2012年10月31日
第4スティントを担当したのとはとしさんから「2コーナーは水たまりが残っているから、ラインを探して」との伝言を受け、最終スティントの私がコースイン。
ヘビーウェットで我慢の走りを担当した第3スティントのときと違い、ビート本来の走りができることがうれしくて、最初からタイムアタックばりの本気モードで全開!
この集中力がいつまで続くかが肝でしたが、「トレーニングを頑張ってきたのできっとイケるだろう!」と根拠のない自信を武器に、1時間以上先のことも考えませんでした。
とにかく今できる最高のパフォーマンスを発揮することが私の役目。
前車に追いついてパスするタイミングと、後ろから迫る改造クラスのマシンを先に行かせるタイミングを瞬時に判断し、タイムロスを最小限に留め、接触だけは絶対に避けることを心がけて走った最終スティント。
恐ろしく集中していたと思います。
実際、コースインして70秒台で連続周回し続けていました。
10周くらい走ると、サインボードで「一つ上の順位のマシンが#330」と連絡があり、更にドライバーのテンションをもう一つ上のギアへシフトアップ。
70秒台前半と69秒台で走り、とうとう#330に追いつきました。
しかし、周回タイムは変わらない(決勝のベストタイムは#330の方が少し上)ため、簡単に抜けるわけがありません。
ブレーキングを武器にできるビートですが、コーナーで追いつきながらもそのまま脱出で並べない。
#330のドライバーもクリーンな勝負をしてくれている。
この瞬間は、走っていてメチャクチャ楽しいし、ずっと続けていたい。
しかし、抜かなければ順位はあがらない。
ドライバーの単純な心理は、「前を走る方が、余裕がなくなってくる」・・・ハズ。
それが何周も続けば、尚更!
しかし、#330は絶対に崩れない。
「それでも、チャンスはきっとくる!」
チャンスが到来することを信じて追走した何周目かの2コーナー。
相変わらずクリップ付近はウェットだったので、「今しかないと思い!」と思い勝負。
2コーナーのコースミドルを通る#330、更にそのアウト側を通る#315。
アウト・アウトでもコーナーで勝負がかけられるビートならではの技。
2コーナーから3コーナーへ向かうストレートで、ドアミラーがぶつかるくらいの距離で立ちあがっていく2台。
どれだけ近い距離で並走しても、「このドライバーなら大丈夫」という空気が互いに感じられるので、接触というイメージは皆無。
2台のE07Aサウンドが共鳴するかのように、すぐ真横で聴こえる。
シビレるぅ~(´∀`)♪
チラリと右横に目をやると、真横で#330のドライバーが歯を食いしばってステアリングを握っているのが見える。
キチキチ一杯なのは双方同じ。
2速で目一杯引っ張り、#315の鼻先が少し前に出る・・・。
3コーナーへのブレーキングで奥まで突っ込み、ようやく#315が#330の前へ躍り出ました。
コンマ数秒での駆け引き、あの絡みは最高に楽しい時間でした(と勝手に思っています)。
楽しい時間が終わると、次の「楽しい時間探し」です。
何周か走ると、2コーナーを立ち上がるときに4コーナーを旋回していくクルマが見えます。
サインボードで書かれたゼッケンのとおり、次の目標は#371と#339。
#371が前を走り、その直後を#339が走っていました。
#371のドライバーはバンノさん、#339はヤマダさん。
ツワモノの2人も、恐らく何周も「楽しい時間」を過ごしていたに違いない(笑)
「楽しい時間に一緒に混ぜてぇ~♪」
しかし・・・
「はるか先を走るあの2人に、追いつけるのか!?」
「追いつけるかではない!・・・追いつくんだよ!」
自分自身へ自己暗示をかけるように、ドライバーの人間リミッター解除状態を引き続きオン!
続きは、いよいよFinal(最後は動画を入れる予定)。
Posted at 2012/10/31 12:51:23 | |
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