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くまとっどのブログ一覧

2021年05月26日 イイね!

ラリーアート 再始動!

ラリーアート 再始動!三菱自動車、2021年3月期決算が発表されました。

売上高は前年比マイナス35.6%、純利益が3123億円の赤字。

今や主力のASEAN地域も、コロナ禍の影響で35%もの大幅減となってしまいました。

親会社含めて、非常に厳しい状況です。

そんな中で、朗報がひとつ。





ラリーアート復活



業績悪化による活動休止から、早11年。

遂にブランド復活となります。

当面は、純正アクセサリーパーツによる展開。

いずれは、モータースポーツへの参戦も視野に入れているそうです。


なんとも嬉しいニュースです。

WRC、ダカールラリーの撤退、さらには伝家の宝刀、パジェロ、ランサーエボリューションの販売終了。

いまや日産グループの軽自動車部門、そんな事も言われかねない状況です。


苦しい時は、事業縮小して当面の出費を抑制。

そればかりでは、企業の魅力も低下してしまいます。

起死回生に向けた次なる一手、それは三菱ブランドの再興でしょう。

三菱がストロングポイントとなる技術を生かし、三菱らしい独自性を打ち出したクルマを創るべきです。



では、三菱のストロングポイントとは?

今は、この2つではないでしょうか。






4輪制御技術 S-AWC (Super All Wheel Control)


これは、4輪全てを緻密に制御して、スムーズな走りを実現する為のものです。

三菱は、6代目ギャラン VR-4でフルタイム4WDを確立してから、長年技術を蓄積し進化させてきました。

元来4WDとは、高い駆動力を発揮するシステム。

悪路とか雪道とかで効果を発揮します。

ですが、その反面、曲がりにくい特性も。

このS-AWCは、全車輪の駆動力をコントロールして、曲がれる4WDに仕立てられています。

主な構成技術は、この4つ。





4WD (4 Wheel Drive)


これは言わずもがな、ですね。

4輪全てを駆動するシステムです。

駆動力を最大にするには、直結状態がベスト。

ですが、ブレーキング現象、ブッシュアンダー等で、曲がりにくさが出てきます。

その為、センターデフを用いて前後輪の駆動力を制御しています。





AYC (Active Yaw Control)


左右の駆動力を制御し、旋回性能を向上させます。

内側タイヤのブレーキを使い、外側タイヤにより多くの駆動力を分配。

その駆動力差(トルクベクタリング)によって、クルマを曲げていきます。





ABS (Anti-lock Break System)


これも言わずもがなのシステムです。

ブレーキロックを防ぎ、制動時にも操舵出来る様にしています。


ASC (Active Stability Control)

