインにどんな伝説があったのかは、よ~く知っていました。
当時から文系自動車趣味人の片鱗を見せていたので、雑誌を読み漁っていたんです。
うちのスカTもその末裔ですから、やっぱり特別なクルマなんだろうなぁと思えて来ました。
結局、父が乗っていたのは2年あまり。
その後は病気になり入退院を繰り返していたので、暫くはずっと駐車場に停められたままになりました。
結局1年ほど動かさなくなったので、手放そうか? そんな話もありました。
ですが当時駐車場の順番待ちが、うちの近所では2年待ちと言われていた時期。
おそらく1年後、私が免許を取った時には、駐車場が確保出来ないだろう。
なので、そのままスカTは維持していく事になりました。
そのまま置いておくとバッテリーが上がるだろうと。
それを口実にエンジン始動をさせるのが、私の役目としていました。
エンジンを始動させると、やっぱり動かしたくなるもんなんですよ。
「クラッチが固着するかも」を新たな口実に、前後に動かしたりもしました。
そのおかげで、教習所での最初の時間。
1回目からエンストもせず発進が出来たのは、練習の賜物です。
当然その事は、教官にバレバレでしたけど。
そして18歳、念願の免許取得。
晴れてスカイラインを、駐車場から出せる身分になりました。
ここからのスカイラインは、「最初の愛車」。
一緒に走れる様になった頃の思い出は、また次回へ。