こんなお題を付けておきながら、実はミニ四駆の実体験がありません。
アラフィフの私より、もうちょっと下の世代の方が、ドストライクなんでしょうね。
改めて、ミニ四駆。
その魅力って、一体なんでしょう?
ベースはみんな同じ、市販キット。
それなのに、速い人と、そうでない人が存在します。
その違いとは、なんでしょう?
それは、モディファイのやり方かなと。
速くするには、どうすれば良いのか?
なにを変えれば速くなるのか?
子供ながらにその構造を理解し、いろいろと工夫を盛り込む事で、その差が出来ているんでしょうね。
例えば・・・
モーターを変えれば、パワーが上がり直線は速くなるとか。
タイヤはソフトにした方が、グリップするとか。
ローラーの軸受けは、プラスティックよりもベアリングの方が抵抗が少ないとか。
こんな知識を元に、モディファイをしていくんですね。
小学生にそんなスキルがあるなんて、凄くないですか?
これらは、なにもミニ四駆に限ったものではないです。
実際のクルマだって、同じ様なものです。
コンパウンドとトラクションの関係を知っているなんて、とんでもない小学生だと思います。
そこで思ったんです。
これを実際のクルマで出来ないもんかなぁ。
簡潔にいえば、1/1ミニ四駆。
ベースは市販車を流用。
モディファイを前提としているので、なるべく安価で簡素なものが良いでしょう。
例えば軽バンとか。
その後は目指す方向性に合わせて、チューニングパーツを選択。
それを組み込んでみてから、実際走って確かめる。
それで速くなれば、嬉しいかな。
そういうのが安価に出来るシステムを、実際のクルマでもやってみたいんですよね。
最初からメーカーで走り込んで開発した、スポーツグレードのクルマを買う。
実はこれが一番手っ取り早くて、結果的に安価な方法なのかもしれません。
でもこれだと、何を変えるとどの様な挙動が出るのか。
そう言うクルマの構造と特性が、あんまり分かりません。
クルマの構造を考えつつ、ひとつひとつ手を入れていきながら、作り上げていく。
そういう過程を、自分でもやってみたいんですよ。
例えば、ロールを減らしたい時。
ショックやスプリングを固めていくのが、一般的でしょうかね。
でもそうすると、普通に走っている時、乗り心地が悪化します。
私だったら、そこの影響は少なくしたいかなぁと。
そうすると、スタビライザーの剛性を上げるという選択肢も出てきます。
でも強化スタビって、なかなか売ってないんです。
競技ベース車くらいなものでしょうか。
クルマをお手軽にセットアップが出来る、クルマ、パーツのシステム構成。
そういうのが出来ると、あの頃のミニ四駆感覚で、クルマいじりが楽しめるんじゃないでしょうか。
自分でチューニングのコンセプトを決める。
その為には、どんな運動特性を持たせればいいのか。
それを実現させる為には、どの部品の関与が大きいのか。
その部品の特性をどの様に変えれば、実現できるのか。
自らの手で、理想のクルマを創り上げる。
そんなことを考えながら、チューニングをしていきたいんです。
普通のユーザーが考える事ですから、必ずしも狙い通りの性能が出るとか限りません。
でもそれが出なかったら、どうしてダメだったのか。
ダメだった部分を、どう変えたらいいのか。
クルマについて更に勉強する事で、興味が深まると思います。
そうこうした結果、クルマを走らせてみたら、乗り心地も維持しながらロールが減少した。
こんな事が出来たら、凄く楽しいでしょうね。
その昔、ダイハツではダイハツチャレンジカップという、ジムカーナイベントを開催していました。
そこでは、比較的ハイパワーで軽量、しかも安価な5MTという事で、このクルマが多くエントリーしていたんです。
ダイハツ エッセ
エントリーが増えると、チューニングパーツも増えてきます。
自分のコンセプトに合わせたクルマ作りをしたりとか、いっそショップのコンプリートカーを購入いたりとか。
様々なアプローチがありました。
エッセ 令和ダイチャレカップ仕様車。
こういうのが簡単に出来るシステムが、今あると楽しいと思うんです。
残念ながら、現在ダイハツ車で安価なMT車は、ミラバン(L275V)を最後になくなってしまいました。
ターボエンジン、6MTも良いのですが、さすがに200万オーバーだとちょっと手が出せません。
だったらバングレードみたいな質素なモデルに5MTを搭載したモデルを、安価に出して貰えると嬉しいんですよね。
それに「スポーツパッケージ」みたいなセットオプションを設定すれば、なお良いのかと。
スポーツカーで走る事に楽しさを感じられる方は、実はかなり多いんだと思います。
ただその体感をしやすいクルマは、高額なクルマばかりになってしまいます。
運転の楽しさは、ハイスペックなものでなくても体感出来る、それがわかるクルマがあってもいいと思うんです。
もしそれで不満が出れば、チューニングパーツも用意してますよ。
そうなると、正に原寸大ミニ四駆みたいな感じで楽しめると思うんです。
クルマ離れと言われて久しいですが、こういうシステムってアリなんじゃないかと思います。