アンダー、オーバーステアを抑制し、クルマの姿勢を安定させます。

アンダーステアの場合、前輪内側タイヤにブレーキを掛けて、旋回力を発生。

オーバーステアの場合、後輪外側タイヤにブレーキを掛けて、スライドを止めます。



そして、もう1つのストロングポイント。






PHEV ツインモーター


エンジン、そしてフロントとリアに配された2つのモーターで構成されます。

基本の走行モードは、モーターによるEV。

電力不足になるとエンジンで発電し、EV走行を継続。

高速時には、エンジンをメインに走行します。

エンジン、モーターの両方を使って走る、普通のシリーズ式ハイブリッドと同じです。


ツインモーターのメリット。

それは、フロントとリアが独立しているので、制御がより緻密です。

例えば、従来のエンジン式4WD。

エンジンから出た出力は、センターデフ、プロペラシャフトを介して、後輪に伝えられます。

これだけ長い伝達経路ですので、機械的な損失は少なからずあります。

それにセンターデフも、レスポンスの良い電子制御式多板クラッチを採用しても、やはり作動遅れと制御ズレが発生してしまいます。

電気信号で「後輪配分50%」としても、実際は多板クラッチの摩擦力で決まるので、必ずしも50%になっているか? というと、ちょっと微妙です。

それがツインモーターの場合、そのレスポンスは非常に速く、正確です。

なにぶん、電気信号ですから。

それに直接リアのモーターを制御するので、プロペラシャフトによる駆動損失もなし。

「後輪配分50%」とすれば、ほぼその通りに出来ます。

極端な例ですが、FFベースの4WDでもリアを先に駆動させ、FRの様な走りをする芸当も可能です。

従来の4WDに対して、かなり広い幅で制御が可能になるのです。

この2つを組み合わせたクルマが、昨年末にデビューしています。






エクリプスクロス PHEV


基本コンポーネントは、アウトランダーPHEVからの流用。

それ故に、ボディサイズも大きくなりました。

私は好きだったんですけど、リアのCR-Xみたいなエクストラウィンドウが、廃止になってしまいました。

試乗の様子が、三菱のYoutubeチャンネルにあります。

舞台は、サーキット。

SUVなのに、そこなのか? 軽い違和感がなくもないです。

しかも、このクルマと比較をしているんです。





ランサー エボリューション X


いや、そこじゃないでしょう。

エクリプスクロスのターゲットは、横G出してナンボの人ではないはず。

購入時の比較対象とはなりえない様な、そんなクルマを引っ張り出してきています。

取り合えずどんなものか、動画を見てみました。






えっ! これ、ちょっとおかしいでしょう。

エクリプスクロスのターンインが、凄く早い、異常なくらいに。

ランエボに比べれば、もっさりした動きですが、それはSUV故の重心高さ、それにハイトの高いタイヤによる剛性の低さが、原因ではないかと。

クルマ自体は、激しくインを刺しています。

なんかこのエクリプスクロス、本当は別のクルマをターゲットに作ったのではないか。

販売戦略的に先行デビューした、本命車両の通過点モデルではないのか。

そんな思いもしてきました。






エクリプスクロス PHEVの異常なまでの旋回性能。

そしてラリーアート復活。

その答えは・・・ イレブン?

かなり希望的な予想が入っていますが。


現状のPHEVパワートレーン。

モーターメインの現状からエンジンメインに変えるのは、制御の話なのでそんなに難しい話ではないでしょう。

それに、エンジンもエクリプスクロスの2.4Lでなくて、ヤリス同様、もっとコンパクトでパワフルなものが良いでしょう。

三菱が持つ電動化と4輪制御技術を活用したエクリプスクロスをベースにすれば、三菱らしいラリー車が作れる気がします。





今年の全日本ラリー。

昨年WRX勢多数の中、進化の止まったランエボXで孤軍奮闘していた、怒田原選手。

1994年から、アドバンカラーのランエボで長く参戦されてきました。

それが昨年末をもって、アドバンラリーチームが活動休止。

今年はGRヤリスにスイッチし、自身のチームからアドバンカラーで参戦しています。

奴田原選手の参戦は喜ばしいのですが、トヨタかぁ・・・の感は否めません。



ラリーアート復活にあたり、ヌタさんが勝てるクルマをPHEVで作ってもらえませんか?

三菱さん、よろしくお願いします!
Posted at 2021/05/26 10:12:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | 三菱 | 日記
2021年05月13日 イイね!

80年前の未来

80年前の未来「こんな年は二度とないんだろうなぁ」 そう思っていた2020年。

まさか今年も同じ様なことになるとは、予想だにしていませんでした。

移動自粛で明け暮れた、2021年の5月。

そんな訳でこの連休は、ライブディオの公道復帰とネット三昧の日々でした。

出掛けられない不満もあったものの、珍しくうちでのんびり出来たのは、それはそれで良かったかも。

そんなある日、時々見ているピンタレストで、1枚の写真が目に留まりました。






えっ? なんだこれ?

クルマなんだけど、バスかな?

いや、窓が一切ないからトラック?

それにしても、今まで見た事がない様な、この斬新さ。

写真には、こう記されています。


Futurliner


確かに未来的な佇まいです。

それにしても、これってなんでしょう?






フューチャーライナーで検索すると、この名前が出てきました。


Parade of Progress


パレード オブ プログレスって?

