オリンピックの思い出

バンクーバーオリンピック終わりました。

今回も、自分の思い通りにいかなかった選手、前回の雪辱を果たした選手、次回の雪辱を誓った選手と色々だったと思います。
真央ちゃんは、惜しかったですが、今回の経験を生かして、ヨナさんとさらに競い合ってくれることを期待してます。(引退後に二人は親友になって欲しいと心から願ってます。)

さて、冬のオリンピックといえば思い出すことがあります。
それはスピードスケートの黒岩彰選手です。

彼は、サラエボオリンピックの時、金メダル候補でした。本番では、たしか屋外で雪が降っていた最悪のコンディションの中、入賞すらできない惨敗でした。さらに、日本のダークホースだった北沢選手が銀メダルで、黒岩選手の見る影はありませんでした。この時、私は高校受験のために、ホテルに泊まっていて、テレビのニュースでこのことを知ったのでした(年がばれますね)。日本がメダルが取れて良かったというぐらいの感想でした。

そして、それから3年後、大学受験に失敗し、浪人が決定し、大きな挫折を味わっていた時、黒岩選手を思い出したのでした。
彼は、サラエボの後、単身で海外を転戦し、本当の意味での実力をつけようと努力していたのでした。
自分を振り返ってみて、実力が無かった、付け焼き刃だった、なんとなくできる気になっていたんだと反省し、黒岩選手の様に、本当の実力をつけるべきだと、よし、やってやろうと、なんだか力が湧いて来たのでした。

黒岩選手は、次のカルガリーで見事に銅メダルを獲得しました。金では無かったですが、表彰台では、自分やるべきことをやり切ったという充実感あふれる表情でした。
その顔をみた時、自分も受かるぞという気になり、そして無事に志望校に合格できたのでした。(カルガリーでは橋本聖子団長の全種目入賞の方がもてはやされてましたが)

今思うと、浪人時代は人生で一番ストイックに頑張れたと思います。
(プレッシャーは、今の仕事の方がきついかも)

けど、今じゃ欲望に流されてしまう自分がいます。反省。

最後まで昔話におつき合いいただきありがとうございました。
(写真は先日雪が降った時の散歩中のものでオリンピックとは雪つながりぐらいです)