今更ながらであります。
芋虫歯車という言葉を知りましたよ。
東大の教授で在らせました浅川権八という方が明治の末頃出版した「
機械の素」という本の説明に載っていたギアの呼称であります。
明治45年の本にはWormと記載され大正時代の本に芋虫歯車と説明されています。
ウォームギアの事なんですが、幼少、鉄道模型HOゲージのギアから始まり工作等々に使っとりましたがウォームって呼び方、何の疑問も抱かずに「ステアリングのギアってウォームを使ったものも有るんだぜっ」というところまで使っとりましたよ。
ワームだったんですねえ。(笑)
当時の説明は以下。欧米の技術を吸収していた時代の本なんでしょうね。
芋虫の一回転は芋虫歯車 2 の歯一枚(普通設計のもの)を送るにより両者の回転速度甚だしく相違す。本図に示すものは両者の接触面小にして且接触運動長きにより摩擦作業大にして不利なり。この種の機構は一般に 2 が 1 を廻すこと能わず。軸 1 が軸 2 と直角ならざる場合にも本機構に似たるものを作り得。之を食違い芋虫(スキュワーム)と称す。
(イモムシって言い方、面白いと思うけど、何で使われていないのかなあ?)
浅川権八
機械の素
https://dl.ndl.go.jp/pid/846459/1/1
Posted at 2023/01/24 10:53:57 | |
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