ゼネラル モータースが1934年(なんと戦前!)から行っていた、技術展示会の事です。

そこでは、最新の自動車技術のみならず、電子レンジからジェットエンジンまで、多岐に渡る未来が紹介していたのでした。

それらの展示に、なくてはならない存在だったのが、このフューチャーライナー。

12台あったフューチャーライナーには、それぞれ技術テーマがありました。

科学、エネルギー、農業、都市構造・・・

フューチャーライナーは、言わば、走るパビリオン。

それらの未来像を紹介すべく、アメリカ全土、カナダを巡回していたのです。

パレード オブ プログレス、これはGM版 万国博覧会、そんな感じだった様です。






1936年から1940年まで、初代のイベント車は、この「ストリームライナー」。

なんと85年も前に、こんなクルマが10台近く連なり、全米でイベントやってたんですよ。

アメリカって国は、こんな凄い事をしていたのか!

そんな驚きを禁じ得ません。

そして1940年、2代目イベント車として誕生したのが、フューチャーライナーです。






ストリームライナーは、なんとなく理解が出来ます。

既存のトラックに対して、荷台部分を装飾し一体化したデザインなので。

ですがフューチャーライナー、過去の自動車からの繋がりを、あまり感じさせません。

当時の流行だった流線形をモチーフに、かなり自動車感にとらわれていないデザインをされています。

そのサイズは、全長10m、全幅2.4m、全高3.5m。

クルマ離れした大きな存在感が、鉄道車両の様にも見えます。

何と言っても、通常のクルマにある様なドアが見当たりません。

その車体構成は、一体どうなっていたのでしょう?






フューチャーライナーにも、当然ドアがあります。

ただそれは、見事にボディと同化しているのです。

ドアを開けると、そこには現れたのは、階段。

運転席へは、更に上がっていくのです。

しかもセンターコクピットで。

前期型はキャノピーになっていたので、より自動車感がありません。

ですが、さすがにこれでは暑過ぎたみたいで、後期型では写真の様に前面の曲面ガラスは残し、ルーフ部は鉄製の屋根に変更されました。

それにしても、こんなクルマが80年前に誕生していたなんて。

21世紀の現代より、余程未来的なデザインです。






現代のクルマは、単純なカタチだけでなく、それに技術的な裏付けを持たせてデザインされています。

ただ見た目がカッコいいだけではなくて、それによって性能面でもメリットが見出せる様にしなければならないのです。

例えば、空気抵抗係数を低減し、性能、燃費に寄与させるとか。

そういえばカウンタック、前面投影面積は小さいのですが、空気抵抗係数は決して小さくはなかったそうです(Cd 4.7とか)

しかも揚力も大きく、車速が上がるとフロント側に浮き上がってきたらしいです。

フューチャーライナーには、そういう縛りがなかった時代だったので、今より純粋に未来館の強いデザインが施されたのでしょうね。



このパレード オブ プログレス、1956年を最後に終了しています。

その後驚いた事に、フューチャーライナーは一般に払下げられたのです。

総製作台数12台、うちパレード中に事故で1台廃車になったりで、現在は9台が残っていると言われています。

そんな超希少な1台が、2006年、オークションに出展されました。

その時の動画が、こちら。






開始価格が50万ドル(約5500万円)。

それがみるみる上昇し、とんでもない価格で落札されます。

10万ドル単位で、どんどんせり上がっていきます。

庶民の私から見ると、その現実離れした金銭感覚が、逆に面白く感じます。

お金って、あるところにはあるんですね。






当時のパレードを紹介する動画もありました。

全体はちょっと長いのですが、これはフューチャーライナーを抜粋しています。

この映像に登場するのは、珍しいキャノピー仕様の前期型です。

こんなぶっ飛んだデザインのクルマ、一度は本物を見てみたいものですね。


80年前に生まれた未来のクルマは、現代のクルマと似ていないのは、なぜなんでしょう。
Posted at 2021/05/13 11:00:19 | コメント(4) | トラックバック(0) | よもやま話 | 日記

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「スバル360のブレーキシューを組み上げ、シュークリアランスも調整終了。
なのにエアが抜けない・・・。
そういえば、以前も結局4輪やらないとダメだった様な。」
何シテル?   04/17 18:01
クルマ、バイク、自転車と、自分でコントロール出来る乗り物が好きです。 それも日本製が好きです。 (自分で買えそうもないものには、興味が持てなくて) ...

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