11/7 スカイライン ミュウジアム、本年度最終営業日。
この日に、今年初めて訪問してきました。
昨年に引き続き、コロナ禍の影響で年3回のイベントは、全て中止に。
当初は夏休みに行こうと試みるも、まん延防止処置期間による移動制限で、あえなく断念。
さすがに1度も行かないのはどうかと思い、なんとか最終日に滑り込んだ次第です。
岡谷詣最大の難関、あの長い階段が今年は使えません。
夏に発生した記録的豪雨の影響で、土砂崩れが発生した様です。
今回は、う回路を利用しての入館です。
最終営業日とは言え、この日はイベント予定なし。
ほとんどガラガラかと思っていましたが、意外と来場者が見受けられました。
展示車両の中から、ちょっとご紹介を。
初代スカイライン
記念すべき、最初のスカイラインです。
ですが、今ひとつピンと来ません。
このクルマ、公道で走る姿を見た事がありません。
それにコンセプトが、この初代は異なっています。
その成り立ちは、スポーツセダンでもファミリーカーでもない、高級セダン。
車名こそスカイラインですが、事実上は2年後に誕生するグロリアのルーツと言える存在なんです。
1950年代は、国産乗用車黎明期。
日本を走る乗用車の多くが、アメリカ車でした。
この初代は、その影響を大きく受けています。
そうは言っても、スカイライン。
1959年開催の第1回日本アルペンラリーでは、見事優勝しています。
逆に言うと、目立った戦歴はこれぐらい。
やはりグロリア系譜のクルマなんですよね。
この初代、昨年も展示されていたか、記憶が曖昧です。
違う場所から移動されただけなのかも?
スカイライン 4ドア GT-R (R33)
生誕40周年を記念して、オーテックが製作した限定車です。
GT-Rと言えば・・・
S20を搭載した第1世代は、言わばレースのホモロゲ車。
勝利に必要な装備、4バルブDOHCエンジン、5速ミッション、LSD etc
これらは標準装備でした。
それに対し、快適装備の類いにおいては、ヒーターすらオプション扱いです。
対するRB26を搭載する第2世代は、第1世代と同じコンセプトではありません。
レース必勝はGT-Rを名乗る以上は、そこは当然同じ。
ですがもうひとつのコンセプト、それは究極のグランドツーリングカーなのです。
レースに勝つのはもちろん、ロードカーとして快適で最速である事も、目指して作られていたのです。
言うなれば、トータルバランスで秀でたクルマ。
そう考えると、居住性を向上させた4ドアGT-R。
これは、究極のグランドツーリングカーという観点で見れば、より近いモデルだと言えるのかもしれません。
GT-R 4ドア化にあたり、フロント周りは2ドアGT-Rから比較的簡単に流用可能です。
問題はリア周り。
GT-R特有のブリスターフェンダーを再現すべく、リアフェンダー、リアドアのプレス型は新作しています。
歴代の中では不遇のモデル、R33。
決して退化した訳ではありません。
運動性能もR32と同等以上としながらも、居住性をアップ。
それ故に肥大化し、デザインも鈍重そうに見えるものになってしまいました。
そこだけなんですよね、ネガティブ要素は。
それに、このR33。
唯一の4ドア GT-Rの他に、ルマン参戦用ホモロゲモデル、GT-R LMも擁しています。
(車名にスカイラインが、付いてないですけど)
デビュー時の酷評から復調したR31の様に、R33もいつかは高評価に転ずる日が来るのでしょうか。
この日は最終営業日という事で、クリアファイルを頂きました。
予定では、R30がテーマの年だったのかも知れませんね。
閉館時刻が近くなり、館内では一部車両の移動開始。
館内には「愛と風のように」が、流れています。
今年の開館も、今日で終わりなんだなぁ。
まもなく冬を迎えようとする中、一抹の寂しさを感じさせます。
思えば、スカイライン。
そのブランド力は、今も健在です。
ミニカーの様な直接的なものから、アパレルの様な間接的なものまで。
グッズが発売されると、好評を博す様です。
ですが、その対象となるのは、R34まで。
現行販売されているクルマにもかかわらず。
スカイラインは過去のクルマなんです、残念ながら。
おそらく今後も、R34以降のモデルは展示されないでしょう。
R系までが対象であれば、クルマの数は減少傾向。
感心を持つ人も、良くて現状維持かと。
スカイラインの伝説を知る人も、確実に少なくなるんでしょうね。
「来年もよろしくお願いします」と挨拶をして、ミュウジアムを後にしました。
来年は来るのだろうか? それはいつまで続くのだろうか?
今年はそんな思いで、帰路についたのでした。
Posted at 2021/11/26 10:05:55 | |
トラックバック(0) |
スカイライン | 日記