プリウスのPHV=プラグインハイブリッドに関して、皆さんけっこう興味がありそうなので、ちょっと補足しておきます。
左の写真は、水道橋を出てお台場に到着した時点のハイブリッドシステムインジケーターを撮影したもので、走行距離14.2kmで、平均スピード27km/h、すべてEVモードで走ってきたのでガソリンを使っていないため燃費は無限大、したがって燃費の数字は表示できる最大の99.9km/リッターを示しています。
左にある四角いのがバッテリーの残量計で、その下の数字はEVモードであと5.0km走れることを示しています。
たしかに驚異的な燃費ではありますが、皆さんが過大な期待を抱かないように書いておくと、こういった数値をマークするには、それなりに燃費を意識した運転が必要です。
その最大のものはスロットルワークで、本来なら全開にしたいところでもぐっと抑えないと、写真のインジケーター右側のPWR=パワーモードに入ってエンジンが掛かってしまい、燃費は悪い方向に振れていくというわけです。
今回の試乗コースでいうと、例えばレインボーブリッジ手前の上りなんかがそういった忍耐を強いられる場所で、遅い前者を一気に追い越そうと思ってスロットルを全開にしたい気分になっても、ぐっと抑えてハーフスロットルを保つ必要がありました。
なぜならプリウスPHV、バッテリーのリチウムイオン電池化と大容量化などによってベースになったプリウスSより140kg重くなり、車重は1490kgあります。
しかも、動力性能とは関係ありませんが、このバッテリーの大容量化によって、リアのラゲッジフロアが普通のプリウスより4㎝ほど高くなっています。
EVモードでは、その1490kgの車重を最高出力82psの電気モーターだけで走らせるわけですから、その状態でのパフォーマンスはそれほど高いわけではないんですね。
ついでに書いておくと、エンジンは最高出力は99ps、モーターとエンジンを統合したシステム最高出力は136psになります。
つまり、プリウスPHVはたしかにEVモード主体で走れる短距離の走行では驚異的な燃費をマークできますが、それにはそれなりに抑えたドライビングが必要、ということなのであります。
とはいえ、明確な加速が欲しくなって全開にしてしまったところで、普通のプリウスと同じHV=ハイブリッド状態になるだけですから、それでも燃費は普通のガソリン車よりはるかにいいわけですが・・・。
Posted at 2010/01/21 02:56:35 | |
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